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18/07/14(土)14:02:04 「貴女... のスレッド詳細

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18/07/14(土)14:02:04 No.518644659

「貴女から話しかけて来るなんて、一体どういう風の吹き回しなんです?」 「随分な言い草だなオイ……まぁ、無理もないけどよ」 幾分とばつの悪そうな顔をして、赤のセイバー──といっても彼女には通じないのだが──はこちらへの視線をやや斜めに背けた。 そして何か言おうとしては口元をもごもごさせ、息を吐いて止めている。 まるで懺悔の告解を待っているようだと思いながら黙って固唾を呑んでいたが、ついに覚悟を決めたのか、意を決して彼女は言葉を発し始めた。

1 18/07/14(土)14:02:23 No.518644713

「……なあ、お前、あの小僧のことどう思ってんだ?」 「……は?」 「モ、モヤシみてーな茶髪のひょろいガキのことだよ!」 「…………あぁ」 どうやらジーク君の事を言っているらしいと得心したが、彼女が興味本位でそれを知りたがったようにはとても見えず私はきょとんとした。 が、その目の前の彼女の表情で私は不意に察した。なぜならそれはとても身に覚えがあったものだからだ。 「そうですね……一言で言うなら、私は彼に恋し焦がれています」 「ぐっ……」 「彼の力になりたいと思いますし、彼が悩んでいるのであればすぐに掬い取ってあげたい。なにより、彼の歩む道を悠久に共に歩いていきたいと思っています」 「う……うううああっ」 今更誰に隠すつもりもないし減るものでもない告白だが、面白いように思った通りのリアクションを返してくれるので、つい笑みがこぼれてしまう。

2 18/07/14(土)14:03:01 No.518644835

「──何笑ってんだよ」 それを煽りと受け取ってしまったか、赤のセイバーの顔が俄に不機嫌さを帯びた。物騒だから左手を柄に掛けないでいただきたいものだ。 「いえ、私にもそんな時期があったなと思いまして。私は恋などしていない、これは恋などという感情ではない、と」 「〜〜〜〜ッ!!」 「ですが、一緒に居たいという感情は認めてしまえばいたく尊いものですよ。これは先達としての助言ですが」 「テ、テメェッ!!」 話は済んだとばかりに私は踵を返して歩き出したが、幸いにも背中から斬りかかって来るようなことはなさそうだった。まあ、そんな事をして騒ぎになって不利を負うのは彼女だけだ。 「良いことをすると気持ちの良いものですね、ジーク君」 そして、無性に彼に会いたくなって、私は彼の部屋へと足を運んでいった。

3 18/07/14(土)14:05:20 No.518645197

うー!(サムズアップ)

4 18/07/14(土)14:08:23 No.518645690

うー…

5 18/07/14(土)14:25:12 No.518648395

うー…

6 18/07/14(土)14:25:27 No.518648439

ヌとモーさんとは珍しい組み合わせ

7 18/07/14(土)14:30:33 No.518649290

うー…!

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