虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    18/06/05(火)01:49:35 No.509574632

    「いるかしらマスター?」 12月26日…サーヴァントの大部分が退去しすっかり静かになったカルデア、そのマイルームにコンコンとノックの音が響く。 「こんばんはマスター、少しいいかしら」 音の主はセイバー両儀式、初期カルデアから多くの苦楽を共にした仲間だ。僕は部屋に招き入れカップにお茶を注ぐ。彼女はお茶を受け取りベッドに腰掛けると静かに口を開いた。 「明日このカルデアから去ることにしたわ」 セイバーとの別れ。いつかは来ると覚悟こそしていたがやはり面と向かって突きつけられるとその事実に崩れ落ちそうになる。 「そこでねマスター、一つお願いがあるの」 そんな自分を見つめる彼女の瞳に珍しく迷いの色がうつる。 「髪を…切ってもらえないかしら」

    1 18/06/05(火)01:50:18 No.509574728

    月明かりが差し込む部屋の中、鋏の音だけが部屋に響く。 「初めて出会ったときまだ髪は短かったのよね」 「思い返せばあのマンションからいろんなところに行ったわ…地底に冥界、ピラミッドに乗ったお城なんてところにも行ったわね」 彼女が思い出を振り返るたびにまだ離れたくないという気持ちが募る。そんな未練を一房、また一房と彼女の髪とともに切り落とす。 「ねぇマスター、私と一緒に来るつもりはない?」 「カルデアも魔術協会も追ってこれない二人だけの世界、誰もあなたのことを悲しませないそんな世界。世界を救ったんですもの、それくらいのご褒美を望む権利があなたにはあるわ」 彼女の青い瞳が覗き込む。飲み込まれそうなその青を前に僕は―――

    2 18/06/05(火)01:50:36 No.509574762

    ついて行くことはできない。自分がこの世界を救ったのならば自分にはこの世界を見届ける義務がある。 「そう」 見上げる瞳が安心したように、そして少し寂しそうに細くなる。 「あーあ、またフラれてしまったわ」 彼女は立ち上がり、肩に落ちた髪をはらう。 「私のお誘いを断ったんですもの、世界のことちゃんと最後まで見届けてね?マスター」 窓の外、雪の中青く光る月を背にする彼女は初めて出会った時のように儚く、まるで幻のように微笑んでいた。

    3 18/06/05(火)01:56:39 No.509575623

    いい…

    4 18/06/05(火)01:59:22 No.509575926

    この管理人さんふられてばっかりだな…

    5 18/06/05(火)02:18:10 No.509578099

    今回はあまり粘らずに帰っていったな

    6 18/06/05(火)02:18:23 No.509578124

    この先に何があるのを知っていたのかそれともあえて知ろうとしなかったのか

    7 18/06/05(火)02:19:11 No.509578207

    >今回はあまり粘らずに帰っていったな すぐにまた呼ばれるのが分かってるのかもしれない……

    8 18/06/05(火)02:24:05 No.509578656

    いい…

    9 18/06/05(火)02:39:17 No.509580012

    モノで吊ろうとするアプローチをまずやめた方がいいと思う

    10 18/06/05(火)02:45:34 No.509580547

    翌日別の着物着たのが居た

    11 18/06/05(火)03:13:29 No.509582515

    お願い私と来てって言う方が勝率出るよね

    12 18/06/05(火)03:15:10 No.509582612

    シャドウボーダーの中にもしれっと居て 誰だねこの和服美人は!!?ってなるのはわかる

    13 18/06/05(火)03:27:23 No.509583240

    >お願い私と来てって言う方が勝率出るよね でもたぶんそう言わないのがこの人の魅力だと思う

    14 18/06/05(火)03:51:45 No.509584248

    >シャドウボーダーの中にもしれっと居て >誰だねこの和服美人は!!?ってなるのはわかる 説明できない過ぎる…