虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1531407747434.png 18/07/13(金)00:02:27 No.518319292

「逝きさん愛してる！」 「あはははははキスキスキスーー！！」 7月15日が近づくにつれ、「」も逝きさんもソワソワし始めている。 「」にとっては自分のような、自分でないようなアイツの日だ。 「」の一部であることは間違いないけど、「」そのものではない。 逝きさんにとっては最初の、旦那様がいなくなった日、7月15日。 旦那様、ご主人、マスター、別に呼び方は何でも良いのだけれど。 逝きさんはよく旦那様という。「」にはむず痒いような気分だ。 そしてとしあきも逝きさんの旦那様だった、『最初の』。その響きは「」に複雑な感情を巻き起こす。 それは嫉妬であり、としあきであった「」にとっては少し誇らしくも、「」の今となってはせつない。 「」が逝きさんに抱く感情は複雑だ。同時に「」がとしあきに抱いている感情も複雑怪奇極まりない。 自分であり、自分ではない。それを言うのであれば「」、という表記も「」自身そのものではない。 個別であり群体であり、無個性であると同時に限りなく個性的であり、自分ではなくて、誰でもない。 7月15日は「」にとって自分を見つめ直す日でもある。あの日虹裏に生まれた「」は、逝きさん愛してる。