ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
18/01/08(月)21:18:18 No.477441352
こば滅！小走り破滅エンジンがやってくる。 「こば滅！来たわよ「」！」 記憶の欠落した俺はここ数日、小走り破滅エンジンというアーティファクトに世話をされている。見た目はいかついが、いい奴だ。 「こば滅。今日はどうしたんだ？」 「何って……そうね、なんとなくよ！」 そう言いながら彼女は彩色の宝球を取り出した。かろうじて覚えているのはとても大きな渦に飲み込まれたことと沢山の呪文の唱え方。だが、呪文の唱え方を知っていてもそれを実際に扱うことはできない。小走り破滅エンジンが言うには、魔法使いはその地に根付く力を引き出して魔法を唱えるのだと言う。記憶を持たない俺はそれが出来ないのだとか。 でも、これがあれば違う。この宝球は俺の望みに答えてさまざまな色に染まる。俺にとって、これが今や彼女と俺を繋ぐ……繋ぐ？ 「どうしたのよ、滅々しちゃって。もっと明るく小走ってくわよ！」 ああ、そうだよな。……何か大事なことを思い出したような、そうでないような。 もどかしい感覚を覚えながら小走り破滅エンジンを生け贄に捧げ、苛まれし思考を唱えた。俺は先程まで考えていたことを6つ程忘れてしまった。
1 18/01/08(月)21:23:59 No.477443103
どんどん衰弱していく…
2 18/01/08(月)21:25:41 No.477443650
前回の続きなのか再編後なのかわからんが自分対象にハンデスしてる…
3 18/01/08(月)21:28:26 No.477444622
いつの間にか第二章始まってたのか…
4 18/01/08(月)21:31:46 No.477445745
まさかリコちゃんの事も…？
5 18/01/08(月)21:32:34 No.477446042
小走り破滅エンジンは時折、哀れんだような顔をする。それから、困ったような顔も。 それらが薄氷の下に隠された彼女の本心の表れなのだろうか。 「……大丈夫、「」。何も思い出さなくても、これから毎日を素敵な記憶にしてあげるから」 長い烕ｼを器用に操り、彼女はそっと俺を撫でる。その仕草の一つ一つが懐かしく、埋もれた記憶の海から大事なものを引っ掛けてくれるような気がする。 「大丈夫……リコと私がついてるからね」 リコ？彼女の口からその言葉が出るのは恐らく初めてだが、何故だかこれも馴染みがあった。 「リコ……」 その言葉は驚くほど容易く口から溢れでた。俺はその名を知っている。何度も、何度も呼んだことがある。どうして忘れられたのだろう、リコとは…… いや、彼女の目的は何だ？俺は闇の中で手探りに伸ばした手が自らの記憶の扉を開ける鍵であることを願い、小走り破滅エンジンを生け贄に捧げ、再処理を唱えた。
6 18/01/08(月)21:35:30 No.477447063
何だかシリアスな空気だ……
7 18/01/08(月)21:38:31 No.477448020
小走り破滅エンジンの表情ってどうやって読み取るの…
8 18/01/08(月)21:51:29 No.477452459
俺は何者だ？俺は時間魔道士だ。時を操る神の如き力を持ち、神のように大きな世界を知っていた。だが、俺が望むのは神の如き展望ではない。 小橋リコ、彼女のことだ。彼女はどこだ？小走り破滅エンジンが知っているのか？しかし生憎、先程生け贄に捧げてしまった。 ……いや、方法はある。俺は時間魔道士。時を巻き戻せば良いのだ。 俺は一日のやり直しを唱えた。 ーーちらつきーー 世界が重なって見えた。ぼやけた輪郭線に、少しずつ異なる世界。しかし俺はそのどちらも知っているように思えた。どちらの人生も歩んだように思えた。人の歩みは一生分しかないというのに。 ーーちらつきーー 世界は何も変わっていない。俺の時間魔法は何も発揮しない。それに気付いた時、どうしようもない無力感が俺を襲った。どうしてだ？俺は確かに時を渡り、次元を渡り、世界と繋がり……そのどれも違う。覚えているのは大きな渦。 俺は死者起こしを唱え小走り破滅エンジンを復活させた。 「ちょっと「」、まさか……」 そして小走り破滅エンジンを生け贄に捧げた。
9 18/01/08(月)21:53:01 No.477453013
黒マナと繋がってない？
10 18/01/08(月)21:59:03 No.477455183
リコちゃんが破滅っこさせてあげなかったばっかりに…
11 18/01/08(月)22:05:40 No.477457441
実は黒だったのか
12 18/01/08(月)22:13:50 No.477460116
この「」もともと黒赤青だったきがする