18/09/23(日)18:19:29 秋分の... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
画像ファイル名:1537694369326.jpg 18/09/23(日)18:19:29 No.535586426
秋分の日はスウェーデンの民話 昔ある女王が子供を授からないので占い師にみてもらうとこう予言された 「生のタマネギを2つ食べれば2人のかわいい男の子を授かります」 そこで女王は宮殿に帰ると新しいタマネギ1つを皮も剥かずに食べた それから2つめを皮を1枚ずつ剥いて食べた 9か月たって女王は双子を産んだ しかし1番目の男の子は翼がなく鱗に覆われた龍リントヴルムだった 女王は恐ろしさに幼いリントヴルムを掴むと窓から森に投げ捨てた 2番目の男の子は金髪碧眼の清らかな赤ん坊だった 歳月は流れて男の子は若き王子となり花嫁を探すことになった ある日王子が宮殿を囲む森を馬で回っていると巨大なリントヴルムが現れてこう言った 「この兄が自ら進んで花嫁となる女と結婚して真実の愛を手に入れるまではお前の妻は見つからぬ」 こうして村の娘たちが次々とリントヴルムに差し出されることになった しかし喜んで自らの身を捧げる娘は1人もおらず龍は誰も受け入れなかった つづく
1 18/09/23(日)18:22:29 No.535587204
あるとき花嫁候補に選ばれた娘が女王が昔みてもらった占い師に出会った 占い師は娘に相談されると何やら助言した その夜リントヴルムの元に送られた娘は多くの服を重ねて着込んでいた リントヴルムがぶっきらぼうに「服を脱げ」と言うと娘はこう答えた 「わたしが1枚脱ぐごとにあなたも1枚脱ぐと約束してくださるなら」 娘が衣を1枚脱ぐたびにリントヴルムも皮を1枚ずつ脱いでいった 娘は最後の衣を脱ぐと一糸まとわぬ姿で巨大な龍の前に立った 龍は鱗に覆われた体を優しく巻きつけていった 娘は冷たい蛇のようなとぐろが暖かく柔らかいことに心地よい驚きを感じた 気がつくとしなやかな体で凜々しい男のたくましい腕に抱かれていた これぞ王位継承者でありめでたい結婚式が直ちに執り行われた 老いた女王は王と王妃になった新婚の若い2人を祝福した ふと女王が肩を叩かれて振り向くと占い師がいてこう言った 「あのとき陛下にタマネギは必ず皮を剥いてからお召し上がりくださいと申し上げたかったのですが」 めでたしめでたし
2 18/09/23(日)18:24:31 No.535587740
教訓話だな
3 18/09/23(日)18:25:26 No.535587974
弟は？
4 18/09/23(日)18:30:13 No.535589054
翼が無いのによく翼かかれてる竜リントヴルムさんだ