虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

17/08/23(水)15:01:04 No.448161143

魂の所在に考えを巡らせる。 自我が電気信号による幻想に過ぎないのなら魂は存在しない。だが、今こうやって自分の存在はここに在るのだと感じる心はある。それは魂なのではないのか。 ならば──── ───魂は何処に宿るのか。 現代の西洋医学を知る我々であれば、脳に魂があるものと考えるのが至極当然だ。 頭蓋をHIRAき、露出させたクリーム色の脳を少量ずつスプーンで掻き出す。 被験体とのやり取りが不鮮明になり始めたら、魂が剥離しつつある証拠とみなす。 少し掻き出す。君の名前は？ぴるすなんですけお。 更に掻き出す。親の名前は？母ぴるすと父ぴるすなんですけお。 たっぷりと掻き出す。欲しい物は？クンニ…あれ、クンリ…ケンなんですゲオアッグェッケッケオォオッグゥエッッアッ 自我が大部分は消失した。魂はほとんど失われた。ヨダレを垂らしながらニタニタ笑う姿におよそ知性は感じられない。 「全てが予定調和だ！何も！かも！」 彼は私の期待をいつも悪い方向に裏切る。許すだとか許さないだとかそんな次元ではない。コレは殺さない。 永遠に魂を求めて彷徨うがいい。