ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
18/03/10(土)11:00:32 No.489981873
刃の翼、それはシヴの強大なドラゴンの一族 二対の翼を広げ速攻と飛行で餌食を貪る竜、その中でも特に著名なドラゴンがロリックスとタロックスである 時は流れ現代 ヴェリックスとカロックスはいつも仲良しな双子の刃の翼! 産まれた時から何をするにも一緒な二人は紛れもなくシヴの山々の主である 「カロちゃん、カロちゃん!起きてよ!」 二人の刃の翼の一翼、ヴェリックスは早起きだ。刃の翼族自慢の二対の翼を持たない彼女だが、それは妹のヴェリックスも同じだ。 「んー?」 刃の翼カロックスはというと、何もなければ寝ていることが多い。もっとも、彼女の「何もなければ」というのは「他に破壊し、奪い、征服するものがなければ」という意味だが。 「カロちゃーん!」 「聞こえてるって」 カロックスの返事に、ヴェリックスは静かに妹の寝床に降りた。長い尾が妹のそれとぶつかり、二人の尾がからかうように絡み合う。 「おはよ、ヴェリ姉」 「うん、おはよう」 姉妹は暫し互いを見つめあった。刃の翼は二対。彼女らの母もそうであったし、その父も、従兄弟も。だが姉妹は違う。双子の翼、比翼連理。二人で一つの刃の翼。
1 18/03/10(土)11:04:09 No.489982416
「ね、カロちゃん。今日はどこに行く?」 刃の翼。それは飛行と速攻を持つ強大なシヴの竜。彼女たちはそれぞれ孤独では完全な刃の翼ではないが、それを問題に感じることもなかった。何故なら、二人はいつも一緒なはずだから。 ヴェリックスは再びカロックスを見つめた。彼女がそうするよりずっと前から、カロックスがそうしていることに気付いた。 妹は翼を畳み、そっと姉に寄り添った。硬い鱗と鱗がぶつかり合い、奇妙な音を立てた。 「ヴェリ姉と同じとこならどこでもいい」 妹は甘えん坊だ。姉はよくそんなことを思ったが、それが悪いものには感じなかった。多くのドラゴンが同族や家族すら鬱陶しく思うのが彼女には理解できなかった。 「んー、ちょっと考えるね」 そのまま、ヴェリックスも翼を畳んだ。ゆっくりと瞼を落とし、今日までの日々を反芻した。 「取り敢えず、飛んでから考えよっか」 「うん」 立ち上がり、刃の翼が空と風を切り裂いた。紛れもなくシヴの山々の主である。 双翼が影を落とし、地を這う弱き生き物はそれに怯える。だが、そんなものは眼中になかった。隣で飛ぶ産まれたその日からの相棒こそ、互いにとって重要なものだから。
2 18/03/10(土)11:06:47 No.489982775
朝からドラシコかよ最低だなサルカン
3 18/03/10(土)11:11:11 No.489983315
開いたら凄い長文でダメだった
4 18/03/10(土)11:15:46 No.489983884
今度は何が始まるんだ
5 18/03/10(土)11:18:20 No.489984208
むぅ…ドラゴン姉妹百合…
6 18/03/10(土)11:30:20 No.489985731
個人的にはいつも仲良しで二人で刃の翼の姉妹をキッカーしないで出して一人きりで孤独に戦わせて絶望の中で除去される姿が見たい
7 18/03/10(土)12:08:04 No.489990859
お破滅!の人…?
8 18/03/10(土)12:11:32 No.489991398
シヴドラのフレーバーがなんか笑う