17/11/03(金)01:03:40 「聞き... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1509638620914.jpg 17/11/03(金)01:03:40 [1/3] No.463209828
「聞き上手には、いくつかの言葉でも足りる」。スペイン語のことわざだ。 日本で言う所の「一を聞いて十を知る」、といった所か。 理解力のある人は、少ない言葉で事足りる。 また、賢い人は少ない言葉で的確に相手に用件を伝える。俺もかくもこうありたいものだ。 少ない会話でコミュニケーションが済むなら、それに越したことはない。 ただし、状況によっては言葉の力が必要な時もあるが… 昼過ぎの街角、午前中の仕事を終え、事務所へと帰る途中。 道を歩いていた俺と芽衣子さんは、ふいに聞き慣れない言葉に呼び止められる。 「Disculpa. Por favor, dígame el camino a la estación.」 見るからに外国人旅行者、といった風貌のラテン系の白人男性。 突然話しかけられ少し驚いたが、どうやら道に迷っているようだ。 そして俺の横で芽衣子さんもが慌てふためいている。 「えっ！？な、なに！？誰！？外国人！？え？もしかして私のファン！？」 「……。その無駄なポジティブさは何処から出てくるんだ」
1 17/11/03(金)01:04:08 [2/3] No.463209921
「えーと…、たぶん日本語話せない、よね？どうしよ？英語？とにかく何か言わなきゃだよね」 先程の言葉を聞くにどうやらスペイン人のようだが。 しかし俺がその事を言う前に、芽衣子さんが彼にハツラツと声をかけていた。 「マイネームイズ メイコ ナミキ！ アイアム ナンバーワンジャパニーズアイドル！オーケー？」 「初対面の人間に堂々と嘘をつくな」 色々と言動が自由すぎる。俺はひとまず前に出てくる芽衣子さんを後ろに押しのける。 そして今来た道を指差しながら、彼に向けて口を開く。 「Si vas directamente por este camino, llegarás a la estación.（この道をそのまま行けば駅に着く）」 「Gracias.アリガト」 「De nada.」 彼は俺達に向かって大げさに頭を下げると、お礼の言葉を言い、そのまま去って行った。 どうやら日本式のお辞儀で感謝の意を表してくれたらしい。 「え？プロデューサー、スペイン語喋れるの？」 「…少しだけだが」
2 17/11/03(金)01:04:48 [3/3] No.463210058
旅行に行く予定や日常で使う機会があるわけではないが、海外の言葉を勉強するのは、好きだ。 その国に行かなくとも、言葉を勉強する事で、その国の文化を知ることができる。 言葉は、時に頼りない。だが多くの場合は言葉が問題を解決してくれる。 「プロデューサー、スペイン行ったことあるの？」 「いや、無い。逆に芽衣子さんはスペインに行ったことは無いのか？」 「スペイン？あるよ」 「じゃあ、言葉が通じない所で困った時とかどうしたんだ？」 「そこはもう… ノリだよね！」 「………。」 きっと彼女は… 何処の国でも変わらずこんな調子なのだろう。 俺はいくつかの外国の言葉を話せるが、裏を返せば俺には言葉が必要ということだ。 しかし彼女は、必ずしも言葉で物事を解決するわけではない。必要としていないのだ。 彼女のその笑顔と行動力は、時に言葉の力を上回る。それはきっと… 俺にはない彼女の才能なんだろう。 「でもなんでスペイン語喋れるのにスペイン行ったことないの？勿体なーい。意味わかんない」 「……俺からしたらスペイン語が話せないのにスペインに行く方が理解できない」
3 17/11/03(金)01:13:29 No.463211760
英語の自己紹介がPaぢからに溢れている
4 17/11/03(金)01:30:21 No.463214687
なんかめーこさんといたら毎日楽しいんだろうな