18/05/30(水)01:39:54 森羅の... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1527611994346.jpg 18/05/30(水)01:39:54 No.508265147
森羅の霊峰にも初夏の暑さ、川のせせらぎに和む日々。僕、ナルサスは甲冑を捨てズボンをまくり、生まれたままの新芽のような足を川に泳がせた。 「ああ、生き返る。この暑い日に鎧なんて着てられないよ」 オークのように年中ふんどしで過ごすのも考えものだが、夏場はやはり涼しく過ごしたい。ちゃぷちゃぷと音を立てて川遊びを楽しむと、涼み過ぎたか、背中に寒気が走る。 「ごきげんようナルサス。……衣替えの季節ですね」 姫芽宮様は音もなく僕の隣にいた。白く細い足を露わに、重ねた着物より覗かせて、それが川に触れようとする。 余りにも自然に彼女はそこにいて、そうしていた。姫が僕の隣で水遊びを?これはもう実質デートでは?そのような余計な考えが浮かび、判断を鈍らせた。 「お美しい……ってそうじゃない!姫、御気持は分かりますがはしたないです!」 森羅の姫芽宮様ともあろう方がそんな姿を!僕のような花卉士の前で! そっと彼女に手を伸ばし、それを諫めようとした。その行動が間違いだった。花卉士の分際で、姫に触れようなどとは。 「ナルサス、はしたないのはあなたです。脱ぎなさい」
1 18/05/30(水)01:40:13 No.508265204
「し、しかし姫……」 ああ、なんということを。ついうっかり夏の暑さ的なもので間違いを犯しそうになっていた。 「ナルサス、あなたこそ汗ばんだ髪を首筋に張り付けて、逞しい胸板を晒し……ええい、とにかく脱ぎなさい!」 超栄養太陽のように真っ赤に、そして膨らんだ顔で彼女は言った。 「か、かしこまりました……?」 あの時――わけのわからない姫の熱気のようなものに押されて僕は肌着を脱ぎ、生まれたままの新芽のように裸体を晒すことになった。 赤面する僕と対照に姫の顔は退屈そうであった。 「ナルサス、あなたはまだ捲られただけ。捲られて効果を使わない森羅はただのゴミです!」 「えっと……僕のロンファから出るアマリリスのトポロジーが姫のエクストラゾーンにロジックボム!」 「ナルサス、そのコンボは禁止(※1)されてるでしょう!時代はベアトアージェントガイアドラグーンホープゼアルです」 「姫、そのコンボも(※2)……」 ※1リミットレギュレーション 数々のコンボをゴミにした。 ※2禁止改訂 数々のコンボをゴミにした。
2 18/05/30(水)01:43:52 No.508265758
姫芽宮様久しぶりに見た
3 18/05/30(水)01:44:09 No.508265801
森羅は滅びた
4 18/05/30(水)01:51:08 No.508266734
羽生宮
5 18/05/30(水)01:51:42 No.508266802
「リンクスしましょう姫。僕たちも現役ですよ」 二人で一つの画面を眺める。顔が近づき、目線が重なり、何かいい感じの空気……。 「リンクスでは使われてるのですか……?」 「言わないでください」 気まずい。一瞬で気まずくなってしまった。いや、逆に考えよう。実装されない者同士二人きりの時間を楽しめるのだと。 「いや貴方実装されてますよね?」 「……不甲斐ない花卉士で申し訳ありません」 「いえ、良いのです。貴方の居場所は」 ふと空を仰ぐ姫。それに釣られて見上げると、オレイア様が優雅に空を泳いでいた。 「ここなのですから。私の隣、そうでしょう、私の花卉士。……さて、ナルサスのせいで水遊びも出来ませんでしたし、そろそろ行きましょうか」 姫芽宮様は儚く微笑み、僕の頬にそっと手を伸ばした。柔らかい指が汗に濡れた髪を絡めとる。 「ナルサス、時代は一撃必殺居合森羅ですよ。もっとも、一撃必殺居合森羅にも貴方の居場所はありませんが」 えっ。 「せめて、滝滑りをしなさい」
6 18/05/30(水)01:53:07 No.508266977
ひどい…
7 18/05/30(水)01:53:26 No.508267022
存在は知ってたけど直に見れたのは初めてだ
8 18/05/30(水)01:57:59 No.508267561
また脱がされてる…
9 18/05/30(水)02:01:47 No.508268052
対照的に退屈そうのくだり毎回あって笑う
10 18/05/30(水)02:03:21 No.508268252
森羅の霊峰、名前の通りの高山である。この地に住まう木々の精霊が余所者を惑わせるため、迷い人は滅多に訪れないが、山屋の一種の憧れにはなっている。 「オークックック!これは森羅ブームも来るでオーク!」 「……神々の山嶺ブームには乗っかれないんじゃないかな」 『おいでませ森羅の霊峰』と手作りの看板を掲げたオークはしょんぼりとうなだれた。 「どうしてでオーク!?リンクスでも流行っている森羅最大の見せ場は今でオーク!」 「そもそも見世物じゃないよ!?僕たちは森羅の霊峰を守るのが役滅であって、別に観光客を増やそうなどとは……」 そこまでです、と聞き慣れた声が遮った。 「オーク、気を落とさないでくださいな。霊峰には登れずとも、貴方たちが活躍しているだけで私は嬉しいのですから」 姫。散り忘れた桜の枝を片手に、彼女は優しく微笑んだ。 「姫……」 「ところで水差し野郎のナルサスは森羅の為に何か貢献していますか?いませんね、ならば脱ぎなさい」
11 18/05/30(水)02:22:51 No.508270212
久々だからか脱ぎまくるなナルサス!
12 18/05/30(水)02:23:34 No.508270287
「し、しかし姫……」 何なのこれ僕が悪者なの。 「ナルサス、私たちは皆、活躍の為に日々努力しています。だというのに貴方は人の意見にケチをつけるばかり。もっともそれもそうでしょう、活躍のしようがないのですから。せめて脱いで私の慰め……ではなく……とにかく脱ぎなさい!」 胸に苦しい言葉が刺さる。一応フルモン森羅とかなら使えるというのにこの言われよう。 「……か、かしこまりました。オーク、僕の着替えを預かってくれ」 言われるがままに甲冑を捨て肌着を脱ぎ、僕は生まれたままの新芽のように体を晒す事になった。 赤面する僕と対照に姫の顔は退屈そうであった。 「ナルサス、それで宣伝したつもりですか?あなたはまだ捲られただけ。森羅の者はそこから効果を使うのではないのですか?」 あっ厳しい目で姫に睨まれるのも興奮する。グローアップする僕のバルブにオークは引いた。 「僕と姫芽宮様でリンク召喚!ジャスミンから……」 「ナルサス、尺がないのにソリティアはさせません。滝滑りをしなさい」
13 18/05/30(水)02:32:01 No.508271093
「ソリティアこそが我々最大の活躍の場ではないのですかうわやめてくださいあああああああああああ」 「だから言ったでしょうに、時代は一撃必殺居合森羅だと」 「ひ、姫芽宮様。今なら相手の場に依存するオラも活躍できるんだな」 「ロータス、寝言は寝てから言いなさい」 どぼん、と霊峰に何かが沈む音が響いた。 「私の花卉士。私の川守。私の山々……そして、貴方たちの私。それだけのことです。本当は、活躍するかどうかなど些細なこと。貴方たちの気持ちは伝わっていますよ」 ええ、そうです。私、姫芽宮ですもの。この山の全てを把握しているのです。だから、彼らの気持ちが嬉しくて、報われなくて悔しいのですとも。それから、もう一つ。 「ぷはぁっ。毎度滝滑りしてても未だに死にそうだよ」 「そうは言いつつお元気ですね」 「……姫」 ナルサス。首筋を走った水滴が彼の肉体を走ります。その一滴でもなぞることが出来れば! 「ええ、ええ。知っていますよ。大丈夫なことも」 それから、この気持ちが叶わないことも。足りないでしょうが、彼にタオルを投げました。あんまり、こんな気持ちにさせないで下さい。
14 18/05/30(水)02:34:31 No.508271302
いつもより多めに脱ぐなよ…
15 18/05/30(水)02:34:50 No.508271329
久々にいいものが見れた…
16 18/05/30(水)02:34:51 No.508271331
リンクス次元の覇者きたな...
17 18/05/30(水)02:35:08 No.508271354
ロータスでダメだった
18 18/05/30(水)02:38:54 No.508271689
二年後にはリンクス次元にも姫様来るんだろうか…
19 18/05/30(水)02:43:05 No.508272064
ロータスには辛辣だな姫…
20 18/05/30(水)02:51:50 No.508272775
お破滅といい良きイチャラブを書いてくれて有り難い