ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
17/12/30(土)00:43:47 No.475048038
0字…ですかね? なんか新しいお話の話とかでもしましょうか…?
1 17/12/30(土)00:45:28 No.475048397
ニューイヤーのトークDEオニババがラフィング!
2 17/12/30(土)00:45:57 No.475048485
ものの本にもまずプロットをつくれできるだけ詳しくってありましたし… みなさんのプロットとかも見てみたいもんですね!
3 17/12/30(土)00:52:19 No.475049902
ねーむーいーぞー!
4 17/12/30(土)00:52:58 No.475050054
今年はもうやりきった
5 17/12/30(土)00:53:32 No.475050174
いつみの日だ!
6 17/12/30(土)01:04:22 No.475052381
今年はあとどれ程くるかね…
7 17/12/30(土)01:06:35 No.475052851
多分年内間に合いません…… でもゼロのときもめっちゃ遅れたし許してくれるね
8 17/12/30(土)01:08:08 No.475053215
一個は書き上げたいけど変な寝方したのか首が痛い…
9 17/12/30(土)01:09:15 No.475053476
今年も終わるのでまとめました ss305046.zip 来年もよろしく
10 17/12/30(土)01:09:56 No.475053663
来年も百回位投下できるように頑張りたい
11 17/12/30(土)01:11:44 [1/5] No.475054014
逸見エリカは困惑していた。 彼女がいわゆるファン小説の類を書くようになってもうずいぶんと経っていた。 そしてついに、彼女は友人であるもじゃもじゃオータムマウンテンさんこと秋山優花里と一緒に、この狭いテーブルに座っている。 向こう側ではなく、こちら側に。 「みてってくださぁーい」 隣の秋山が脳天気に声を上げているが、エリカはずっと俯きっ放しだ。 「ちょっと先生、ちゃんと声掛けしてくださいよぉー」 秋山が文句をつける。先生、とは自分のことだと、エリカはたっぷり三秒かけて気付いた。 「え、えぇ……」 ここはコミックマーケット。 すなわち。 「私の世界、色と欲と妄想でできてぇーるぅー、でしょ?」 にかっと笑う秋山の顔面に拳をぶち込みたい気分になったが、エリカはそれをぐっとこらえる。 隣のスペースのアフロヘアの男が怪訝そうにこっちを見て、エリカは軽く会釈してごまかした。 「あんたねぇ!」
12 17/12/30(土)01:12:00 [2/5] No.475054055
「あの……」 拳の代わりに罵声をと思った所で、テーブルの向こう側から声をかけられる。 「これ、一冊、お願いします」 「はいぃ! ごっひゃくえんですぅ!」 おずおずと500円硬貨を差し出したピンクブロンドの少女にエリカは見覚えがあったが、彼女はそれをぐっとこらえた。 彼女の正体をあばいてどうする。そんなことをすれば自分の正体をばらすようなものではないか。 そう。 逸見エリカは、サークルスペースをとり、ここに、同人誌の販売のために座っているのだ! 「あら、エリちゃんじゃない?」 ツェ……少女を見送った所で入れ替わりのように長いプラチナブロンドの優雅な女性が片手を上げて笑顔を向けてくる。 「だめですよぅ、アールグレイ殿ぉ。ここにいるのはエリちゃんじゃあありません! 三井カリエ先生です!」 「うふっ。そうだったわね。それじゃ一冊……」 「だめっ! だめだめだめ! アンタに売るものなんてないわよっ!」 「いけませんよ先生ー。ファンは大事にしないと……。はい、500円です。拍子イラストはぁ、アッサムさんなんですよぉ」
13 17/12/30(土)01:12:17 [3/5] No.475054118
「知ってるわ。ダージリンが拗ねてたもの。年末なのにケイちゃんもどこかに行ってかまってくれないって」 プラチナブロンドの女性はまだ居座りたい様子だったが、エリカは必死でテーブルの端に貼った「助けてください」シールを指差して隣のスペースに目配せする。アフロの男が「通行の邪魔になるので…」と言ってアールグレイをスペースからどかせてくれた。 エリカはふーっとため息をつく。 「よかったですね、先生。二冊も出ましたよぉ!」 「身内ばっかじゃない」 「お隣さんと交換したじゃないですかぁ」 「売れたうちに入らないわ」 ブンむくれるエリカだったが、しかしそれもほんの一時間弱ほどの間だけだった。 大手の行列に並び終えたカリエ先生のフォロワーが、どっとスペースを訪れたのだ。 「はいぃ。500円ですぅ」 「ありがとうございますー。リアルでははじめましてぇ……」 「いつもツイッター見てます! わかります? みかん紅茶です!」 「あぁ! いつも居酒屋コント書いてる!」
14 17/12/30(土)01:12:33 [4/5] No.475054166
続々と訪れるフォロワー。 あぁ書いててよかった。わたしはこんなに読まれてるんだ。わたしは理解されてる! わたしをそのままぶつけたような文章を求めてくれる人がいる! なんて素晴らしいんだろう! なんて素晴らしいんだろう! 原典世界に触れたみたいな顔をして、いつしかエリカはイベントを満喫していた。 「あの、この本、どういう本なんですか?」 一見さんだ! 表紙を書いてくれたアッサムに心からお礼を言いながら、エリカは顔を上げる。 「はいっ! これは、現役戦車道選手を書いたナマモノ百合同人で……」 エリカの目の前にいたのは、興味深そうな顔をして本を手に取る、見慣れた茶色の髪の少女。その後ろには覗き込むように黒髪の鋭い目つきの少女が立っている。 「み……ほ……?」 「あれぇ? そこは”副隊長…? あぁ、元、でしたね”じゃないんですかぁ?」 「エリ見さん、今日忙しいって、ここだったんだ」 「あ、あの……」 「いや、いいんだ。もともと私達の誘いのほうが後だったんだからな。安斎が来てると聞いて寄ってみたら、エリカもいると聞いたから、つい……迷惑だったか?」
15 17/12/30(土)01:13:12 [5/5] No.475054295
黒髪の少女が珍しく微笑んで、逸見エリカの脳はまたたくまにフリーズする。その手には、既刊の西住サンド催眠本。 「新しいの、こっちかなぁ?」 栗色の髪の少女がにっこり笑って、新刊を指差す。 「ね、どういう内容なの?」 私は試されているんだ。 逸見エリカはそう思った。 彼女は文章に自分のすべてをのせてきたつもりだ。 その覚悟と、魂を試されている。 口ではいくらでも嘘も言える。やせ我慢も出来る。しかし……文章は魂だ! 嘘などつけない! 逸見エリカは、いや、三井カリエは叫ぶように言った。 「100本からなる替え歌を交えた性欲の強すぎる西住みほとその矛先の逸見エリカの生活を交えた小説本ですっ!!」 横で秋山優花里が目を細めて「一皮むけましたね」などとほざいていた。 ええい文句あっか! これが私のSS道よ!!
16 17/12/30(土)01:15:45 No.475054793
su2168626.txt てきすとー あとついでに昼に書いたせいでなんとなく投下しそびれたやつも一緒に…
17 17/12/30(土)01:15:58 No.475054834
三井先生…!
18 17/12/30(土)01:16:13 No.475054884
みかん紅茶さんあんた戦車道の会場で腐るほど出会ってるじゃん! 絶対に初めてじゃないじゃん!
19 17/12/30(土)01:16:34 No.475054954
アフロ男…一体何ブなんだ…
20 17/12/30(土)01:17:06 No.475055057
隣のアフロは聖グロOG本出してますね?
21 17/12/30(土)01:17:53 No.475055211
ケイさん本出してますね?
22 17/12/30(土)01:19:19 No.475055471
アー様はこんなところまで妹の顔見に来たんですかね… 実家で見られますよね…?
23 17/12/30(土)01:19:55 No.475055571
成長した愛里寿ちゃんも紛れてないだろうな…
24 17/12/30(土)01:21:12 No.475055794
イベントのたびにいじられる三井カリエ先生は大変だな…
25 17/12/30(土)01:23:36 No.475056219
>「ね、どういう内容なの?」 わかってて聞いてる…