17/08/17(木)03:24:45 うおは... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1502907885956.jpg 17/08/17(木)03:24:45 No.446777876
うおはじの日、うおはじの日から一夜が経ってしまった はじめちゃんと先輩は自室の外窓から立川の街並みを見つめるよ いつもの光景、いつもの街の流れ。けど今日は違うよ 15日のあの日の事を思い出しながら二人、並んだ手を握りあいながら 思い返す日なんだ、ｶｯﾂｪさんとも、立川、いや日本の平和にとって重要な日だったの だろうけど、二人にとっては別の問題なんだ、 うおはじしてくれた事、先輩がはじめてはじめちゃんを求めた日 そしてはじめちゃんが赦された日、一人じゃないって分かった日 だからね、しんみり思い出しながら過ごす夜があるんだよ 8月16日の夜、静かに、けど二人の心には熱いものが流れていく中 過ぎていくよ、大丈夫。大丈夫なんだ
1 17/08/17(木)03:25:00 No.446777903
昨日の今日、昨日の今日だからね 「うおーーー！はじめーーー！はじめーーー！」 あの心から響いてくる叫び声が今でも聞こえてくる 昨日ははじめて先輩が、強く。強い意志を、思いの丈をはじめちゃんに伝えた日 立川駅の花屋の前、いまでもそこを見かけるとあの日の事を思い出してしまう ソレくらい二人の心に深く残った、というより心刺さった出来事があった日だからね 先輩側から、はじめちゃんを求めた、強く求めた。それが、その事が 二人にとって、特に受け入れるはじめちゃんに取って幸せな、幸せな瞬間だったんだよ 幸せ、はじめちゃんにも先輩にとっても幸せだったんだ。
2 17/08/17(木)03:25:15 No.446777930
その少し前までは悶絶と苦痛の中、ｶｯﾂｪさんと融合を民衆に見せつけいた後だから 辛い事実の後にね。先輩は優しく、というには少し力強すぎたけど。はじめの元に 向かわないといけないという心が動かしてはじめちゃんの元に走っていったんだ。 そして強く抱きしめた、ただ強く、彼女の気持ちを理解できる事はもう不可能に近い かもしれないけど、けど先輩ははじめちゃんのその決死の行為も、そしてどうしても はじめを支えないとって心が不器用ながら動いて。だからうおはじしたんだ。 「痛いッスー」半分笑いながら先輩の耳元で囁くはじめちゃん いつもの様子を装っているけど心の中はかなり動揺していた。
3 17/08/17(木)03:25:33 No.446777967
それははじめちゃんにとって”救い”、先輩から授かった初めての ”救い”だって事ははじめちゃんいは分かっていた、だから甘んじて受け入れるんだ ”一人じゃない、ｶｯﾂｪさんと向き合うのは決してボク一人じゃない” 鎖骨を締め上げて軋ませるほどの包容力が縛り上げていくけれども その中には分かりあいとは別の、ボクの心が先輩とｶｯﾂｪさん3人心が解けていく
4 17/08/17(木)03:25:49 No.446777988
解けていくけど決して一人じゃない事に、ついはじめちゃんが涙を漏らしてしまった 立川駅前でそんな出来事があったのはこの二人だけの秘密なんだ 二人とも涙を流してしばらく壁によりかかって泣いてたんだ、嬉しい涙なんか これから起こる出来事への涙なのかわからないけど けど二人で泣きながら抱き合ったんだ、見守っていた立川市民は写メも取らず ただただ傍観していた、心と瞳のネガで焼き付けていた。 その夏の立川駅からもう4年、4年も経ってしまった、二人はその後どうなったんだろうね？ 多分大丈夫、大丈夫だと思うけどね。
5 17/08/17(木)03:26:05 No.446778016
はじめちゃん部屋越しから外を見つめる二人、先輩の部屋じゃ日当たり悪いからね のぞけるのは立川の街並み、Gマンションは駅前から離れているからアーチは見れない けど、二人の心にはあの日の光景が一部始終鮮明に残っている。 先輩がはじめちゃんを受け入れた日、はじめちゃんが先輩に受け入れられた日 ｶｯﾂｪさんを悶絶しながら融合した人ならざる物であっても、先輩は受け入れてくれた。 それが突発的な感情が突き動かしたものなのか、覚悟の末の行動なのか はじめちゃんにももちろん、先輩にもわからない。なぜなら頭より先に身体が 動いていたからだ、だから。だから故にはじめちゃんには巻き込んでしまったという 負い目がある、灰色の瞳がさらに曇る、だからボソっとつぶやく 「…後悔してないッスか？こんなボクと―――」 言い切らせないように先輩ははじめの身体を抱きしめて言葉を遮る、喋らせない 喋らせる事ではじめはまた苦しくなってしまうから。 「後悔なんかしてない、してない」 はじめちゃんの身体を抱き寄せ、先輩は耳元でそう囁いた。力強い気持ちが声に 漏れ出ている。
6 17/08/17(木)03:26:26 No.446778052
抱き合って長い時間が過ぎた。ｶｯﾂｪさんは沈黙を保ったまま。 「いいんだ、いいんだはじめ。はじめは立派な事をしてくれた、そんなはじめが 俺は好きなんだ。だから後悔なんかない、ずっと一緒にいたいと、思える。思えるんだ」 セリフじゃない、本音が漏れ出てしまった先輩の言葉をはじめちゃんは先輩の胸元で しっかり言葉を刻むよ。とても優しい言葉、優しい言葉がはじめちゃんを襲う うれしいはずなのに、うれしいはずなのにはじめちゃんの瞳から涙が溢れでる もう４年目なのに、4年目の今日なのに。なれないね、こうクソマジメに言われたら チャラ先だった時のことも、おつむが硬かった先輩も、全て包み込むように涙が溢れてきて、つい先輩の胸を借りて静かに泣き出すんだ、普段は先輩がはじめちゃんのおっぱいに 顔を埋めるのにね。
7 17/08/17(木)03:26:44 No.446778088
「ごめんなさい、ごめんなさいッス」 そう涙を胸板にこすりつけるはじめちゃんをただ撫でる事にしか先輩にはデキない 不器用な先輩だから、他にどうしてあげる術は知らない 胸を抱き、頭を撫でる。「はじめがいつも俺にしてくれたように」そうする先輩 だから、黙ってはじめちゃんの言葉を受け入れる先輩 （（謝らなくていい））（謝る必要なんかない）、その言葉はこころの隅にしまっておいて はじめちゃんのつむじを撫でる先輩 こうして立川の夜は吹けていく、お互いがお互いを救い合う夜が老けていく だから大丈夫、
8 17/08/17(木)03:26:59 No.446778110
大丈夫、この後ついパイセンの心には薄白いはじめちゃんの首に手を当て 分かり合いたいという心が囁くけど、けど。けど今日はやめておこう、大丈夫 大丈夫、ｶｯﾂｪさんもはじめちゃんも先輩も沈黙を保ったまま ただ頭をなでて涙を啜るはじめちゃんをポンポン撫でる先輩 たまには分かり合う事なく、こうして二人の時間を過ごす事ができるから大丈夫 何事も分かり合う事で相互意志の共有はできないけど、けどこんな日があっても いいと思う、傷つけない日があってもいいと思う、だから大丈夫 大丈夫、たまには平和な日があってもいい、いいんだ 大丈夫、二人はきっと。大丈夫
9 17/08/17(木)03:32:43 No.446778596
今日も大丈夫だった
10 17/08/17(木)03:34:21 No.446778729
お前の中の ガッチャマンクラウズ どこまで続くの！
11 17/08/17(木)03:36:09 No.446778848
今日本当に大丈夫な内容だこれ…