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17/12/10(日)23:35:07 No.471107135
手首から溢れていた血は止まって 床の染みとして木を侵食し始めていた ビーバーは一人ため息を付いた 「プレーリーさん、今日も帰ってこないっす…」そう言って再度刃物に手を伸ばす 痛みがビーバーの思考を奪う 最悪死んだってかまわない 今はただこの気分が晴れさえすればいい ビーバーは自分の体に自棄を起こしたように生傷を刻む そうしているとスッっと視界が闇に染まり 次に目を覚ましたのは柔らかい布団の上だった 布団の脇に視線を向けるとそこにはリカオンが立っていた ビーバーは尋ねる 「ここは何処っすか?俺っちの家…じゃないっすよね?」 そうよ ここはお母さんの隠れ家の一つ ビーバーちゃんにご飯をあげようと思って行ったら倒れてたから連れてきたの 「あの、プレーリーさんは何処に居るかわかるっすか?」プレーリーちゃん?プレーリーちゃんは…
1 17/12/10(日)23:35:52 No.471107326
「俺っち、ちょっと前にプレーリーさんと喧嘩しちゃったんス それでプレーリーさんが出てっちゃったんすけど、帰ってこなくって」 「博士たちのところに行ったんスけど首をかしげるばかりで…心配っす…」そうなの… そのぬいぐるみは? 「これっすか?これは俺っちのぬいぐるみっす、プレーリーさんがいなくなった次の日に拾ったんす」そうなの 「そうっす、ここの部分がプレーリーさんそっくり…で…、あれ、これ、俺っちのあげた指輪」はいビーバーちゃん御飯の時間よたっぷり飲んでね 目一杯力を込めて授乳 即座にビーバーちゃんの意識を夢に飛ばす「…リカオン、何とかなりそうですか?」ああ博士ちゃんいたの そうね… 「あのまま放っておいたら遠くないうちに後を追うことになるのです、ビーバーは優秀なのです。そうさせるわけにはいかないのですよ」 勿論よ 私だって娘がいなくなるのは嫌だわ それじゃあ博士ちゃんまた後でね 「後で授乳させてやるのです、頼んだのですよ」
2 17/12/10(日)23:36:30 [ス] No.471107484
おわり ビーバーちゃんかわいい… だから病ませるね…