18/01/29(月)00:52:42 はじ滅... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1517154762440.jpg 18/01/29(月)00:52:42 No.481722766
はじ滅!日曜日の夜は破滅がはじけて降り注ぐ。 「はじ滅!「」、今夜もはじけてるかしら?」 稲妻の降り注ぐ中で戦魔道士は笑った。彼女は癖毛の長髪をいつも乱雑に編み込んでいる。稲雷を従える彼女だが、その髪は服従しないらしい。 「何時だと思ってるんだよ……」 「時間がそんなに重要?」 不服そうな返事。浮かんでいるのは抗議の表情。 「眠れないだろ。……それとも」 今夜は寝かせない、なんて言うつもりか?振り上げて空に呼びかけたままのその手は空っぽだ。風の吹き抜けたそれをそっと握り、寄せる。意外な程に自然、背の低い彼女が胸に沈む。 「ちょっ……」 「明後日にはまた出るよ。だから、それまでの時間は一秒も無駄にしたくない」 お前はどうだ?戦魔術師よ、俺が恐れているのはお前が戦いの中で命を落とすこと。戦に生きるお前は、その中で眠ることを望むだろう。だが俺は違う。お前より多くの世界を知り、多くの価値観に出会っている。異なる形の様々な幸せを見つけ、そしてお前の望むそれは望めない。 「……私も」 彼女はそう言って、稲妻を再び降らせた。破滅がはじけて俺はショックを受け、小走り破滅エンジンを生け贄に捧げた。
1 18/01/29(月)00:53:59 No.481723018
新シリーズ…だと!?
2 18/01/29(月)00:54:56 No.481723249
まって ちょっとまって
3 18/01/29(月)00:55:42 No.481723400
どういう設定なんだ
4 18/01/29(月)00:57:55 No.481723809
俺が最強だとおもう除去来たな
5 18/01/29(月)00:58:50 No.481723971
はじける破滅いいよね…色拘束キツいから当たり前だけど布告の中でもかなり強い ってレスしようと思ったら新シリーズだった
6 18/01/29(月)00:59:23 No.481724066
確かにタルキール期に小走り破滅エンジンスタンに居たけどさあ
7 18/01/29(月)00:59:50 No.481724150
真マルドゥチャーム来たな
8 18/01/29(月)01:04:17 No.481724945
結局小走り破滅エンジン生贄にされてる
9 18/01/29(月)01:04:55 No.481725040
ちゃんと生け贄に捧げててダメだった
10 18/01/29(月)01:05:35 No.481725166
マルドゥチャームにはノーマルチャームと真マルドゥチャームとマルドゥチャーム(強)があるからな
11 18/01/29(月)01:06:38 No.481725333
マルチャとはじける破滅とコラコマだっけ
12 18/01/29(月)01:07:59 No.481725558
わたし旧作ヒロインが出てくる展開好き!
13 18/01/29(月)01:08:48 No.481725682
>わたし旧作ヒロインが出てくる展開好き! 出てはきたけどさぁ…
14 18/01/29(月)01:15:35 No.481726768
再び彼女を訪れたのは数ヶ月の後のことだった。しかし、その数ヶ月でタルキールは千年の時が過ぎたようであった。 空を覆うのは龍の影とその吐息。彼らはまるで初めからそうであったかのように人々を支配していた。ここは知っているはずなのに、知らない世界。懐かしいはずなのに記憶にない世界。俺はなんだか、どうしようもない不安に駆られた。龍に全てを奪われたのではなく、もっと大きな何かが運命を歪めてしまったような。 マルドゥ、かつてそう名乗っていた者たちは今、二対の翼を持つ龍の支配下にあった。彼女も例外ではなく、稲妻の魔法を龍と共に操っている。その情報を得るのにも半月くらいかかった。それだけ、タルキールは未知の世界に変わっていた。 「おーい!久しぶり!どうしたんだ、みんな話が通じなくて……」 コラガン氏族の戦士たちとは離れ、ビーストの背に乗り孤独な旅をする巫師。その一人が彼女だ。その背はやはり記憶に引っかかり、伸び放題の髪を相変わらず乱雑に編み込んでいた。
15 18/01/29(月)01:18:37 No.481727245
そういう時系列か…
16 18/01/29(月)01:19:34 No.481727411
「誰よ、アンタ。氏族の人間じゃないわね」 彼女は、見知った顔と声はそのままに内側を入れ替えられたようだった。知っているのに、知らない。この世界の全てを俺は知らず、同様にこの世界の全てが俺を知らない。 「俺だよ。放ったらかしたから怒ってるのか?ごめんよ。本当はもっと早く……」 俺の言葉は頬を裂いた稲妻に途切れた。そこには微塵の迷いもない殺意があった。 「誰だか知らないけど、邪魔滅よ」 彼女は呪文を織り込んでいた。理解が出来なかったし、したくもなかった。 笑いながら、冗談や照れ臭さに降り注いだそれではない。 彼女ははじける破滅を唱え、俺はショックを受けた。そして小走り破滅エンジンを生け贄に捧げて気付く。これは他所の次元の存在だ。俺と同じような存在がこの次元に何かをしたに違いない。俺はその稲妻を否認した。 さようなら、タルキール。俺の愛した場所。今もそこに生きる人々の中に俺は存在していない。 突き止めなければならない。この次元に何が起きたのかを。
17 18/01/29(月)01:21:05 No.481727645
小走り破滅エンジンが何したっていうんだよ!
18 18/01/29(月)01:22:14 No.481727842
小走りサクったならこのヒロインちゃんに6点飛ぶのでは…?
19 18/01/29(月)01:22:26 No.481727880
なんか壮大な物語が…
20 18/01/29(月)01:23:46 No.481728112
プレインズウォーカーらしい・・・らしい?事してんなや!
21 18/01/29(月)01:24:44 No.481728272
そういやサルカン以外にもタルキールに知り合いいるPWがいたらこういうことになるのか 考えたことなかったなあ
22 18/01/29(月)01:25:31 No.481728386
小橋リコと時間魔道士の話は完結したのか…
23 18/01/29(月)01:26:47 No.481728585
まあサルカンがやったことってよく考えると単純なハッピーじゃないよね
24 18/01/29(月)01:27:54 No.481728751
>まあサルカンがやったことってよく考えると単純なハッピーじゃないよね 支配者がカンから龍に代わったのもサルカンは喜んでたけど違クするPW藻居てもおかしくないからなあ
25 18/01/29(月)01:35:43 No.481730048
こば滅!日曜日の深夜は流石に誰も来ない。リコは研究室に篭り何かしているが、俺が行っても邪魔になるだけなので悶々とした夜を一人で過ごすしかないのだ。 今でも時々、思うことがある。俺は自らの理想の為に時間を捻じ曲げた。運命を捻じ曲げ、嵐の目に飛び込んだ。実際、俺の考えた以上に大きな結果が生まれたわけだが。だが、だが、その代償に何が起きたのだろうか? 最早プレインズウォーカーではない俺に他の次元への影響は分からない。ありったけの時間魔法を打ち込んだタルキールがまさか何も起きなかった筈はない、かもしれない。俺はふと思うのだ、自らの為に、幾つのものを犠牲にしたのだろうと。その罪を償えるのだろうかと。 「こば滅!夜這いに来たわよ!」 いきなりかよ。俺は小走り破滅エンジンを生け贄に捧げ、部屋に飾っていたエーテリウムの天測儀を回した。今は存在しないミラディンの球体も、くるりと回った。たった一滴の油がミラディンを変えたように、たった一つのプレインズウォーカーの呪文が巡り巡って、その次元を大きく変えてしまうかもしれない。
26 18/01/29(月)01:39:11 No.481730575
>マルドゥチャームにはノーマルチャームと真マルドゥチャームとマルドゥチャーム(強)があるからな 三つもあったか?
27 18/01/29(月)01:42:36 No.481731113
なんだか新しい方向にストーリーが始まってるけど「」大丈夫なの…
28 18/01/29(月)01:43:08 No.481731185
>三つもあったか? 通称だから