虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

18/08/13(月)23:57:33 No.525825522

お盆。少しだけ涼しくなった夕方、「」と逝きさんは迎え火を焚く。 流れの早い雲の隙間に青空が見え隠れする。遠い空の台風のせいだ。 逝きさんが麻木を積んで火を点けようとしている姿を見守っている。 虹裏から居なくなった人たちは何処かで幸せになっているだろうか。 …そんな事をふと思った。虹裏自体にはあまり生死の概念は無くて。 死んでも生き返られるし、虹メ墓場なんて運動会できるぐらい賑やか。 虹裏から本当に消えてしまったのは古いとしあきだけ、と言いたいが… 管理人さんが芋毛の名前欄をチョチョイと弄るだけで即座に生き返る。でもそうはならなかった。 だから――　と言って物語を終わらせる訳にはいけない。あれから十数年が過ぎても愛してる。 あの頃のとしあきは、あの頃の「」はどんな気持ちで「逝きさん愛してる！」と言ったのだろう。 迎え火に向かって手を合わせている彼女は、笑顔ではあるものの流石に声を出しては笑っていない。 「」も手を合わせる。最近は霊界からのレスやスレ立ても増えたが、生と死はそれでも存在する。 存在するから、「」は今日も虹裏を続けて、逝きさん愛してるとこの後で必ずキチンと伝えるのだ。