18/07/08(日)00:28:13 SS「Gir... のスレッド詳細
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18/07/08(日)00:28:13 No.517166214
SS「Girls und Steins;Gate~世界像のインデターミニズム~」 前回まで su2480608.txt のあらすじ 秋葉原にやって来たエリカは、そこで岡部倫太郎ら未来ガジェット研究所の面々と出会う。彼らと交流を深めていくエリカ。だがその中で、エリカの世界線が本来は存在しなかった別の世界線だということを知る。狼狽するエリカだったが、ラボメン達との交流により立ち直り、彼女もまたラボメンになる。ラボメンになった後も倫太郎達と楽しくすごくエリカ。だが、突如倫太郎の様子がおかしくなる。その倫太郎の後をつけると、なんと倫太郎は紅莉栖にこう話していた。エリカの世界線を消さなければ、まゆりが死ぬと……。
1 18/07/08(日)00:29:12 No.517166490
「エリカの世界線を、消す……!?」 紅莉栖は倫太郎の言葉に驚愕した。 「……あんた、それ冗談じゃないのよね……」 「こんな冗談を言う奴があるか……!」 倫太郎は表情を引き締める紅莉栖に対し、うなだれながら答える。 言葉を失う紅莉栖。それに対し、倫太郎は顔を上げ、苦し気な様子で続けた。 「さっきも言った通り、俺はまゆりを助けるためにタイムリープしてきた。IBN5100を手に入れ、SERNにあるメールのデータを削除しなければ、まゆりはSERNに、いや世界に殺されるからだ。そして俺は、そのために一つずつメールを削除してきた。一つは鈴羽の尾行をしないこと、一つはフェイリスの父親が事故に遭うのを見過ごすこと、そしてもう一つは、ルカ子の性別を変えないこと。そうして俺は数々の思いを踏みにじって、この世界線にやってきた。そして、次は……」 「学園艦や戦車道誕生のきっかけになった、米軍の輸送任務を取り消すこと……」 倫太郎の言葉に続くように、紅莉栖が言った。倫太郎はその紅莉栖の言葉にコクリと頷く。
2 18/07/08(日)00:29:30 No.517166569
「そうだ。俺は、消さなくてはならないんだ……大切な仲間を、まゆりを救うために……!」 倫太郎は喉から声を絞り出すかのように言った。 その痛々しい様子を見て、紅莉栖はなんとかできないかと考えを巡らせる。 「まって、他に何か方法があるはずよ。そう、エリカの世界線を消さなくても済む方法が――」 「そんなものはない!」 倫太郎が叫んだ。その声に、紅莉栖はビクリと体を震わせる。 「ないって、どうしてそう言い切れて……」 「すでにお前と考え抜いたことだからだ! お前に何度も話して、何度も一緒に考えて、そして最後に出る結論は、いつも一緒だった……!」 「何度もって、じゃあ、この結論を出すために岡部、あんた……」 「そうだ、俺はすでに何度もタイムリープしている。そして幾度も一緒に見てきたんだ。まゆりが、死ぬ瞬間を……!」 倫太郎の言葉には、重みがあった。それは、その事実を言う度に回避できないまゆりの死を思い出しているからだった。
3 18/07/08(日)00:29:50 No.517166673
そのことは、紅莉栖にもよく伝わってきた。 「……ごめんなさい」 だから紅莉栖は謝った。軽率な発言をした。そう思ったから。 「……いや、いいんだ。こんな話を素直に受け止めてもらって、いつもお前には感謝している」 「当然でしょ。仲間じゃない」 「ああ、仲間だ。そして……エリカも」 「…………」 倫太郎と紅莉栖はそこで押し黙る。 二人の嫌な沈黙が、屋上を支配した。 「……どうするの、これから」 その沈黙をなんとか紅莉栖が破り、倫太郎に聞く。 「……どうしたいんだろうな、俺は」 その倫太郎から返ってきたのは、曖昧な答えだった。 「俺は、まゆりを絶対に救うと誓った。そのためにラボメン達の思いも踏みにじってきた。だが、そのラボメンを一人失ってしまうと考えると……悲しみや恐怖、苦しさが襲ってきて……どうすることもできなくなってしまった。こうしてお前にこの事実を話したのも、一種の逃げだ。お前に話すことで、この押しつぶされそうな感覚をお前にも押し付けようとする、逃げだ」
4 18/07/08(日)00:30:28 No.517166849
「そんなことない!」 倫太郎の言葉に、紅莉栖は憤った。 「さっきも言った通り、岡部にとっての仲間は私にとっての仲間でもあるわ。その仲間が消えてしまう問題なんて、一人で抱え込まれたほうが嫌よ! だからあんたが話してくれて、変な話だけどその、少し嬉しい」 「……ありがとう、紅莉栖」 「っ!? 今、紅莉栖って……て、そんなこと言ってる場合じゃないわね。とにかく、いろいろ試してみましょう。まだ何か私達の気づいていない道があるかもしれない。とにかく、時間がある限り悪あがきを――」 「その必要はないわ」 と、そのときだった。 突如声がし、屋上の扉が開かれたかと思うと、そこから一人の少女が現れた。それこそ、先程までずっと扉の向こうで話を聞いていたエリカだった。 「エリカ!?」 倫太郎が驚きの声を上げる。 紅莉栖もまた、驚愕の色を隠そうとはしなかった。 対して、エリカは泰然としていた。そして、そのままエリカは腰に手をあてながら言う。
5 18/07/08(日)00:30:44 No.517166915
「話は全部聞かせてもらったわ。結論なんて出てるじゃない。消しなさい、私の世界線」 「なっ……!?」 エリカがさも当然かのように言う。それに対し、倫太郎達は驚愕のあまり言葉を失った。 さらにエリカは続ける。 「もともと私の世界線なんてあなたたちの世界線からすれば存在しなかった世界線なんだし、消えても問題ないでしょう? あなた達が気にすることじゃないわ。すべてが元に戻るだけ。別に悩む必要なんてないじゃない」 「馬鹿を言うなっ!」 平然とした顔で言うエリカに対し、倫太郎は激昂した。 そしてそのままエリカに近づくと、彼女の肩を両手で掴み、そのままエリカに言う。 「お前という個人が消えてしまうんだぞ!? それだけじゃない! お前の過ごしてきた学校も、友人達も! お前がこの世界にいたという痕跡がすべて消えてしまうんだぞ!?」 「……分かってるわよ。それぐらい」 「分かってない! 分かってたらそんな簡単に――」 「分かってるって言ってるでしょ!」 今度はエリカが激昂した。怒りの顔を倫太郎に見せ、掴みかかっている倫太郎の手を振り払った。
6 18/07/08(日)00:31:01 No.517166999
倫太郎と紅莉栖は驚く。一方、エリカの顔は歪んでいた。悲しみや、怒りや辛さが入り混じった、複雑な表情だった。 「分かってるのよ! もし倫太郎達がDメールを打ち消したら、すべてが、私が消えちゃうことぐらい! 何もかもがなかったことになっちゃうことぐらい、分かってるのよっ!」 エリカは目を涙ぐませながら叫んだ。その剣幕に、倫太郎達は言葉を紡ぐことができない。 対して、エリカはさらに続ける。 「私だって、本当は嫌よ! 消えるのなんて! 私だけじゃなく、隊長やみほまで消しちゃうなんて考えると、怖いし嫌よ! でも、でも……!」 そしてエリカは、絞り出すかのように言った。 「それでも! 大切な仲間が! まゆりが! 死んじゃうなんて考えると私、もっと耐えられないの……!」 「エリカ……」 倫太郎はそのエリカの言葉に、彼女の名を口にすることしかできなかった。 エリカはそこで荒々しかった言葉と態度を収め、今度は意気消沈したような様子で語りだす。
7 18/07/08(日)00:31:17 No.517167075
「……嫌に決まってるじゃない。自分が、尊敬する人達がなかったことになっちゃうなんて……。でも、元々私達はここには存在しなかった存在。そう考えると、納得もできるわ。でも、まゆりは違う。まゆりは元々この世界線で生きていて、これからも生きるはずだった。それが、理不尽に命を奪われるなんて、あってはいけないことよ。それに何より、まゆりに死んでほしくないって思う、私がいるの……」 「……あなた、そこまで……」 紅莉栖が静かにエリカの言葉に反応する。 エリカの表情は、とても暗かった。しかし、絶望とはまた違ったものだった。それは、ある種の覚悟を決めた、そういう顔だった。 その顔で、エリカは言う。 「だから倫太郎、私の世界線を消して。そして約束して。まゆりを必ず救うって。何があっても、絶対にまゆりを、いいえ、まゆりだけじゃない。ラボメンみんなを救うって」 それはエリカの決意だった。 自分を犠牲にみんなを助けようとする、エリカの決意だった。 その決意は、倫太郎にも、紅莉栖にも確かに伝わってきた。 「しかし、そのラボメンには、お前も含まれているんだぞ、エリカ……!」
8 18/07/08(日)00:31:32 No.517167151
倫太郎はエリカに言う。 確かに倫太郎は、エリカの決意を受け取った。だが、それでもやはり、エリカのことを見捨てたくないという気持ちが、倫太郎の中でせめぎ合っていた。 「……本当に優しいのね。あなたは」 エリカは倫太郎にそう言って、儚げな笑みを見せる。そして、ふとエリカは倫太郎に近づくと、そっと倫太郎の体を両腕で抱きしめた。 「っ!? エリカ……!?」 「大丈夫、私が消えても、倫太郎、あなたが覚えていてくれさえすれば、私はずっとラボメンだから。ずっと、未来ガジェット研究所の一員だから。だからこの感触を忘れないで倫太郎。私の魂は、世界線が消えても、あなたと共にあるわ」 「……エリカ……!」 倫太郎は腹の底から絞り出すようにエリカの名前を口にする。 エリカはそこで倫太郎から手を離し、今度は紅莉栖の元へと向かった。 「……紅莉栖」 「……エリカ」 エリカと紅莉栖は互いに見つめ合う。
9 18/07/08(日)00:31:49 No.517167224
「……不思議ね、二週間にも満たないような付き合いだったのに、あなたと分かれるのがこんなにつらいだなんて。それに、あなたは忘れてしまう。リーディングシュタイナーを持つ倫太郎とは違って、あなたは世界線が移動したら私のことは忘れてしまうのよね。それが、少し悲しいわ」 「……エリカ……私だって、忘れたくないわよ。大切なラボメンのこと、仲間のことを忘れるだなんて、そんなの嫌よ……!」 紅莉栖が瞳に涙を見せる。その紅莉栖に、エリカは近づいて、瞳からこぼれ落ちようとしていた涙を指ですくった。 「泣かないの、あなたらしくないわよ、クソコテの紅莉栖。大丈夫、私達の分まで、倫太郎が私達のことを覚えていてくれるから。だからきっと、なかったことになっても、なかったことにはならない。そうでしょう?」 「……ええ、そうね。そうよね……!」 そうして、エリカと紅莉栖は抱き合った。例え消えてしまうとしても、お互いのことを、忘れたくない。そういう思いを込めて二人は抱き合った。 どれくらい抱き合っただろうか、二人はやがて離れ、見つめ合う。その顔は、互いに微笑んでいた。
10 18/07/08(日)00:32:10 No.517167346
そして、離れた後エリカは屋上の奥へと歩いていく。そして、月を背にして二人に言った。 「ありがとう、倫太郎。紅莉栖。私、あなた達のラボメンになれて、本当によかった」 それは、エリカの心からの笑顔での言葉だった。 その言葉に、倫太郎と紅莉栖も答える。 「ああ、俺もだ! お前と会えて、本当によかった!」 「私もよ! 私もあんたと知り合えて、良かったと思ってる!」 それが最後の言葉だった。 その言葉を最後に、エリカは頷くと屋上の柵に手を乗せて、空を見上げた。 それが合図であることは、倫太郎も紅莉栖も分かった。 二人は屋上から降りると、ラボに向かった。そしてラボで準備を始める。Dメールを送る準備だ。 「ん? どしたのオカリンに牧瀬氏。電話レンジの準備始めてさ」 「ああ、ちょっとした実験だ。大丈夫だ、すぐに終わる」 至の言葉に、あえて至のほうは向かずに答える倫太郎。 そんな倫太郎の後ろ姿を見て、まゆりが倫太郎に近づく。 「大丈夫? オカリン」
11 18/07/08(日)00:32:25 No.517167420
そして、倫太郎に心配そうに言った。 「まゆり?」 「オカリン、なんだかとっても辛そうなのです。まゆしぃはとっても心配なのです」 「……ああ、大丈夫だよ。大丈夫だ、まゆり」 「……オカリン」 倫太郎はまゆりの頭を撫でながら言う。まゆりはなおも倫太郎のことが心配であったが、倫太郎にそう言われては納得するしかなかった。 「……岡部、準備できたわよ」 「ああ……やるぞ!」
12 18/07/08(日)00:32:42 No.517167491
それとほぼ同じ頃。エリカは空を見上げながら電話をかけていた。その電話は、数コールした後に相手が出た。 『はい、もしもし。……エリカ、さん?』 「ええ、そうよみほ。久しぶりね」 相手は隊長であるまほの妹、西住みほだった。かつてエリカの元から離れた、かつての戦友であり、友人だ。 『どうしたのエリカさん? 急に電話だなんて』 「いいえ、あなたの声が聞きたいなと思って。それと、言いたいこともあったから」 『言いたいこと?』 「ええ。……ごめんなさい。以前は辛くあたってしまって。あなたが別の学校で楽しそうにやってるのを見て、ついカッとなって……でも、本当に悪かったと思ってる。ごめんなさい」 『ええ!? べ、別に気にしてないから大丈夫だよ! それに、私も悪いしエリカさんが怒るのも無理ないよ……。そのことを言うために、わざわざ電話を?』 「ええそうよ。ごめんなさい、唐突な電話で」
13 18/07/08(日)00:32:59 No.517167573
『ううん、いいよ別に! そうだ! 今度一緒に遊ぼうよ! 仲直りの証、っていうとなんか変かもしれないけど、とにかくそういうことで……』 「……ええ、そうね。今度一緒に遊びましょう。きっと」 『よかったぁ! 私、ずっとエリカさんと仲直りしたいと思ってたんだ! だから、嬉しい!』 「……うん、私も嬉しいわよ。みほ。最後にあなたと、仲直りできて」 『え? 最後って……』 そのときだった。建物が、軽く揺れ始めた。 「さよなら、みほ」
14 18/07/08(日)00:33:15 No.517167656
「それでは、Dメールを送信するっ……!」 倫太郎は目をぎゅっと瞑りながら、メールの送信ボタンを押す。メールの内容は『・・・、-、---、・--・』モールス信号でSTOPを意味する。 「うっ……!」 倫太郎がメールを送った瞬間、倫太郎の視界は歪み、頭痛がし、足元がおぼつかなくなる。 リーディングシュタイナーが発動したのだ。 次の瞬間、倫太郎はラボの真ん中に立っていた。ソファーにはまゆりが、パソコンの前には紅莉栖が、電話レンジの横のパソコンの前には至が座っている。 「……なぁ、みんな」 そこで、倫太郎は静かな声で全員に話しかける。 「ん? どうしたの岡部?」 「……逸見エリカという少女のことを、知っているか」 倫太郎はエリカのことを全員に聞く。その返答は――
15 18/07/08(日)00:33:33 No.517167742
「え? 誰?」 「んーまゆしぃは知らないなぁ」 「僕も知らないお。誰それエロゲのキャラ?」 誰も、エリカのことを覚えていなかった。 「……そうか。いや、なんでもない。すまなかった」 こうして、倫太郎はまた一つDメールを打ち消した。エリカを犠牲にし、また一歩元の世界線へと近づいたのだった。
16 18/07/08(日)00:34:16 No.517167917
そこからも倫太郎の戦いは続いた。 萌郁の送ったDメールを打ち消し、最初に送ったDメール、『牧瀬紅莉栖が刺された』を打ち消し、紅莉栖を一旦殺してしまい。それでも歩んでいこうとした中で、未来から来た鈴羽に第三次世界大戦を止めるために紅莉栖を助けて欲しいと頼まれ、そしてその過程で一度は失敗しながらもタイムトラベルを行い紅莉栖を助け、未来の倫太郎が示したシュタインズ・ゲート世界線へとたどり着いた。 その世界線でも倫太郎は一度消えかかるが、今度は紅莉栖が倫太郎を助けるためにタイムトラベルをし倫太郎を助けた。 こうして、倫太郎と紅莉栖、ラボメン達は平和な世界線、シュタインズ・ゲート世界線を手に入れたのであった。 そして、始まりの夏から一年が経ったある日だった。
17 18/07/08(日)00:34:33 No.517168005
「……岡部」 紅莉栖は、屋上て仰向けに寝て空を仰いでいる倫太郎に声をかけた。 「ん? なんだ紅莉栖か。どうした」 「どうした、じゃないわよ。何一人でぼーっとしてんのよ」 「……いや、少しな」 「……もしかして、いつだか言ってた逸見エリカって子のこと考えてるの?」 紅莉栖は倫太郎の横に座りながら言う。倫太郎はその紅莉栖に、「ああ」と一言返す。 「前にも言った通り、俺か数々の世界線を渡ってこの世界線にたどり着いた。その過程で、沢山のラボメン達の願いをふいにしてきた。その中でも、エリカのことは今でも思い出すんだ」 「私がリーディングシュタイナーに目覚めたのはあんたを助けに行く過程だったから覚えてないけど、あんたはしっかりと覚えているのよね。そのエリカって子の事」 「ああ、それがエリカとの約束だからな」 倫太郎は寝そべっていた状態からゆっくりと起き上がり、紅莉栖と共に並んで座った。 「俺は忘れないと誓った。エリカというラボメンのことを。大切な仲間のことを。だから時折こうして思い出すんだ。ラボには大切な、九人目の仲間がいたことを」
18 18/07/08(日)00:34:51 No.517168075
「……私はその子のことを覚えていない。でも、あんたが覚えているなら、私はあんたが思い出す手伝いをする。具体的に何をするってわけでもないけど、あんたが一人で寂しいときは、あんたの隣りにいるわ」 「紅莉栖……」 「岡部……」 紅莉栖が倫太郎の肩に頭を乗せる。 倫太郎も、そっと紅莉栖と抱き寄せる。 二人だけの静寂の時間が流れていた。 そんなときだった。 突然、急な閃光が屋上で瞬いた。 「んあっ!?」 「きゃっ!?」 二人は目を手で隠しながら顔をそむける。 そして、光が収まったかと思うと、そこにはとんでもないものがあった。 「……何、これ? 戦車!?」 「……これは、シュトルムティーガー!?」
19 18/07/08(日)00:35:09 No.517168168
そこにあったのは、第二次大戦のときにナチスドイツが作った自走砲、シュトルムティーガーだった。 全長六メートルはあろうかという巨体がその屋上に突然現れたのだ。 二人は混乱しかなかった。 「これは、一体……」 倫太郎が恐る恐る戦車に近づく。 と、そのとき戦車のハッチが開き、一人の人影が出てきた。 それは女性だった。 白衣に身を包み、長い銀髪の後ろ髪をポニーテールにしてまとめている。その姿に、倫太郎は見覚えがあった。 「ふぅ……! ちゃんとついたみたいね」 「お前は……まさか……お前は……!」
20 18/07/08(日)00:35:20 No.517168216
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21 18/07/08(日)00:35:27 No.517168248
「久しぶり、倫太郎。そしてこちらでははじめまして、紅莉栖。二人共、私と一緒に来て。世界の消滅を防ぐために!」 そこにいたのは、倫太郎達よりも年を重ねた姿をした、逸見エリカだった。 つづく
22 18/07/08(日)00:39:22 No.517169431
スレッドを立てた人によって削除されました
23 18/07/08(日)00:40:49 No.517169830
やだ…エリ見さん格好いい
24 18/07/08(日)00:45:04 No.517171073
わたくし、今回のエリカのセリフとみぽりんへの電話を読んでてちょっと感動しましてね…ええ 我ながら >きっも
25 18/07/08(日)00:47:52 No.517171908
そ爆 >きっも
26 18/07/08(日)00:53:07 No.517173233
曇らせ展開になると思った俺を赦してほしい
27 18/07/08(日)00:53:48 No.517173427
これわざわざスレ立ててやることかな…… 渋かハーメルンにでも晒してたらどう?
28 18/07/08(日)00:54:20 No.517173605
>……これは、シュトルムティーガー!? CV中上さんで再生された
29 18/07/08(日)00:54:53 No.517173747
私はいいと思う
30 18/07/08(日)00:55:14 No.517173843
べつにええんとちゃう?
31 18/07/08(日)00:57:48 No.517174500
怖っ
32 18/07/08(日)00:58:05 No.517174562
スレッドを立てた人によって削除されました
33 18/07/08(日)01:01:27 No.517175373
今回は後半がシュタゲ寄りだからシュタゲを知らない人はわかりにくいかも知れないぞ でも逸見いいよね…
34 18/07/08(日)01:03:28 No.517175913
シュトルムティーガーといえばパンチパーマの少女
35 18/07/08(日)01:08:25 No.517177170
クソコテ同士の友情いいよね
36 18/07/08(日)01:15:14 No.517179051
紅莉栖たちが学園艦を知っていてみほに電話が通じてという事は実は元々エリカの世界線に倫太郎が迷い込んだ? でもそうすると消えた世界線は? この後の展開が読めねえ
37 18/07/08(日)01:19:08 No.517180023
クロスオーバー難しいよね どちら側にも寄りすぎないようにバランス取るのにも気をつかうしね
38 18/07/08(日)01:20:01 No.517180276
次回も待ってるぜ
39 18/07/08(日)01:24:38 No.517181475
遡って最初から読んだ クロスオーバー嫌いじゃないけど単純に面白くないなこれは…
40 18/07/08(日)01:26:42 No.517181904
シュタゲキャラにエリカ持ち上げさせてるみたいで気持ち悪い