虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

18/11/10(土)21:46:13 No.546693198

お味噌汁に入れたお人形の腕がひとつ取れて無くなっていた、お人形は笑ってた、いったい誰が壊したのって、お人形は笑うけどお母さんは怒っていて、私の大切なお人形の腕は無くなったままお母さんを責め続ける、ゆりちゃんのよに長い髪をたゆらせて笑う、お父さんのよに無表情で、塩辛い、苦い、茶色い海の茶色い雲間から飛び出た目玉があはははは、愛しい娘の机の部屋でまな板からプラチックの鉄砲隊が、ブリキの隊列を組んでお城のお堀に飛び込んでいった、私はそれをマーガレットの花言葉に見立てて、お母さんはお父さんは、フライパンを鳴らしても、非常ベルをならしても、リビングで火を焚いて煙をみしるしに、もうこんな時間、お仕事の時間、お父さんとお別れの時間だ。お父さんを起こさないで下さい、ゆりちゃんはお母さんが嫌いなのね、そんなに嫌いなんだ、いいの、わかってる、お父さんはお母さんだけを愛してるから、お父さんも笑う、お母さんも笑う、私も笑う、それが娘としての幸せだって、そう言って私は人形を殺した、お気に入りのお人形だったのに、フォークとナイフでお姫様みたいに、お父さんが好きな少女趣味のドレスを着て切った腕をリビングに捨てたのよ