17/08/15(火)00:05:46 友奈ち... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1502723146364.png 17/08/15(火)00:05:46 No.446302334
友奈ちゃん力は私が管理するわ
1 17/08/15(火)00:08:52 No.446303113
友奈ちゃん力って単語を改めて高嶋さんの前で言ってみてよ
2 17/08/15(火)00:11:09 No.446303746
た…高嶋さん!
3 17/08/15(火)00:15:55 No.446305118
コンプのためにとりあえず黄演習
4 17/08/15(火)00:16:56 No.446305358
ラミエルは余ってるぜー!って思ってると急におはでSSRが来て足りねえ!足りねえ!って騒ぐ羽目になるなった
5 17/08/15(火)00:18:41 No.446305823
蕎麦wikiのメニューバーにわすゆそろそろ終わっちゃうよって書いてあるけど まだやってる劇場あるのかな…?
6 17/08/15(火)00:20:09 No.446306211
それよりも賞味期限切れのうどんの管理しようね
7 17/08/15(火)00:21:53 No.446306671
作り方わからなかったらとりあえずカレー味にすれば食える食える
8 17/08/15(火)00:23:47 No.446307208
つまりそろそろ二期が開始するというわけだ 話題の共有できるの楽しみだなぁ
9 17/08/15(火)00:23:53 No.446307229
>とりあえず樹ちゃんにスペシャルにしてもらえば食える食え…余計無理だ
10 17/08/15(火)00:26:13 No.446307828
樹の手料理…これは樹の手料理…
11 17/08/15(火)00:26:32 No.446307904
友奈ちゃん力は強力すぎるので封印した方が良い
12 17/08/15(火)00:30:03 No.446308839
私が封印しておくよ~
13 17/08/15(火)00:36:31 No.446310601
髪の毛、よし。装い、よし。資金、よし。事前連絡、よし。女子力、よし。 多くの人々がそれぞれの待ち人を想って交錯する駅前の王道待ち合わせスポット。 闘志を滾らせる犬吠埼風は久々の完全なるオフを満喫するため、ありとあらゆる戦闘準備を完了させてそこに居た。 「さぁ来い高嶋、今日という今日はお姉さんが優しく激しくリードしてくれるわ」 勇猛な決意表明を口にした直後、鋭敏な女子力センサーが好敵手の来訪を叫んだ。 盃簿に忍び寄る悪戯な手の気配を完全に察知した犬吠埼風は、それが肩に触れる直前で女子力ターンを決め、溜め込んだ笑顔を炸裂させる。 反転の突風を十分に取り込んだ勝負服が、一斉に華開いた。 「おはよ、高嶋っ」 想定通り。伸ばした手を隠す事も忘れて自身に見惚れる高嶋友奈の姿が、犬吠埼風の自尊心をくすぐった。
14 17/08/15(火)00:36:35 No.446310617
七人の友奈ちゃんを集めると強大な友奈ちゃん力により神樹様が現れ願いを何でもかなえてくれるという
15 17/08/15(火)00:38:07 No.446311099
もう既に嫌な予感が
16 17/08/15(火)00:38:07 No.446311101
ヒエッ
17 17/08/15(火)00:42:26 No.446312358
今日の犬吠埼風はノリにノッていた。 跳ねる爪先が軽快なリズムで遊歩道を打ち鳴らし、吹き抜けるような鼻歌のテンポは青天井で加速していく。 女子力センサーの導くまま大通りのセレクトショップにローラー作戦を決行し、服やアクセサリーの一つ一つに目を輝かせる。 そうして厳選した逸品を、狩りの獲物を見せつける猫のように甲斐甲斐しく高嶋友奈に運び続けた。 「高嶋、高嶋。これ絶対似合うから着てみて」 最初はやや困惑気味だった高嶋友奈もその熱狂に当てられ、次々変化する自らの装いに酔ったように頬を赤らめる。 そうこうしている内に時計は昼時を指し、最終的に購入したお揃いのブレスレットを左腕に装着した犬吠埼風はバッグから二枚のチケットを取り出した。 それに印字された『桃太郎』の漢字を認識した高嶋友奈の瞳がみるみるうちに輝いていく。これも、犬吠埼風の想定通りの反応だった。 昼食の余韻もそこそこに、二人は足早に映画館を目指して歩き始めた。
18 17/08/15(火)00:45:06 No.446313077
結論から言えば、犬吠埼風の下調べは功を奏していた。 現代風にリビルドされた桃太郎は恋愛要素をクローズアップしており、それが高嶋友奈という少女の感性にピタリと嵌っていた。 濃厚なラブシーンで茹蛸になり、恋の障害を悪鬼の形相で睨み付け、クライマックスで大粒の涙を流す。 刻一刻と変化する高嶋友奈の百面相を真横で観察する権利など、どれだけの大金を積んだところで与えられるものではないだろう。 犬吠埼風は映画の製作陣に感謝しながら、エンドロールが終わるまででとめどなく溢れ出る高嶋友奈の感涙をハンカチで拭い続けた。 「どうだった、映画」 帰り道。聞くまでもないことだと分かっていた犬吠埼風だが、どうしても聞かずにはいられなかった。 想定と一言一句同じだとしても、彼女の口から「面白かった」の一言が欲しい。それだけで今日の全ての苦労が報われるとさえ思えた。
19 17/08/15(火)00:47:54 No.446313817
映画の内容か、はたまたそれを見ている自分の百面相を思い出したのか。犬吠埼風の予想に反して、高嶋友奈の口からは中々言葉が出てこない。 いつもの元気や余裕はどこへやら、耳の先まで真っ赤になってもじもじと両手の人差し指を合わせている。 だが犬吠埼風は動じなかった。いわばこれはウィニングランであると理解し、余裕の微笑みを浮かべながらゆっくりと高嶋友奈の言葉を待ち続けた。 やがて俯いていた顔がゆっくりと起き上がり、濡れた瞳が、赤らんだ頬が、はにかんだ口元が夕焼けに彩られる。 「とても、とても。ロマンチックなお話だと、思いました」 ようやく紡がれた言葉は短く、しかし犬吠埼風の心を充足させるに十分すぎる威力を持っていた。 浪漫。いい言葉だ。高嶋友奈の口から、恥ずかしそうに漏れ出たそれなら尚の事。 「そっか。よかった」 彼女の顔を見て返事が出来なかったのは、きっと夕焼けが眩しかったからだろう。
20 17/08/15(火)00:53:31 No.446315337
家路への分岐点で高嶋友奈と別れた犬吠埼風は、満足げに左腕のブレスレットを眺めては一日の思い出を反芻していた。 一緒に巡ったセレクトショップ。一緒に食べた女子力うどん。一緒に見た桃太郎。夕焼けに煌めく高嶋友奈の笑顔。 誰も居ない夜の保育所。迫る異形の怪物。泣き叫ぶ子供達。鮮血。断末魔。嗤い声。 思い出に紛れ込む異常な空想は、振り払おうと頭を振る度にますます現実味を帯びて犬吠埼風を取り囲む。 無限に反響する悲鳴が鼓膜を覆いつくし、震える左腕のブレスレットから滴り落ちる鮮やかな赤が足元に血の池を形成する。 恐怖に堪え切れず閉じた瞼の裏には、まさに子供が怪物に喰らわれるその瞬間がまざまざと映し出されていた。 胸の内から無限に湧き出てくる羽虫のような空想に耐え切れなくなった犬吠埼風は、声なき絶叫を上げながら逃げ出すように保育所へと駆け出していく。 沈み切った夕陽の加護を失った景色が、にわかに黒色に変転する。 深い暗闇が支配する長い長い夜が、始まろうとしていた。
21 17/08/15(火)00:56:53 No.446316174
ゆーゆ~怖いよ~…
22 17/08/15(火)00:57:00 No.446316214
急転直下すぎる…
23 17/08/15(火)00:58:10 No.446316475
「やぁやぁめぶっきー。ようこそサンチョ探偵事務所へ。まずはコーヒーでもどうかね」 楠芽吹は眼前のモニターに映る存在の全てが気に喰わなかった。 間延びした喋り方が、持って回った話運びが、両手に抱きかかえる間抜け面の猫のぬいぐるみが。 幾度か机を蹴り飛ばして帰ってやろうかと思うタイミングはあった。しかし結局、彼女はモニター越しの大赦仮面の話を最後まで聞き届けた。 事象。原因。対策。自分がここに呼ばれた理由。 「だからね、これはきっとあなたにしかできない事なんよ。あのにぼ、三好夏凜にだって出来ない。真の勇者であるあなたにしか解決できない大事件なんよー」 楠芽吹にとって、問題の大小や解決の難易は問題ではなかった。 三好夏凜を超える、真の勇者。それだけが、彼女にこの仕事は請け負うに足ると判断させたキーワードだった。
24 17/08/15(火)00:59:07 No.446316669
親父殿!これは一体!?
25 17/08/15(火)00:59:22 No.446316716
けお…?
26 17/08/15(火)00:59:51 No.446316813
ううn…?
27 17/08/15(火)01:00:26 No.446316906
にぼ…?
28 17/08/15(火)01:01:52 No.446317178
園子様…?