虹裏img歴史資料館

1 17/11/29(水)01:24:02 No.468650597

「ん……？」 　愛澤こころは薄い暗がりの中、ゆっくりと目を覚ました。 　こころのいる部屋は薄い白熱電球に照らされるのみの、コンクリートでできた無機質な部屋だった。 　だが、そんなことよりもこころはまず自分の体の自由が効かないことが気になった。 　視界を向けると、自分の腕が上方に鎖につながれていることが分かる。 　そして、それだけでなく自分の体が一切服を纏っておらず、裸の状態になっているのにも気づいた。 「何、これ……！？」 　こころが動揺していると、目の前に壁と同じ色で見逃していた扉が開く。 　現れたのは意外な人物だった。 「やあ、愛澤」 「アンタ……！？」 　そこに現れたのはボルヴィックだった。

2 17/11/29(水)01:24:20 No.468650644

「どうして……まあいいわ、ちょっとこれ外してくれない？　あと、服とか探してきてくれると嬉しい」 「…………」 　こころの言葉にボルヴィックは答えない。 「ちょっと、どうしたのアンタ……」 「私ね、実はあんたのこと好きだったんだ」 「……は？」 　突然の場違いな告白に、こころは驚いた。 　そんなこころの動揺を差し置いて、ボルヴィックは続ける。 「最初は嫌いだった。でもさ、あんたとバカやってるうちに、いつのまにかあんたのこと好きになってる自分に気づいたんだ。変な話だよね、さんざんあんたに意地悪してきた私が、今更になって好きだなんて言うなんてさ」 「…………」 　ボルヴィックは自嘲気味に笑う。 　そして続けた。 「でさ、私なりにアプローチかけてみたんだけど、あんた全然気づかないのね。もう笑っちゃうよ。それどころか、ずっと澤隊長、澤隊長ってさ……もう笑っちゃうよね。あんたの心はすでに決まってるのに、横恋慕してさ」

3 17/11/29(水)01:24:37 No.468650697

「アンタ……」 「でももう私、耐えられなくなっちゃった」 　そう言うとボルヴィックは、ゆっくりとこころに近づいてきた。 「手に入らないなら、自分のモノにしてしまえばいい。そこに聖グロリアーナらしい優雅さがないってオレンジペコ様には怒られそうだけど、もういいよね」 「……やめて」 　こころは危機感を覚え、拘束されている状態ながらも壁に向かって下がる。 「もう優雅さなんてどうでもいい。私は、あんたを私のモノにする」 「やめて……」 　こころは逃げようとするも、拘束されている状態ではどうしようもない。 　その間にも、ボルヴィックは近づいてくる。 　そして、ボルヴィックはこころの体に触れ、そしてそのまま、こころの体にある傷跡を舐めた。 「あっ……！」 　その感覚に、思わず感じてしまうこころ。 　ボルヴィックは恍惚とした表情で舐め続ける。

4 17/11/29(水)01:24:53 No.468650743

「あっ……ちょ、やめ……汚いから……！」 「大丈夫、愛澤の体に汚い所なんてないよ……この戦車道でついた傷さえ愛おしい……んっ……」 「あっ……あひっ……」 　こころは未知の感覚に体を震わせる。 　それを知ってか知らずか、ボルヴィックはこころの濡れ始めた秘所に指をあてがう。 「あっ……だめ……そこは本当に……！」 　こころは必死で拒もうとするも、体に力が入らない。 　そしてボルヴィックの指が、こころの割れ目に入った。 「んひぃ！？」 　こころに電流が流れたかのような快感が襲ってくる。 　ボルヴィックはそんなこころに対し、傷口を舐めながら激しい責めを見せる。 「あっ……やっ……やっ……！」 　こころは喘ぐことしかできない。一方のボルヴィックも、どんどんと顔を紅潮させていく。 「ああ、いいよ愛澤……」

5 17/11/29(水)01:25:08 No.468650790

　どんどんと激しくなるボルヴィックの舌と指。 　上下の水音が、いやらしく部屋に鳴り響く。 　クチュリ、クチュリ、クチュリ……。 　その快感に、こころはどんどん自分がおかしくなっていくのを感じた。 「いや、やだ、助けて……」 　こころは普段は絶対言わないような弱音を吐く。 　それが、さらにボルヴィックの加虐心に火をつける。 「もっとだね、愛澤……！」 「ちっ、ちがっ、ひぃん！」 　あられもない声を出すこころ。 「お願い……やめて……」 　そして、必死に懇願し始める。

6 17/11/29(水)01:25:26 No.468650836

「やだ、やめない……」 「このままだと私……おかしくなる……」 「なっちゃえばいいじゃん」 　ボルヴィックは決して手を休めてくれない。 　こころはもう限界だと思った。 　だから、叫んだ。 「……やめろっ！　水山峰子っ！」 　ボルヴィックはそこで一旦手を止めた。 　水山峰子。 　ボルヴィックの本名だ。 　一瞬、自分の気持ちが届いたのかと思うこころ。 　しかし――

7 17/11/29(水)01:25:47 No.468650883

「嬉しい……久しぶりに名前で呼んでくれたね……いっつも『アンタ』ってばっかりで、寂しかったんだ……」 　ボルヴィックは一気に舌と指を加速させた。 「あっ……！　あっ……！？　あああっ……！？」 　もうこころは、決壊してしまうしかなかった。 「あああっ！」 　こころは、激しく絶頂した。

8 17/11/29(水)01:26:10 No.468650947

　数日後。 「うあ……」 　コンクリートの部屋で、こころが虚ろな目で倒れている。 　こころは絶頂させられた後、一度では済まされず何度もボルヴィックの慰み者にされた。 　そのうちこころは快感にこころを任せていった。 　そして、その結果―― 「愛澤、今日も来たよ」 「ああ、水山……今日も来てくれた……」 　こころはとろんとした目でボルヴィックを見る。 「今日もいっぱい愛し合おう、愛澤……」 「うん、水山……今日もいっぱい私をかわいがって……」

9 17/11/29(水)01:26:31 No.468651011

　こころの心はすっかり溶けてしまった。 　ボルヴィックは満足だった。こころが自分を見てくれるから。 　こころも満足だった。ボルヴィックに愛してもらえれば、沢山気持ちよくしてもらえるから。 　二人は今日も混ざり合う。それは、淀みつつもなお美しさをもつ、絶えず流れ続ける快楽の川だった……。 　おわり

10 17/11/29(水)01:27:45 No.468651201

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11 17/11/29(水)01:28:28 No.468651304

読んでいただきありがとうございました su2125371.txt 過去作も良かったら ・シリーズもの su2125172.txt ・短篇集 su2125174.txt

12 17/11/29(水)01:36:43 No.468652427

下水の本名出とる！

13 17/11/29(水)01:38:17 No.468652618

背徳的だ…

14 17/11/29(水)01:42:10 No.468653160

スパイガールウォー書いた人だけど下水の本名初めて知った そういや二本目書いてたけどオチ手前で頓挫してそれっきりだったな

15 17/11/29(水)01:42:46 [す] No.468653241

さっき投げた後に別に貰ったお題「こころちゃんの傷を下水が舐める話」で書いたから勢いだけだけど許してくれるかな許してくれるねグッドトリップ あとさりげなく下水の本名盛ったけど許してくれるね許してくれるねグッドこころ天然水

16 17/11/29(水)01:45:05 No.468653588

>スパイガールウォー書いた人だけど下水の本名初めて知った 懐かしい…

17 17/11/29(水)01:47:58 No.468653979

ダーク「」はさぁ… このマジノ書院文庫本を何分で書き上げたのよ？

18 17/11/29(水)01:48:04 No.468653995

>懐かしい… ボルヴィックの名前見た事だし久しぶりに続き書いてみようかなと思いつつある 大分昔に放置したっきりだから今の流れに会わない部分もあると思うが… そこはあれだアンツィオ魂だ

19 17/11/29(水)01:50:28 [す] No.468654381

>ダーク「」はさぁ… >このマジノ書院文庫本を何分で書き上げたのよ？ だいたい三十分ないぐらいだと思う

20 17/11/29(水)02:08:01 No.468656811

やだもー！寝る前に「」ッチー見たら来てるじゃん！ちょっとダーク「」ぽりん書くの早過ぎだよーいまから読んだらまた明日寝不足になっちゃうんだからねー寝不足はお肌の大敵なんだからっ！ >スパイガールウォー書いた人だけど下水の本名初めて知った >そういや二本目書いてたけどオチ手前で頓挫してそれっきりだったな スパイガールはあの後確か戻って来てたじゃん！確か透子ちゃんに食べかけアイス押し付けて逃げて行ったの覚えているんだからねっ！書くって言ってみ！続き書くって言ってみ いあ いあ やだもー ふたぐん

21 17/11/29(水)02:09:58 No.468657005

ノリと勢い あと少しのサオリノミ魂だ！

22 17/11/29(水)02:13:26 No.468657417

>クチュリ･リ、クチュリ･リ、テケリ･リ テケリ･リ カニザ･ナンダカラッ ヤダモー フタグン！

23 17/11/29(水)02:15:53 No.468657677

水こころ…

24 17/11/29(水)02:21:37 No.468658346

魚ごころ＝インスマス＝サオリノミコン 水こころ＝淫水増す＝エロスノミコン