虹裏img歴史資料館

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18/07/05(木)22:39:31 ――トリ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1530797971827.jpg 18/07/05(木)22:39:31 [ミツイクおめでたです。お納めください。] No.516648999

――トリカゴに新しい生命が宿った。11番目のコドモであり幸せな仔 今このミストルティンにはには新しい生命の鼓動が木霊する 「ほぉらミツミー、みちゅみ~、パパでちゅよ~」 「ゾロメ!あんまり揺さぶらないでようやく寝かしつけたばっかなんだから!!!」 ヴエェェェン エ゙ーーン 「ほら泣いちゃったじゃない!返しなさいよ!!!」 ミツミが産まれて数週間。今私達は幸せでいっぱいだった。新しい生命を授かれた。 私達だけで授かれたという悦びがトリカゴ中に満ちあふれていた。 でも私だけ、私だけはその幸せではなく張り詰めるような緊張感が押し寄せていた ――3日前だった、”知らせ”が来たのは

1 18/07/05(木)22:39:51 No.516649141

「『おしるし』だねイクノちゃん♪もうすぐ産まれるっていう証拠だよ?」 真夜中、突然の出血に不安になりココロを呼ぶミツル、ココロはとても落ち着いて答えた 「ミクちゃんは先に陣痛が来たからね…不安になるのも仕方ないよ」 アイツに叩き起こされてもココロは冷静だった。 「ココロさん本当に大丈夫なのでしょうか?」 今にも泣きそうな顔でミツルがココロを見つめる 「安心してミツル君♪イクノちゃんは絶対産める、産めるんだよ♪」 「そう…じゃあそのつまり」 「うん、もうすぐ産まれるね♪」 この仔からの知らせを受けた、もうすぐ光のある世界へ飛び出すという嬉しい知らせ。 しかしそれから今日までこの仔の動きを 痛みが続く、”陣痛”というらしいこの仔が出ようとする準備それに私は耐える。

2 18/07/05(木)22:40:26 No.516649339

おい、やめろ馬鹿 このスレは早くも終了ですね!!556!!

3 18/07/05(木)22:41:01 No.516649567

「イクノ…そんなに痛むの…」 「ええ、大丈夫よ。日に日に増してくるけど。産まれる証だから」 「イクノしっかり!ミクも痛かったけど…けど産まれる!産まれるんだからね!!」 ミツミを抱えながらミクが励ましてくれる。そう私達に余裕があるのはミクの出産に 立ち会ったからだ。 ココロの指示の元動いて、そして痛みに耐えるミクを支え。産むことが出来た。 その経験が私達に余裕を与えてくれているのだ。 痛みの感覚が徐々に短くなっていく、腹痛や骨盤のとはまた違う味わった事のない新しい痛みが日に日に増していく。 「イクノ――」 アイツは私の名前しか呼ぶことができない。 「大丈夫よ、私産むから、十分立派に産むから…だから心配しないでミツル」 泣きそうな顔を撫で、そして手を強く握りしめる。 ――泣きたいのはこっちの方よ!バカ…

4 18/07/05(木)22:41:16 No.516649662

――それからさらに3日。5日。そして一週間と経った 痛みは30分感覚で襲ってくる。いよいよ立って歩くことすら辛くなってきた。部屋に戻る脚もおぼつかない。 ロビーに臨時の寝床を作ってもらった、床にはビニールシートが張られている、何時でも”産める”ようにと 鏡はないがどうやら私の顔も顔も険しいようで皆産まれるのだもうすぐ産まれるのだと 心配そうに見つめている。 ミツルがつきっきりでそばにいてくれる。 「大丈夫よ…まだ産まれないと思うから…あんたも休みなさい」 と言うが彼は聞こうともしない。 もう制服も、ココロ達が編んだ妊婦用の服すら纏えない、ココロ曰く「前開きの服」があればいいのだがそんなものはこのトリカゴには存在しなかった。 何十にも重ねられた毛布とシーツに産まれたままの姿で包まり。誕生の時を待つ。 それまでの間ミツル以外の誰かが皆が交代で私の隣にいてくれた イチゴ ゴロー ヒロ ゼロツー フトシ それにココロ …所用の時にはミツルやココロ達に肩を借りてトイレまで行く。 そんな日が続いた、夜半、うとうとと眠るアイツの頭をそっと撫でてやる。

5 18/07/05(木)22:41:34 No.516649793

刻々と日は流れていく、もう痛みはじめてから日付の感覚も怪しい。 今日はミツミを抱えたミクとゾロメが隣にいた、憔悴しきったミツルはゾロメに押される形で部屋に戻り眠りについていた。 「本当に力いっぱい吸うのよ!痛いくらいよ!誰に似たのかしらね!!!!393939」 「うるせーなー!お前こそミツミの為にいっぱい出せよおっぱい!!!」 気を紛らわせようと明るい話しを振ってくれる ――それは突然襲いかかってきた いつもの痛みだとタカを括っていたら下半身から温もりを感じる、暖かいものが流れ出す まったく理解できない?粗相?いや違う…唾液のようにヌメリのある液体が股から流れる 身体も起こせないしまったく状況が理解できない…息も荒く声も出せない中ゾロメに問う 「ゾロメ…わたしどうなってんの!?」 「破水!!!破水よイクノ!!!うまれるの!!!3939393」 「うまれるんだ!!!!これミクとおんなじ奴だ!!!誰か!!!!ココロ!ココロを呼んでくれ!!!!」

6 18/07/05(木)22:42:22 No.516650107

署長早いな!?

7 18/07/05(木)22:42:24 No.516650117

「どうしたゾロメ!!?!?!?!?!?214214」 エントランスからフトシが飛び出てくる 「フトシ!ココロ呼んでくれ!イクノ!イクノがもうすぐ産まれるんだ!!!!!」 転がるように園庭へ飛び出すフトシを見送りながら意識が遠のき曖昧になっていく もうすぐ、産まれる。これもまたこの仔の”しるし”であると。 「――大丈夫だよーイクノちゃんリラックスーリラーックス♪」 遠巻く意識の中からココロの声が聞こえる 「とにかくタオルいっぱいもってきて、ミクちゃんの時とおんなじだからみんな焦らないでね♪」 「ゴロー行こ!」「嗚呼」 ゴローとイチゴの声が聞こえる 「お湯は必要?」 「赤ちゃん用のはまだいらないよゼロツーちゃん、…けどイクノちゃんの身体拭いてあげたいから欲しいかな」 「わかった沸かしに行く、行こうダーリン!」 ゼロツーとヒロが大きなタライを持って駆け出すのが見える、目が開き少しながら余裕が産まれてくる。

8 18/07/05(木)22:43:03 No.516650336

「ココロ・・・ココロッ!!!」 「大丈夫だよイクノちゃん♪はじまったんだよ♪産まれるんだよ赤ちゃん♪ほら習った通り呼吸整えよう」 ココロの習った聖書の通り呼吸を整え一定のリズムを刻む 「ヒッヒッフー、ヒッヒッフーだよイクノちゃん♪ほらミツル君も一緒にやってあげて♪」 私の隣には目を真っ赤に腫らしたアイツの顔。ミツルの顔があった ――まったく心配しないでよ。この仔もう産まれるんだから ――どうやらとても長い時間が過ぎているようだ、明るかったお日様はもう暮れている みんな交代交代で手を握ってくれる。 痛みで頭の中が一杯になりパンクしそうだが、彼らの手が私を助けてくれる 「頑張れ…!!!!頑張れイクノ…オレ…これくらいしか出来ないけど頑張れ!!!」 「ありがとう…ありがとうフトシ…いいのフトシはそのままでいいの…」 「イクノ…落ち着いて、落ち着いて…ゆっくり深呼吸だ」 「アナタが落ち着くべきよゴロー…」 「イクノ…結局イクノに私なにもシてあげられない…想いも受け止められなかった」 突然のイチゴの告白に動揺する、けど彼女の決死の告白もまた、嬉しかった。

9 18/07/05(木)22:43:43 No.516650567

う、生まれてる...

10 18/07/05(木)22:43:56 No.516650627

「こうして手を握ってくれるだけで嬉しいのイチゴ…そのまま続けて」 彼女の掌の感触を噛み締めながらこの仔を授かる瞬間を待つ。 痛みはもはや波ではなく、常に溢れ出るようになってきた 「長いね…イクノ」「そうだねダーリン」「大丈夫よゼロツー…ミクの時もそうだったじゃない」 ヒロとゼロツーの手を握り時計に目をやるもう0時を過ぎようとしていた。 コドモ達は一行に眠りにつこうとはしなかった、ついに日を跨いだ。 すべての神経が下半身に集中している。 「イクノちゃーんゆっくりだよーゆっくりすってー吐いて-」 「イクノッ…イクノッ」 「ハァ…ハァミツルッ…ミツルッ…」 ココロの額に脂汗が滲む。私はアイツの名前、ミツルの名を呼ぶことしか出来なかった。 それしか頭に入らない、ミツル…ミツル…お願い無事この仔を授けて…

11 18/07/05(木)22:43:57 No.516650629

キテル…

12 18/07/05(木)22:44:13 No.516650758

「――出てきたよイクノちゃん!?556」 ココロの声が聞こえる――あまりよくわからない。 「イクノ、頭!頭が見えますよイクノ!!!!」 あああいつの声だ――あたま、あたまってなんだろう? 「イクノ頑張って!もうちょっと!もうちょっと!!!214」 「イクノ!もうすぐ!もうすぐだから頑張って!!!!」 フトシ――それにイチゴ――イチゴのこえだ―ああここちいいなぁ イタイ、イタイ、イタイ。ズットトテモイタイ。 ケド、キモチイイ。キモチイイ。トッテモキモチイイ ウマレテ――ハヤクウマレテキテ――セカイハヒカリデイッパイダカラ― そうセカイは光で満ち溢れているから、だから産まれてきて、この光を感じさせたい この仔に、そしてアイツ、ミツルにも。

13 18/07/05(木)22:44:34 No.516650877

ホギャアアア!!!!!ホギャアアア!!! 「産まれた!産まれましたよ!イクノ!!!!イクノ」 「よかった…よかったねイクノ///イクノちゃん///元気な女の子だよ」 ああ、よかった、ヨカッタウマレタンダ あの子の鳴き声が私の耳いっぱいに広がる。生きている生きて産まれてきた、その証 歪な翼でも今私達は飛び立てた。そうこの子を育む為に飛び立てたんだ。 今――私達、番(つがい)に祝福が舞い降りる。 その瞬間を今、強く噛み締めてる

14 18/07/05(木)22:45:30 No.516651238

やべえとうとう産まれたんだ… 半年もよくもまぁ怪文書つづけたもんだ…

15 18/07/05(木)22:45:43 No.516651301

よくこんだけ調べたな!?

16 18/07/05(木)22:46:45 No.516651660

よかった...無事産まれたんだ...

17 18/07/05(木)22:47:07 No.516651788

やったねココロちゃん!...ココロちゃん?

18 18/07/05(木)22:47:18 No.516651850

頑張ったねイクノちゃん じゃあ ないないしちゃおっか♪556

19 18/07/05(木)22:47:30 No.516651921

署長生まれましたよ...産まれましたよ署長...

20 18/07/05(木)22:47:58 No.516652091

残念!赤ちゃんなんかいなかったの!ないないされちゃったのイクノちゃん!!!556

21 18/07/05(木)22:48:13 No.516652170

産まれてる...

22 18/07/05(木)22:49:12 No.516652476

ついにきたか!

23 18/07/05(木)22:49:32 No.516652572

本編!! 本編を見て!!!556

24 18/07/05(木)22:49:37 No.516652607

頑張ったねイクノちゃん♪ いまないないしてあげるからね♪♪

25 18/07/05(木)22:49:55 No.516652689

ないない!!!ないないだよイクノちゃん!

26 18/07/05(木)22:49:56 No.516652694

もうこれが本編でいいよね

27 18/07/05(木)22:50:39 No.516652922

ないない...ないないしなきゃ...

28 18/07/05(木)22:50:57 No.516653053

おめでとうイクノ...ミツイクおめでとう...

29 18/07/05(木)22:52:37 No.516653686

よかったねイクノちゃん...なんだろう涙が溢れてくるのは

30 18/07/05(木)22:53:05 No.516653876

ミツイクキテル...キテタ...

31 18/07/05(木)22:53:37 No.516654084

今ないないするからねイクノちゃん まだ産まれたてだから誰にもわからないからないないしちゃうね...

32 18/07/05(木)22:54:18 No.516654312

いつの間にかゾロミク産まれてる...

33 18/07/05(木)22:55:28 No.516654703

おめでとう…おめでとう・・・ミツイク

34 18/07/05(木)22:56:11 No.516654956

ナナ姉!早く署長してください!!!556摘出してください!!!556

35 18/07/05(木)22:56:46 No.516655227

可哀想に...死産だったんだねイクノちゃん...

36 18/07/05(木)22:56:59 No.516655319

ダーリン イン ザ フランキスはミツイクを応援してします

37 18/07/05(木)22:57:03 No.516655344

署長もう諦めるんだ!

38 18/07/05(木)22:57:24 No.516655487

書いてる「」は何者なんだ...

39 18/07/05(木)22:57:36 [ミニストップ] No.516655548

ご快産おめでとう御座います

40 18/07/05(木)22:58:16 No.516655765

長かった...ここまでくるまで長かったねイクノちゃん

41 18/07/05(木)22:58:45 No.516655924

ああああああああ!!!!!!556556!!!!認めない!!!!!こんなの認めない!!!!556556

42 18/07/05(木)22:58:49 No.516655955

>書いてる「」は何者なんだ... よくわからんがすごいやつだよ

43 18/07/05(木)22:59:35 No.516656178

この掲示板は跡形もなく吹き飛ぶことになります!!!!556

44 18/07/05(木)22:59:58 No.516656300

予告はこないし外は大雨で避難指示は出てるしポストも赤いし…ココロってやつが全部悪いんだ

45 18/07/05(木)23:00:55 No.516656610

ココロヴィルムきたな...

46 18/07/05(木)23:01:20 No.516656732

ミツルもこれで立派なパパだな!

47 18/07/05(木)23:01:51 No.516656882

ないない!! こんな事ないない!!ないないなんだよ!!!

48 18/07/05(木)23:02:26 No.516657083

これもしかして明日で終わり? それとも日曜?

49 18/07/05(木)23:03:37 No.516657454

署長...情操教育の時間ですよ

50 18/07/05(木)23:03:59 No.516657560

署長...負けたんですよ...諦めましょう

51 18/07/05(木)23:04:27 No.516657716

出産で終わるとは限らない むしろこれからはじまるんだよ

52 18/07/05(木)23:05:01 No.516657872

アニメ世界線では勝ってるんです img世界線では完膚なきまでに負けても良いじゃないですか署長

53 18/07/05(木)23:05:27 No.516658002

神様は一人の女性しか愛してはダメとは言ってないよ!!!!556

54 18/07/05(木)23:05:31 No.516658021

もうやることないでしょ!?556 いい加減にして!!!556

55 18/07/05(木)23:05:40 No.516658066

おめでとうミツイク...

56 18/07/05(木)23:05:57 No.516658149

育児が待ってるんですよ署長...

57 18/07/05(木)23:06:27 No.516658313

イクノちゃんがデキない間私がしてあげてもいいよねミツルくん♪♪

58 18/07/05(木)23:06:57 No.516658473

警察が負けてるのはじめてみた

59 18/07/05(木)23:07:28 No.516658629

産まれた!おめでとう!! ミツイクとシオリちゃんに幸あれ…

60 18/07/05(木)23:07:36 No.516658680

ここ最近ずっと負けっぱなしだけどなミツココ警察

61 18/07/05(木)23:07:51 No.516658762

>神様は一人の女性しか愛してはダメとは言ってないわよ!!!!015

62 18/07/05(木)23:08:08 No.516658848

ミツイクで盛り上がってるのここぐらいなんですからいいじゃないですか署長

63 18/07/05(木)23:08:09 No.516658856

署長~������

64 18/07/05(木)23:08:22 No.516658915

イチゴちゃんはもうあきらめて・・・

65 18/07/05(木)23:09:27 No.516659272

シオリちゃん無事産まれたんだね...署長にないないされなかったんだね...

66 18/07/05(木)23:10:05 No.516659464

そもそもミツイク自体imgでしか見た事ないよ!

67 18/07/05(木)23:10:36 No.516659608

姫ヒロまであったのにとうとうヒロイチはなかったね…

68 18/07/05(木)23:11:02 No.516659779

そう思って調べてみるとミツイクって微妙にあるんですよ

69 18/07/05(木)23:11:46 [空気を読まずフトイク] No.516660016

何事も形から入るのはよくないと思うがこればかりは違うと思う 「――イクノ、夫婦って何だと思う?」 この問いを投げかけているのは私の夫、そうフトシだ。優しい瞳に太い眉ちょっと出たお腹が少しかわいい 彼と夫婦になった理由は形からだった。 地球帰還後の私達に与えられた仕事は繁殖だった、ミツルとココロのようにパートナーと結ばれ、そして”夫婦”という形になるのが有史以前人類が行ってきた営みだとハチが説明する。 ミツルとココロと同じようにゾロメとミク。そして時間はかかったがゴローとイチゴが一つになった。お互いパートナーとしてではなく夫婦として。 ――そして今目の前にいるフトシと私は夫婦になった。理由は一つ、パートナーだからだ。

70 18/07/05(木)23:12:03 No.516660100

「わからないわね、 「オレもよくわかんないやー何すればいいんだろうね夫婦って」 「男と女が一つになることが夫婦よフトシ。ピスティルとステイメンじゃなくて男と女よ」 本で得た知識だけが私の頼りだ、違う嘘だミツルとココロそしてイチゴとゴローを見ているから好いた恋したはなんとなくわかってる 「男と女かーイクノはオレの事好き?」 朴訥とした表情で聞いてくる。フトシらしい優しい笑顔 「ええ好きよ、アナタの事は好きよフトシ。アナタの方はどうなの?ココロがまだ恋しい」 好き、それはいろんな意味が含まれた不思議な言葉相手を思いやるも好きだし愛おしいのも好き。近くにいてイヤじゃないのもまた好き。 フトシへの「好き」はどれにあたるんだろう…まだわからない

71 18/07/05(木)23:12:08 No.516660123

なにぃ!?

72 18/07/05(木)23:12:19 No.516660167

「ココロちゃんが幸せならそれでいいよ、それに今のパートナーはイクノだし」 「今の…?これからずっと一緒なのよ…夫婦って死ぬまで一緒らしいわよ」 「えーーー!?死ぬまで!?随分長いなぁ…」 フトシの困惑した顔は純粋そのものだった、フトシもまた私と同じで夫婦の意味を 分かっていない。眼(まなこ)がしっかりあいていない。 「夫婦って大変そうね…」 「そうだね…けどイクノとならなんとかやっていけそうだよだってイクノ優しいし」 「私が?優しい…フトシも変わってるわね、まぁそこがフトシらしいけど」 そう言いながら彼の優しいお腹をつねってやる。 「やめてよイクノ!お腹結構敏感なんだからね!」 「ゴメンゴメン、けど私はフトシのそういう所が”好き”よ」

73 18/07/05(木)23:12:24 No.516660191

なん…だと…

74 18/07/05(木)23:12:36 No.516660234

「ほんと!?」「ええホントよ?」 好きの意味もまだわからない、けど私達は夫婦になった。これから先どう過ごしていけば いいのかすらわからない、導いてくれる羊飼いもいない。 けど夫婦は形から入る、そういう愛し合い方もあるのかも知れない フトシと肩を寄せ合いながらお互い答えを導き出していく。きっと一生かかるだろうけど それは夫婦、二人一緒に少しづつこなしていく。 それが私達の第一歩。

75 18/07/05(木)23:12:43 No.516660265

ちょっと!!!?196

76 18/07/05(木)23:13:33 No.516660500

これはミツココ特殊部隊の掃討作戦だ…

77 18/07/05(木)23:13:58 No.516660622

やっちゃえ!!やっちゃえ!!!!556

78 18/07/05(木)23:14:17 No.516660718

フトシ...ただのバトラーではなかったか...

79 18/07/05(木)23:14:17 No.516660721

そうそうフトシくんはイクノちゃんを幸せにしてあげないとね♪♪パートナーだもんね♪♪

80 18/07/05(木)23:14:55 No.516660924

いいよフトシくん♪ 続けて♪

81 18/07/05(木)23:15:39 No.516661119

フトイクは事実上のミツココ...これは特殊警察!?

82 18/07/05(木)23:15:56 [ヒロゼロおめでたです。ご笑納ください。] No.516661200

私の意識が戻ったことを聞いた13部隊のメンバーはすぐに私がいる病室に駆けつけてくれた。 「ゼロツーとお腹の子が無事でほんとによかったよ…」 イチゴが代表して私に労いの言葉をかける。 「うん、もう大丈夫、皆心配かけてごめん」 「俺からも謝るよイチゴ、それにゼロツー。結局、俺が一人で突っ走った結果こうなってしまったんだから」 私が横になっているベッドのすぐそばに腰かけているダーリンも、私と皆に謝罪をする。 「ヒ、ヒロはしかたないよ!結果的にはみんなを助けるためだったんだから、しょうがないじゃん!」 「いーや駄目だよイチゴ、ダーリンはボクたちを悲しませたんだ!罰が必要だよ!」 「で、でもさゼロツー、…その割にはその手はなにさ」 私の発言にイチゴは最初は強くは言えなかったが、違和感を感じたのか私の右手を指さし懐疑的な表情で問うた。 イチゴの指さした先の私の右手にはしっかりと愛しの王子様の左手が納まっている。 「これ?これは僕をさみしがらせた罰!ダーリンには僕の気が済むまでずっと手を繋いでもらうんだ♪」

83 18/07/05(木)23:15:57 No.516661204

全くイクノちゃんはとんでもないモテ女であるなあ!

84 18/07/05(木)23:16:24 No.516661335

署長 茶化すな

85 18/07/05(木)23:16:33 No.516661367

「ちょ、ちょっと!?そんなの罰にならないじゃん!」 「それだけじゃないよ?ボクの身の回りはしばらくの間ダーリンに全部やってもらうんだ♪」 「そ、そんなのヒロが可哀想じゃん!ヒロだって仕方なくなんだから!」 「やだ!」 「やだって、あんたママになるんでしょ!?そんくらい許しなさいよ!」 「いいんだイチゴ、俺が了承したんだ」 「ヒロ!?」 イチゴはきっと私なんかよりもずっと大人だ、だからダーリンのした行動に理解できるし、それを正しいと 思うのだ。だから純粋に私の仕打ちに抗議したのだろう。しかし、それは当人の了承の声であっけなく崩れ去った。 「け、けどヒロ」 「俺の悪い癖が出たんだよイチゴ。一人でこれと決めたら突っ走ってしまう。俺はもうひとりじゃないのに」 「あぁ、こいつの悪い癖だ。反省した方がいい」 間にゴローが割って入ってきた。きっとゴローやイチゴたちの方が散々辛酸をなめてきたのだろう。

86 18/07/05(木)23:17:12 No.516661553

「まったく、ミクとイクノはもうすぐ出産なんだからあまりびっくりさせないでよね?」 「そうね、ヒロもそうだけど、あな…ミツルもすこしは反省してよ?」 「え!?僕ですか!?」 「そうよ、わたしを心配させたじゃない?」 「それは悪いとは思ってますが、仕方ないじゃないですか…」 「まっ!みんな無事でめでたしめでたしってことで良いじゃねぇか!なぁフトシ!」 「そうそう、ゾロメの言う通り」 他のメンバーも口ではいつも通りだが私たちを心配してくれていたのがわかる、本当にみんなは私にとって かけがえのない宝物だ。 「そういえばヒロ、なぜ赤ん坊の名前をサクラにしたんですか?」 ふいに、ミツルが彼に問いかける。みんなも興味深そうにうなづいている。当然、私も気にはなっていた。 「あ、いや…まだ決まった訳ではないというか、ゼロツーにも聞いてなかったし」 「ボクは気に入ったよ。だから聞かせて?ダーリン?」 「…うん、桜ってね?観賞用の花ではあるけど、木自体はとても生命力の在る木なんだって」 「それこそ、ちゃんと折れないように枝を支えて、栄養のある土地に根付けば1000年も生きるんだ」

87 18/07/05(木)23:17:17 No.516661578

ミツココ秘密警察によってミツイク派か粛清されつつあるか…

88 18/07/05(木)23:17:41 No.516661696

「もうこの世界には大人はほとんどいない。俺たちは右も左もわからない状態だ」 「俺たちでさえこんなに何もわからないのに、これから生まれてくる子たちはもっと何も知らない…」 「けど、みんなで力を合わせれば、きっと先に進むことはできる。俺たちもこの子も飛びたてるんだ。」 「だからこの子には、ちょっとやそっとじゃへこたれない子に育ってほしい」 「そして、毎年綺麗な花を見せてくれる桜のように、美しく生きてほしい、そう思ったんだ」 「…ごめん、抽象的であまり理由になってないね」 彼は、照れ臭そうにそういった。珍しく彼も理由を言葉にするのが難しいみたいだ。 「いんじゃねぇか?名前なんてそんな理由でよ」 これまた珍しく、ゾロメが彼のフォローに回った。 「どんな理由だってよ、俺たちがこの子たちを育てて行かなきゃなんねんだし、どんな子に育つかは俺ら次第だろ?」 「じゃあよ、そしたら俺たちは自分たちが精いっぱい気に入った名前を付けてあげればいいじゃん?」 「…そうか、うん、そうだね」 彼と、今度はなぜかゾロメまで照れ臭そうに笑いあう、父親同士シンパシーでも感じたのだろうか…

89 18/07/05(木)23:18:06 No.516661816

「けどまぁ、ミクはもうすぐ、次いでイクノ、ゼロツーも多分後ひと月もない。…いよいよだ、気張っていこうぜ」 ゴローはみんなに発破をかける、そう、そろそろ生まれるのだ、新しい命が。このどうしようもない世界で…。 ――サクラ、もうすこし待っててね、ボク、頑張るから、ダーリンと一緒に、キミを迎えに行くよ。 ――そしたら、キミの名前の花を三人で見よう、きっと、きっとキミも気に入るから! 程無くして、ミク、次いでイクノが元気な女の子を出産した。次は、私の番。 気づけばもう、私も臨月を迎えていた…。

90 18/07/05(木)23:18:13 No.516661848

ヒロゼロ!

91 18/07/05(木)23:18:30 No.516661929

ヒロゼロもついに産まれるのか...

92 18/07/05(木)23:19:08 No.516662097

ヒロゼロもついに来るか...

93 18/07/05(木)23:19:56 No.516662334

終わりか…明日スレが立つなら生まれそう…!

94 18/07/05(木)23:20:25 No.516662460

よかった..ヒロ死んでなかったんだね

95 18/07/05(木)23:20:41 No.516662548

まものもついにおかーさんか...

96 18/07/05(木)23:22:21 No.516663053

13部隊は空前のベビーブーム!

97 18/07/05(木)23:22:29 No.516663094

イチゴロ!イチゴロ!はないの!?

98 18/07/05(木)23:22:44 No.516663182

特別警察はやくきて!

99 18/07/05(木)23:23:11 No.516663316

>ミツココ!ミツココ!はないの!?

100 18/07/05(木)23:23:30 No.516663415

フトイクまであったのに...

101 18/07/05(木)23:24:42 No.516663752

>イチヒロ!イチヒロ!はないの!?

102 18/07/05(木)23:25:26 No.516663966

まだやることあるよねミツイク 結婚式もまだだよねミツイク

103 18/07/05(木)23:26:31 [ミツココです。ご査収ください。] No.516664279

『――私だってもう…ミツルが好きなんだから!』 その言葉が頭の中で繰り返される… 「ミツルは下がってて。ココロと私の問題だから」 「そういう訳には「いいから下がって!」 「…」 彼が後ろに下がる。そして、代わりにあの女が今、私の目の前にいる 「だからなに!そんなの、私の方がずっと先に好きだった!」 「口調もすっかり変わって、それがアンタの素ってわけ?それとも、私のせい?」 「・・人の事言える!?さっきもだけど『アンタ』なんて呼ばれたの、初めて… イクノ!、私も、誰かを呼び捨てにするのは、初めて!!556」 「そう、じゃあお互い様ってワケね」アイツが嗤う。 あああああ!!!!どこまでも…どこまでも許せない女…!!!!556

104 18/07/05(木)23:27:08 No.516664450

ミツココじゃ ない

105 18/07/05(木)23:27:18 No.516664508

気が付けば、右手を振り上げていた。そのまま、アイツの顔めがけて振り下ろす。 パァン! 思ったより、いい音がした。アイツのメガネが飛ぶ。けど、アイツはこちらを睨んだままだった。 いや、最初から避けるそぶりすら見せなかった。 そしてアイツも右手を振り上げた。 パァン! 一瞬視界が揺れた。遅れて、左頬が鋭い痛みを主張してくる。 だけど目は逸らさなかった。 こんな奴に、負けたくなかった。 「二人ともや『ミツル(君)は黙ってて!!』二人の声が揃う。 彼の動きが止まる。 「好きでもなんでもなかったくせに!ミツル君を見てもいなかったくせに!」 アイツの頬を張る。 「そうね、でも今は好き、大好き!なのに、なんで今更アンタなの!」 私の頬が張られる。

106 18/07/05(木)23:28:24 No.516664788

ひぃぃぃ

107 18/07/05(木)23:28:52 No.516664938

「なんでアナタにそんなこと言われないといけないの!」 「アンタが!グズグズしてたから!」 お互いの頰を、ただ張り合う。避けない、意地のぶつかり合い。 アイツの左頬が真っ赤になっている。涙も溢れている。酷い顔だ。多分…それは私も一緒。 途中から、ただの悪口合戦になり、それからお互い、聞くに堪えない罵詈雑言へと変わっていった。 そうしてどのくらい経ったのだろう。 もう右手も上がらない。フラフラだ。 けれど、膝をつきたくなかった。目の前の相手に、負けたくなかった。 アイツが前に踏み出してくる。 その時――ぐらりと前にアイツが傾いた。

108 18/07/05(木)23:29:31 No.516665107

メガネが無いせいか、痛みのせいか、体力が尽きたのか。あるいはその全てか。 バランスを崩したアイツが前に倒れる光景が、スローモーションのように感じられた。 まともにお腹から床に向かって…慌ててお腹に手を回そうとするアイツ。 「イクノ!」 離れていたミツル君が駆け出す気配、けど、どう考えても間に合わない。 このまま、このまま…倒れれば。

109 18/07/05(木)23:30:27 No.516665357

固い音を立てて彼女の両肩が支えられる。 手を当てているのは…私。 とうに限界だったはずの体が、なぜか動いていた。右腕が悲鳴を上げている。 「イクノ!」彼がアイツの体を支えて、ゆっくりと床に座らせる。 私は、膝から崩れ落ちた。 「ココロさん…」 「ココロ…アンタ…なんで」 「なんで…なんで…私」 さっきまでアイツが、消えてなくなればいいと思っていたのに。 ただ、膨らんだお腹が目に入った時、手を伸ばさずにはいられなかった。 意味が・・分からない。 「うう・うう・・・うわあああああ」泣いた。もう声を抑えられなかった。 目の前のアイツも、ただ泣いていた。初めて聞く。アイツの泣き声。 ただ私たち二人の泣き声が、部屋に響いていた ――Escape イントロ

110 18/07/05(木)23:30:57 No.516665493

はわわ修羅場じゃ

111 18/07/05(木)23:31:12 No.516665567

よかった...ないないしにくる署長はいなかったんだ...

112 18/07/05(木)23:31:20 No.516665603

仲直りするにはやりすぎじゃない!?

113 18/07/05(木)23:32:01 No.516665782

やっぱり優しい署長の心も生きているんだ

114 18/07/05(木)23:32:46 No.516665967

倒れちゃえ!!倒れちゃえ!!

115 18/07/05(木)23:33:12 No.516666090

お互い全て吐き出したからね

116 18/07/05(木)23:33:41 No.516666194

署長!ちょっと黙ってて!?

117 18/07/05(木)23:35:35 No.516666670

どうしてないないしないんですか!!?556

118 18/07/05(木)23:37:18 No.516667120

特別警察… お前は今どこで戦っている…

119 18/07/05(木)23:38:37 No.516667428

どうでもいいけど まもの怒られ損では

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