虹裏img歴史資料館

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17/09/21(木)01:03:10 su20321... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1505923390908.gif 17/09/21(木)01:03:10 No.454317341

su2032190.txt のおまけを妄想していたらどんどん長くなったので供養する

1 17/09/21(木)01:04:50 [6.7/10] No.454317623

開かれたまま落ちている『西東詩集』 不自然な体勢で揺れる身体 それから、あなたの寝顔。 軽くため息が漏れた。呆れた視線を投げかけても、瞼に遮断されて届かない。 昼食による血糖値の上昇 この季節にしては温暖な気候 心地良い風 午睡には最適の環境。けれど、このままでは──予測通りに倒れてきた体を咄嗟に抱き留める。 一瞬、心拍数が跳ね上がるのが分かる。相手を起こさないよう慎重に体勢を変えていく。 最終的に上半身を大腿部の上に横たえる体勢が最も安定。寝息も落ち着いてきた。 一息つく間もなく気づく。これは『膝枕』と呼ばれる体勢。万葉集にも記述されている伝統の様式。 体温が薄手の生地を通して伝わってくる。身体的接触によるバイタルサインの変動を感知。 「家族や友人に対しても親愛の意味でする場合もある」…やや安定。 膝枕について考察。一方は安定した睡眠の姿勢を獲得し、もう一方は密着した状態で寝顔を観察。 両者に益のある有用性の高い体勢だと確信。故にこの場合何の問題も無い。 寝顔を観察…とても無防備。次第に身体の内側から、痺れにも似た多幸感が浮き上がる。 「…もっと一緒にいたい」

2 17/09/21(木)01:05:19 [6.8/10] No.454317708

抱え込んだ感情は、容易には解決されない。 笑顔を褒めてくれた時も、一緒に街へ出た時も、迷子の手を引いてくれた時も、側に居て欲しい時に あなたは隣に居てくれた。 始めは感謝の気持ちだと思っていた。けれど一度自覚してしまったら、もう以前の様には戻れない。 なのに、言葉にしても行動にしても、あなたに上手く伝えられない。いつだって空転してしまう。 それ以前に、私は対象として不適切なのかも知れない。 「前よりももっと、かわいい表情するようになったよね」とあおは言う。 けれど、自分の表情が乏しいことは客観的に言って事実だ。 私には、あおの人を暖かい気持ちにさせるあの笑顔が、少し羨ましい。 轟雷のように素直な性格でも、迅雷のように純粋でもない。スティレットのような女子力もない。 バーゼラルドのような天真爛漫さもない。教師マテリアのよう…にはならないようにしよう。 今日の装いもみんなが選んだ物。昼食もレシピの選定から味付けに至るまでニーサンの補助付きだ。 つまり、恋愛という局面において──私はあまりに無力。 仮に告白された場合、その場から逃走する可能性が高い。 …やはり経験が不足している。

3 17/09/21(木)01:06:23 [6.9/10] No.454317876

突然の天啓が行動を促す。 『キスをしてみては?』 理性は反対する。 「相手の同意が無い場合ハラスメントに抵触」 感情が反駁する。 「寝てるから気づかない。平気」 両者を止揚 「頬へのキスは友人同士の親愛を表す行為だから平気」 これは関係性を発展させる為の訓練。 上半身を屈め、目標への距離を縮めていく……顔に胸が当たってしまう。下から苦悶の声がした。 スティレットの言う通り、重いだけの余剰タンクだ。一体いつ役に立つ日が来るのだろう。 位置を調整して再度アタック……眼鏡が邪魔になる。ベレー帽の中に納めて脇に置く。 『キスの際には目を閉じる』というスタイルを踏襲。今度は目標までの障害も無い。 こういう時は得てしてミスを犯す。例えば…眠っている人間は寝返りを打つ、という当然の事実を忘れたり。 目を開けてから事態に反応するまで──つまり、たっぷり一秒程の間、互いの唇と唇が接触していた。 全てのバイタルサインが一斉に緊急事態を告げてくる。思考は千々に乱れまとまらない。 急激な動作は覚醒を促していた。待って待って待って待って 急いで本を開くと最大限に平静を装って声をかける。 「目が覚めた?」

4 17/09/21(木)01:14:45 [11/10] No.454319312

一世一代の情熱を込めた、あるいは単なるやけっぱちな愛の朗読を終える。 彼女はと言えば、すでに出来上がった顔を更に赤くして頭を抱えている。 「…あなたの声が付くと想定した以上の破壊力。再考を検討中」 愛の勝利とうそぶき、祝杯をあげる。 普段はあまり飲まない彼女も、今日は機嫌が良いのか杯が進んでいる。 公園からの帰りに買った銀杏をおつまみに、彼女の好きな大吟醸のぬる燗をつける。いつもながら渋い趣味だ。 実を言うと、一昨年くらいからずっと考えてたんだ 「手紙のこと?」 そう、あれを一緒に開けた時に、その場で今度は正式にプロポーズしようって思って…たんだけどなあ

5 17/09/21(木)01:15:25 [12/10] No.454319444

それは今年の春先、彼女の誕生日も近いので何か希望の品があるか、それとなく聞いてみた時だった。 「それは、あなたの持ち物も選択可能?」 もちろん。でも、そんなんでいいの? 「とても欲しいものがある」 はいはい、なんでしょう 「あなたの名字が欲しい」 「とっておきの必殺技」 本当に必殺だよ…あんなのが直撃して、計画が全部崩れたこっちの身にもなって欲しい 「昔、友達から教えて貰ったとっておき」 今となっては、一体誰が吹き込んだのかすぐに分かる。 「提案。この手紙はこのまま秘匿、代わりに私の手紙を披露宴当日に開示する」 願ってもない話だけど…やっぱり人前で朗読されるのが恥ずかしくなった? 返答の代わりに、彼女は銀杏の実を手に取り口に含むと…そのまま抱きついてきた。 キスと共に舌で実がこちらに送り出される。舌先でそのまま実を弄ぶ。 「独占…これは私だけのもの」 それは手紙のことなのか、それとも…まぁいっか ──了

6 17/09/21(木)01:21:24 No.454320581

ええやね…

7 17/09/21(木)01:24:40 No.454321179

いい…

8 17/09/21(木)01:32:48 [sage] No.454322457

su2032267.zip 忘れてた 今まで書いたの 十年後のアキ子は多分とってもえっちだと思います

9 17/09/21(木)01:48:08 No.454324767

ありがたい

10 17/09/21(木)01:48:40 No.454324835

どんだけ書く気だ…

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