虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1535728660587.png 18/09/01(土)00:17:40 No.530128078

8月が終わる。猛暑に苦しんでいる内にカレンダーだけが変わる。 「」と逝きさんは日が傾き少し涼しくなってから散歩に出掛けた。 夏空の青色はどこか少し霞んで見えて、秋の空の高さを思い出す。 山の緑は太陽に晒され続け、鮮やかだった緑もくたびれて見える。 湧き上がる入道雲の白さだけが鮮烈だったが、遠くの雨も感じる。 「あはははは！！ちょっと急ぎましょうか！！」　「雨くるかな」 逝きさんに返事をした瞬間に、山の彼方の雲が一瞬だけ輝いた。 「雷かな」　「あはは雷ちゃんや落雷ちゃんを呼んで賑やかにしましょうか！！」　「やめてね？」 闇雪さんほど雷が怖い訳ではないが、「」のほうが雷さんに叱られて打たれる可能性はゼロじゃない。 通りすがる「」やメイドの顔もどこか夏の暑さにくたびれた印象を受ける。「」が疲れているせいか？ 夏バテかも知れない。逝きさんの健康管理のお陰様でここまで元気な「」という方がおかしなもので… そんな猛暑の中、メイド服で元気に笑ってる逝きさんは、やっぱりどこかが壊れてるようで心配になる。 「逝きさん愛してる！そろそろ帰ろう」　「あははははスキス！！」　往来でのキスも今日は控えめ。