ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
18/05/16(水)22:55:17 No.505222242
……気付けば、俺は『学舎』の中に一人佇んでいた。 学園がどうの、という会話は、霧の彼方の灯台のようにおぼろげになっている。 恐らく何がしかの異変に巻き込まれたのであろう。 ならば、こうして枯れ木の如く足を止めていてはならぬ。 ひとまず話の通じそうな……違うな。話は通じないが、 故にこの状態を異常と感じているであろう女を探し、歩みを進める。 すれ違うのは見知った顔と見知らぬ顔。問いを投げようとして止めた。 どれもこれもあまりにも幸福そうな顔をしている。 この異様な『学び舎』は甘美なる毒。常人ならば抜け出すことさえ考えぬ蜜壺。 捕らわれたものを溶かし喰らい尽くすカズラの如し! けれど毒で死なぬ人間を私は知っている。 ましてや、サーヴァントともなれば、この程度祭りのようなものであろう。 だが! 俺を、そして我が共犯者を閉じ込めようとは実に不愉快だ!
1 18/05/16(水)22:57:00 No.505222836
――『保健室』 夕明かりに照らされたプレートを確かめた。 あの女がいるとすればここ以外にはなかろう。患者を求めて駆けずり回っていなければ。 取っ手に手をかける前にレールの上を扉が滑る。現れたのはあの女ではない。 黒い髪。アジア系の顔立ち。白いシャツと黒いボトムス。 男が何かを言う前に、引きずり出して廊下の壁に叩きつけた。 困惑と苦痛を浮かべて歪む顔に、熱が募る。 「……おいおい、ちょっと、落ち着いて」 「黙れ!」 赤光の瞳に映る己は、サーヴァント:アヴェンジャーの姿ではない。 この異様な場所ではそのようなこともあるのだろう。 異様……? この学園の何処が、異様だっただろうか。 今はそんなことはよい、私は、この男を 「そこまで」 輝く青い瞳。
2 18/05/16(水)23:02:38 No.505224890
女だ。いつの間にか、女が俺の首元へナイフをあてがっている。 「それとどんな因縁があるかは知らないが、そーいうのはここじゃご法度」 知っている、この女を知っている。だからこそ妙だ。 ――この女は、スカートなど履いていただろうか? 「視線がうるさい! こっちにだって色々理由はあるんだよ! 具体的に言うときのこのせい!」 きのこのせいならば仕方あるまい。 「……いきなり喧嘩売られるようなことしたかなあ、オレ」 「どっかで何かがあるんだろ、多分。こいつはバーサーカーじゃないし」 ……あっただろうか。何故この男へ激しい『憎悪』を抱いたのかを、もう思い出せはしない。 男が首を傾げれば、『長い』黒髪が共に揺れる。間抜けに開いた口元に覗く鋭い犬歯。 ああ、と吐息と共に吐き出される粘ついた声。先程までとはまるで違う雰囲気の表情。 「何処かの『異聞』、私を焼いた『伯爵』ですか」 愕然とする俺を揶揄うように男は背を向けて駆けだした。
3 18/05/16(水)23:03:11 No.505225091
そして、その一言と共に騎士王に思い切り叩かれ、後者の外まで吹き飛んでいく。 「……今更だが、ここはどこだ?」 「……型月学園、だな」 この時になってようやく、俺は体が縮んでいることに気が付いた。
4 18/05/16(水)23:06:35 No.505226189
式と一緒の男誰だこれ
5 18/05/16(水)23:06:57 No.505226312
ロア?
6 18/05/16(水)23:07:43 No.505226537
ちびちゅきじゃねーか!
7 18/05/16(水)23:09:16 No.505226990
ほのぼの空間じゃねーか!
8 18/05/16(水)23:11:48 [sage] No.505227811
公式学パロ?時空TYPE-MOON学園ちびちゅき!いいよね
9 18/05/16(水)23:13:36 No.505228415
そっちに飛ばされたか…
10 18/05/16(水)23:14:12 No.505228603
最初は色々理由つけて婦長に会いたいだけだなこいつって思ってたらそもそも状況からして違ってた
11 18/05/16(水)23:18:03 [sage] No.505229728
今更ですけど英霊伝承異聞巌窟王エドモン・ダンテスの ネタバレ注意です
12 18/05/16(水)23:22:36 No.505230966
時空ジョウントしたのか
13 18/05/16(水)23:22:47 No.505231021
今月号買ったら授業中こっそりゲームしてる巴さんで色々やられた ちくしょう可愛い
14 18/05/16(水)23:24:56 No.505231622
なんかよくわかんないと思ったらやっぱ英霊伝承だったか