虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

17/12/24(日)21:11:22 No.473953974

パラレルピアガーデン(平行梨園)には果て無き野心が渦を巻く。 ところでぴるすは一度絶滅した。再びこの世に現れた時、彼はこの世界を狙う平行梨園の尖兵であった。 だが彼はこちらの常識に明るくなく人間と他の動物の区別がつかなかった。 だから生き物を見つけては手当たり次第お前がこの世界の人間なんですけお？と絡んで回った。 野良犬、冬のナマズ、果ては石下のダンゴ虫。 例外的に飼い猫が我らこそ人類を従える万物の霊長であると主張したが猫の言語は彼には高尚過ぎた。 彼には私の方から接触した。 それも路上に肉の塊が蠢いていると思えば、けおけおと言葉を話した事で偶然ぴるすと分かった。 向こうの世界では人間は肉であるらしく、こちらでは紙の本なのが普通であるから互いに気付かなかったのだ。 私も相違に驚かされた。しかしそうなったからには戦が始まる、それも空手による戦だ。 私は歌舞伎空手赤帯である。カブキノミコンが岩波文庫に入った時、赤帯を与えられた。 相手を同じ土俵に上げる為、ぴるすをピルス語四週間として書籍化して使節代わりに向こうへ送り返した。 だがそこから両世界の文化交流が始まって、遂に友好が成ったのである。