ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
18/06/02(土)23:31:34 No.509074779
蒸し暑い夜を月は明るく照らしている。暑苦しい甲冑を捨てた僕は眠たい瞼を擦り青白い森を眺めていた。 「はぁ、寝ずの番は辛いなぁ……」 雲一つない空に星々が煌めいている。その輝きに、天気を描く天使の方々と出会った時のことを思い出した。そう言えば、あの虹色の天使はどこか姫芽宮様と似ていたなぁ。スタイルはあちらの方がずっと良いけれど。 「精が出ますね、ナルサス。こんな夜は私のことを考えて過ごしていたのでしょう?ええ、ええ、分かりますとも」 ひいっ!?慌てて振り返ると、簡素な寝巻きに身を包んだ姫が微笑んでいた。月光を背にした彼女はその明かりに揺らいで見える。 「姫、こんな時間まで起きていては……」 僕の言葉にゆっくりと首を横に振り、彼女はそれを制した。私が話す時なのです。そう言わんばかりに首を傾げて。 「ナルサス、月が綺麗ですね。脱ぎなさい」
1 18/06/02(土)23:32:23 No.509075014
「し、しかし姫……」 姫はその細い手をそっと僕の頬に当てた。夜に染まった指先の温もりがそっと顎を撫でる。 「余り多く語るのも無粋というものでしょう。ナルサス、脱ぎなさい」 今日の姫はいつもと違う。なにもかもが異なっている。直感が走るが、確証はなかった。こんな都合の良い展開があっていいのか……? 「か、かしこまりました。……今は、二人だけですもんね」 言われるがままに肌着を脱ぎ、僕は生まれたままの新芽のように体を晒す事になった。 赤面する僕と同様に姫の顔は上記していた。 「ナルサス、貴方はまだ捲られただけ。森羅のものは捲られてから効果を使うのではないですか?」 姫はからかうように耳元で囁いた。その調子は普段の毅然とした調子でなく、一人の女性のものであった。月明かりに映える白い腕がそっと胸に伸び、撫でた。 「えっと……僕の僕のギャラクシーワームを特殊召喚!フォトンハンドで姫を貰います!」 「……貴方には失望しました。滝滑りをしなさい」
2 18/06/02(土)23:33:07 No.509075223
えっ?なんで? 「ナルサス、幾ら何でも今のセリフは気持ち悪いです。もっとこう……あるでしょう!?いつもいつもセクハラ発言ばかり。本当に、貴方は……」 姫の大きな瞳から雫が溢れた。何が何だかわからないが、姫が泣いているのはとても気分が悪いことだ。彼女は僕たちの最も大切な方なのだから。 「姫……不快にさせてしまい申し訳ありません。僕を毎度脱がせてるのでそういうプレイがお好みかと思ったのですが……」 「言わないでください……このまま……私の側に居て……それだけで良いのですから」 姫はそっと僕の手を握った。小さく細い小枝のような腕はまるで、幼い日から切り取ったよう。 細指が掌を引っ掻くように踊り、くすぐる。思わず漏れた声に彼女は気分を良くしたのか、さらに続ける。 「ナルサス……」 視線が再び交わる。穴が空くほどに強く情熱的で、月を写したように優しく輝き、森そのものの如く深い引力を放つ瞳。 そして二人の顔はかつてない程近付き…… 「いい加減起きなさい!滝滑りです!」 夢オチかぁ……。そんなことを思った瞬間、滝壺に向かい落ちている事に気付いた。
3 18/06/02(土)23:34:37 No.509075619
久々に来たな…
4 18/06/02(土)23:36:42 No.509076207
>「僕を毎度脱がせてるのでそういうプレイがお好みかと思ったのですが…… ひどい…
5 18/06/02(土)23:51:39 No.509079988
まともにイチャイチャしているような気がしてきた
6 18/06/02(土)23:58:06 No.509081511
久しぶりに脱がされるナルサス見た
7 18/06/03(日)00:03:19 No.509082921
夢オチかぁ…