虹裏img歴史資料館

1 18/04/20(金)20:21:00 No.498979305

野菜

2 18/04/20(金)20:21:22 No.498979397

そんなつもりじゃ

3 18/04/20(金)20:22:02 No.498979559

お肉じゃないと食べたくない！

4 18/04/20(金)20:22:30 No.498979660

人参嫌い！

5 18/04/20(金)20:22:46 No.498979720

お野菜も食べなさい！

6 18/04/20(金)20:23:17 No.498979833

ピーマンは列強の手先です！

7 18/04/20(金)20:23:48 No.498979966

小学生か！

8 18/04/20(金)20:25:01 No.498980240

今…にん人が嫌いと言いましたか…？

9 18/04/20(金)20:26:04 No.498980462

人参もお爺ちゃんも好き嫌いせず食べよう

10 18/04/20(金)20:26:50 No.498980632

野菜を食べたらお友達もいっぱいできるよ！

11 18/04/20(金)20:29:22 No.498981162

血のような真っ赤なトマトめ…列強だな！

12 18/04/20(金)20:30:05 No.498981302

レイちゃん…ジュラゲドを伝手にアロマージのみんなに聞いて野菜を刻んで混ぜ込んだハンバーグを作ってみたんだ… 香草も使ってあるから嫌な味も匂いもしないと思うんだよだから…

13 18/04/20(金)20:32:24 No.498981868

流石に魔王様もレイちゃんが残した給食とかの残飯あさりはしないと信じたい

14 18/04/20(金)20:34:10 No.498982221

>香草も使ってあるから嫌な味も匂いもしないと思うんだよだから… うるさい！そんなもの食べたくありません！ 作り直してきてください！もう早く帰って！！

15 18/04/20(金)20:35:16 No.498982441

チラ見魔王は魔王の伝手使って暗黒海からキングサーモン取り寄せたり悪魔の調理師呼んだりするよ

16 18/04/20(金)20:35:36 No.498982514

>流石に魔王様もレイちゃんが残した給食とかの残飯あさりはしないと信じたい カード化しておけばいつまでも腐らずにとっておけるからね…

17 18/04/20(金)20:36:46 No.498982784

好き嫌い言ってたらおっぱい小さいままだぞ

18 18/04/20(金)20:40:00 No.498983529

(むしろ小さい方が良くない？)

19 18/04/20(金)20:40:32 No.498983668

悪魔の調理師と四苦八苦して何とかレイちゃんにお野菜をごまかして食べてもらおうとするけど悉くばれてごめんね…って帰っていく魔王

20 18/04/20(金)20:45:29 No.498984737

(ハングリーバーガーなら食べられるかな…？)

21 18/04/20(金)20:47:16 No.498985126

魔王たまに保護者ムーブするよね…

22 18/04/20(金)20:47:40 No.498985203

時械巫女さんからもなんとか言ってやってくださいよ

23 18/04/20(金)20:48:58 No.498985493

そうですね油も注さないと駄目ですよ

24 18/04/20(金)20:56:12 No.498987032

キラートマトだよ…

25 18/04/20(金)21:02:49 No.498988668

とある日寄った中華料理屋でその事件は起こった。 「ん？」 時戒巫女がチャーハンを綺麗に食べ終えた頃、その向かいに座るレイもまた、 自らの注文した回鍋肉丼を平らげていたわけだが、 彼女の丼には艶やかな朱色と緑色が味噌の香りに包まれたまま放置されている。 「ごちそうさま」「ごちそうさまじゃないでしょ」 まだニンジンとピーマンが残ってるじゃないと、巫女は口を挟んだ。 「ニンジンもピーマンも嫌いなのよ」「あんたねえ…」 小学生じゃないんだから…。 「毒を出されてるわけじゃなし、作ってくれた人に申し訳ないとか思わない？」 「ニンジンもピーマンも列強の手先みたいなものよ。 かの国々は私たちを苦しめるための生物兵器としてこれらを送り込んでるんだわ！！」 「食料を輸出してくれてる国々になんてこと言うの…」 自国の食料自給率の低さを思えばそれがどれだけありがたいかなどという話は、 レイちゃんには想像の及ぶ話ではなかったようだ。

26 18/04/20(金)21:03:14 No.498988774

「野菜食べないと大きくなれないわよ」「うるさいわね。食べないたら食べない！」 レイがあまりに頑固なものだから、最初は忠告程度の気持ちだった時戒巫女も、 相手を論破することに意識が偏って、感情的な熱が出始めた。 「分からず屋！！」「他人に好き嫌いを云々言われる筋合いはないでしょ！！」 ぎゃあぎゃあと店内で行われたキャットファイトは店主と他のお客さんの 迷惑になってしまったので、二人揃って店を追い出されてしまった。 ※ 「はあ」 家に帰ると、巫女は椅子に座り天を仰いだ。下らないことで喧嘩してしまった。 「確かに…。他人の好き嫌いには、あまり口を挟まない方がいいかもしれない…」 とある漫画の主人公の台詞を思い出した。 ”人は嫌でも嫌いなものを食べなければならない時がある”。 ”ただし、それは他人の意思ではなく自らで選んだ場合に限る”と。 「…それは、そうかもしれない」 顔を合わせにくいけど、とりあえず謝ろう。時戒巫女はそう思った。

27 18/04/20(金)21:03:52 No.498988933

翌朝、時戒巫女がレイちゃんに話しかけるには若干の勇気を有したが、 背筋に汗を貯めながら頑張ってレイちゃんの所へと赴いた。 「き、昨日はごめんなさい。私…」「あっおはよー！ねえ今日もあのお店行こう！！」 レイちゃんは伊達に空気が読めないわけではなかった。 巫女の殊勝な顔色など意に介さず、レイはいつものように挨拶し、遊びに誘った。 （そうだよ、こいつはこういう奴だよ）と呆れつつ承諾する時戒巫女。 そんで、さて、今日は何を注文するんだコイツはと思いきや。 今日は青椒肉絲丼を注文した。昨日のメニューとは、豚が牛に変わっただけだ。 「むう…」 神に仕える巫女は、神の下さった食べ物を粗末にできない。 だから目の前でご飯を残されることが気になるのだが、昨日の今日だ。 余計なことは言わずコイツのやりたいようにやらせようと我を殺すことにした。 …しかし。 「…え？」「うん。おいひー、おいひー」 くちゃくちゃと、レイの奴はピーマンもニンジンもお肉と一緒に噛んでいる。

28 18/04/20(金)21:04:29 No.498989123

「どうして…！？」「いやあ。やっぱりピーマンは美味しいわね！！」 実は昨日の夜、レイはテレビ番組で野菜の特集番組を見た。 他に影響を受けやすいレイちゃんは、ピーマンやニンジンがいかに身体に良いかを 教育され、列強と戦う為の健康には必要だと勝手に納得したようである。 味については…。ただの食わず嫌いだったようだ。 「何よそれ！？」 何やら理不尽なものを感じて声を荒げる巫女を、更なる脅威が襲う。 実はこの店のチャーハンの具は日によって変わる。 昨日は至ってノーマルなチャーハンだったが今日は高菜が入っていた。 時戒巫女は食事を残すべきではないという道徳観を持ってはいるが、それでも、 何が好きで何が嫌いかというものはちゃんとある。そして彼女は高菜が嫌いだった。 「…」 無言になり、食べようとしていた巫女のレンゲが止まった。 「高菜嫌いなの？ダメよ。好き嫌いしてちゃ、列強に勝てないわよ」「この女は…」 …そんな、彼女達の日常の一幕。おしまい。

29 18/04/20(金)21:07:33 No.498989956

レイちゃんはさあ…

30 18/04/20(金)21:09:35 No.498990434

（レイちゃんが好き嫌いを克服してわしも鼻が高いよ…）

31 18/04/20(金)21:15:09 No.498992042

ほんとにホッとしてそうな魔王だ