虹裏img歴史資料館

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18/08/26(日)19:25:20 「しっと... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1535279120332.jpg 18/08/26(日)19:25:20 [1/1] No.528914550

「しっとるか、デーモン小暮の"で"と"こ"を入れ替えると、肛門デグレになるんやで」  そういって不敵に笑う彼の姿を目にしたとき、偉大なる時代に刻まれるべき栄光の瞬間に今自分が臨席していることに気付いた。  彼女は僕の見た限り完璧な文学少女だった。このご時世に肩甲骨の辺りまで伸ばした濡れ烏のような色の髪を三つ編みにして、これまた黒いセルフレームのぶっとい眼鏡をかけて、放課後帰宅を促すアナウンスが流れるまでずっとカウンターで読書をしている。  きっちりと学校指定の通りに制服を着こなし、黒いストキングを履いている辺りは、尻が見えそうなほどスカートの丈を上げているちょい悪女子生徒よりも何か神秘的な感じがして色っぽいとも思ったものだ。さて懸案であるところの胸の大きさについてはここでは触れない。各自想像の翼を羽ばたかせていただきたい。

1 18/08/26(日)19:25:35 [1/2] No.528914620

 テスト前に自習をしに来る連中の他には、学校の図書室で本を借りるような生徒はいなかったのでそういう意味では暇だったのかも知れないが、誰にも邪魔をされることなく読書に精励している彼女はなんとも幸せそうに見えたものだ。  春にはジャン・コクトーの詩を読んでいたので、詩が好きなのかと思った。  夏には三島由紀夫を読んでいたので日本文学が好きなのだろうと思った。  秋にはバロウズを読んでいたので、過激なのがお好きなのかと思った。  冬にはワイルドを読んでいたのでビアズリーなんかが好きなのだろうと思った。  彼女の一年を通してみると、毎日が読書漬けのようであって、そのためかどうかは知らなかったが学校のテストの成績が張り出されると、万年中の上か、調子が良くて上の下といった僕の成績とはずいぶん遠い、有り体に言えば雲の上のような場所に名前があって、自分の成績が大してあがらないのをよそに、ああ、読書ばかりでなくて勉強もしているんだなと保護者のような気持ちでその名前を眺めていた。誰目線なんだ。

2 18/08/26(日)19:25:51 [3/7] No.528914700

 彼女の名前は、これまた読書好きだというのを名は体を表すといった感じでベタだが「栞」さんといった。人の名前にベタだの何だのと口を挟むのも実に失礼な話だが、名前を予想せよと問われたら十人中九人がこの名前を挙げて、残る一人は「栞里」と答えるのではないかと思われた。勝手な僕の妄想である。  彼女は文学少女としても完璧なのではないかという考えが僕の中にむらむらと夏の入道雲のように沸き上がったのは、彼女のことを知ってからそれほど経っていないときで、これまた仕方ないことのように思われた。  彼女の容貌を見れば誰だってそう思う。僕だってそう思った。  彼女が三島由紀夫を読んでいるのをみて、勝手に感化され、よし一丁僕も日本文学とやらに挑戦してみようじゃないかと思いたち『仮面の告白』がミステリーっぽいタイトルなので、これなら入りやすいだろうと深く考えずに手にとって、彼女の所へ行き貸し出し申請を行った。彼女は滅多に来ない客に驚いていたようで、分厚いレンズの向こうで黒目がちな瞳をしぱしぱと明滅させ、ほんのりと緊張した様子で手続きを取った。

3 18/08/26(日)19:26:10 [4/7] No.528914782

「三島由紀夫お好きなんですか?」 「いや、読んだことないけれど君が読んでいるのを見て気になって……」  そういうと彼女はやや上気したように顔を紅潮させて、三島はいい作家です。きっと気に入りますよといった。 「面白いかな?」 「面白いんですよ、三島由紀夫という人は天性の詩人です。文字を追っていると海潮音が胸に響いてくるのです」といった。  思わず彼女の胸に視線がいってしまったが僕は悪くない。  彼女と時折会話をするようになったのはそれからである。  そんなやや内向的な空気をはらんだ彼女であったが何時の頃からか、僕以外の男と会話をしているのを見ることがあった。  あれはたしか折口という男だった。  彼女となんとなくいい雰囲気になっていたと思い込んでいた僕はちょっとショックだった。彼女と他の男が楽しそうに話しているのを見て、別段格別の付き合いがあるわけではないのに、一端に失恋に似た感情を抱いていた。  くそう、お幸せに。と思いながらその様子を眺めていた。

4 18/08/26(日)19:26:27 [5/7] No.528914863

 そして夏休み。  折口と僕が二人だけで誰もいない図書室にいた。  空調は三十年落ちだそうで、なんとなく湿った生暖かい空気がむんむんと噴出されていた。僕は彼女もいないし、なんとなく敵視しているわけではないけれど、ちょっと同席する気にならない折口と一緒の空間で自習するよりは、浮気な要素が多いとはいえ、空調がしっかりと効いた自室で勉強した方がいいだろうと思い、帰ることにした。  夕日がガランスに燃えている。  止まらぬ汗を手拭いで拭きながら図書室の扉を開けると、彼女がいた。 「やあ、もう帰るよ」彼女は今まで見たことがない満面の笑みを浮かべると手を振り上げた。そして頭に鈍い衝撃が走ると、平衡感覚を失い再び体に衝撃が走った。  石で出来た廊下は存外冷たくて気持ちいいものだと初めて知った。

5 18/08/26(日)19:26:45 [6/7] No.528914956

「おう、いい締まりだぜ!」  気がつくとパンパンと小気味良いリズムで衝撃が連続的に尻の穴に走った。 「グアア、グアア!」  この声は折口だ。僕は掘られていた。 「すてきな姿ですよ」  図書委員が今まで見たこともない恍惚の表情でこちらを眺めている。理解が追いつかなかった。 「折口さんから恋の相談を受けたのです。だからこうして……」彼女はいつもそうして本を抱えていたときと同じようにバールを大切そうに胸に抱いていた。 「俺、人間、嫌い、でも、お前、好き、だから、お前、喰う」折口がピストンを激しくする。 「ウガァァァ!」下半身が血塗れになっているのが分かった。ヌルヌルとしている。 「イジェクト!」折口が僕の中に熱いものを放出する。そして荒々しく陰茎を引き抜くと、お前も感じろと叫び、指をアナルに差し込み前立腺をグイと圧迫する。  ビュクッビュクッと鮭の放精のように、自分の意思とは無関係にスペルマが激しく吹き出す。

6 18/08/26(日)19:27:02 [7/7] No.528915017

「たすっ助けっ!」図書委員の表情は図書室に落ちた影のせいで全く窺い知れることはなかった。 「肛門デグレ!」彼女が折口になにか訳の分からないことをいうと、硬い蕾にフィストをヌルリと忍び込ませてきた。そして直腸の中でグーパーと手を広げる。 「……!」もう声もない、本日二回目のドライが決まる。 「忍ぶ恋もあるでしょう、三島由紀夫はお気に入りましたか?」図書委員が語りかけてくるがもう頭は朦朧、どこから語りかけてくるのかも分からない。肛門デグレられているのだけは良く分かった。  図書委員は別に折口に好意を寄せていたわけではなかった。折口が好意を寄せていたのは僕だったのである。彼女はそれを手助けしたに過ぎない。彼女の心の底から湧き上がる悪意と裏返しにある好意。  文学とは深遠なテーマである。彼女は何か必死にメモを取っていた。折口と僕のスペルマと汗がが混ざり合い図書室に充満する。  僕の淡い恋心は叶わなかったのだ。

7 18/08/26(日)19:29:19 No.528915619

よかったらおひねりは僧種していただけると励みになります

8 18/08/26(日)19:41:30 No.528919090

なんなの 肛門デグレって存在する言葉なの 魘されそうだからぐぐらないけど…

9 18/08/26(日)19:42:51 No.528919520

とてもよかった 文章書くときの参考にする

10 18/08/26(日)19:53:50 No.528922804

相変わらず読ませてくる文だと思って読んでたらいきなりの片言で駄目だった

11 18/08/26(日)19:54:16 No.528922923

画像でオチは想像できるんだけど 文学少女との淡い恋物語かと一瞬でも期待した俺がバカだった

12 18/08/26(日)19:57:47 No.528924012

面白いのに酷すぎる…

13 18/08/26(日)19:58:42 No.528924325

>僧種 袈裟まで臭い過ぎる…

14 18/08/26(日)19:59:19 No.528924512

>なんなの 肛門デグレって存在する言葉なの デグレ 「デグレード」(degrade)の略。位を下げる、品位を落とす、降格・退化などを意味する表現。

15 18/08/26(日)20:00:01 No.528924771

ああ…使用済みは確かにデグレだわ…

16 18/08/26(日)20:00:15 No.528924848

腐女子こえー

17 18/08/26(日)20:01:05 No.528925107

1/1で1レス分かなと思ったらどんどん増えてる最大ページ数に狂気を感じる…

18 18/08/26(日)20:02:05 No.528925421

急にホラーに?

19 18/08/26(日)20:02:23 No.528925518

このスレ絵で文学少女との甘く切ない初恋ものかと思ったが甘かった

20 18/08/26(日)20:03:45 No.528926010

折口カタコトなんだ…

21 18/08/26(日)20:04:23 No.528926260

折口って折口信夫のことだろ

22 18/08/26(日)20:08:14 No.528927778

わ ぁ… ってなったよ…なんかね言いたい事が言葉にできない

23 18/08/26(日)20:08:18 No.528927799

>1/1で1レス分かなと思ったらどんどん増えてる最大ページ数に狂気を感じる… ごめんなさい 普通に間違えました あと爽やかな文学少女の青春ものみたいな作品有ったら読みたいので教えてください よろしくお願いいたします スレ本文は見つからないので自給自足した結果

24 18/08/26(日)20:10:53 No.528928842

>スレ本文は見つからないので自給自足した結果 >爽やかな文学少女の青春ものみたいな作品 うn…?

25 18/08/26(日)20:12:50 No.528929596

つまらない

26 18/08/26(日)20:16:01 No.528930811

>スレ本文は見つからないので自給自足した結果 何言ってんだオメー

27 18/08/26(日)20:16:56 No.528931158

つまらないならこんな長いの読まないで 黙ってスレ閉じればいいだけなのでは?

28 18/08/26(日)20:20:11 No.528932364

>つまらないならこんな長いの読まないで >黙ってスレ閉じればいいだけなのでは? だったらもっと狭いコミュニティに閉じこもればいいのでは

29 18/08/26(日)20:20:29 No.528932493

円紫さんシリーズなんてどうだろう

30 18/08/26(日)20:21:51 No.528932970

>円紫さんシリーズなんてどうだろう 調べてみます ありがとう

31 18/08/26(日)20:23:24 No.528933494

よりにもよって仮面の告白なんか借りてく主人公君にも落ち度があると思う

32 18/08/26(日)20:23:25 No.528933498

あとまあ文学少女シリーズ…

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