ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
17/08/11(金)18:27:34 No.445558194
蛇女から幾分か離れたある林の中に、いつになく神妙な顔をしたあいつはいた。 「……珍しい所に来とるな。誰から聞いたん」 「未来にな」 「……そうか」 いつもの感情の無さからも幾分か冷淡さの増した声で呟く。実際、あまり気持ちのいいものでもないだろう。 かといって特別に拒絶するというわけでもなさそうだったので、そのまま俺は彼女の脇に立っている、よく整備された石碑に対して酒を注ぎ花を足した。 足した、というのは言うまでもなく既に置かれていたからに他ならない。 「ええ人やった」 しゃがみ込んで手の平を合わせる俺に対し、ぽつりと独り言のようにあいつは呟いた。 「だろうな。お前を見てればよくわかるさ」 特に後ろを振り返りもせず、俺は目の前にある「日向」とだけ書かれた石碑を見つめていた。
1 17/08/11(金)18:27:53 No.445558251
「なんで来たん?」 一通りの礼儀を尽くした後、渋々という面持ちであいつは訊いてきた。 「一人にしてあげたほうがいいとは未来にも聞いていたんだけどな」 間を開けて頭を無造作に掻く。実際、そこまで確たる理由があったわけでもないから。 「ただ、お前の大切にしている人を大切にしている姿が見てみたかっただけだよ。単なるお節介とでも思えばいいし、嫌だったなら二度としない」 そうした回答に対し、あいつは半ば呆れたように目を軽く開いては細めた。 「……別に、嫌とは思わへんがーー」 「?」 「今度来る時は一緒に来たほうがええな。そこで心配そうに見守ってる4人もおることやし」 「なっーー!?」 慌てて振り返るも全く気配を感じ取れないが、あいつらもそこにいるらしかった。我が護衛ながら空恐ろしい事だ。 「お節介はあんただけやないってことやな、村雨さん」 そう告げられて軽く口元を吊り上げたように見えた時には、この緑髪の少女は何の前触れもなく胸元にコツンと額を当てて来ていたのだった。
2 17/08/11(金)18:30:05 No.445558656
キテる…
3 17/08/11(金)18:31:56 No.445558999
これは…親の墓前に結婚相手を見せに来てるカップルなのでは…?
4 17/08/11(金)18:32:59 No.445559230
キテません 飛燕で切り捨てます
5 17/08/11(金)18:34:43 No.445559555
妹さんは早く帰って下さいまし
6 17/08/11(金)18:52:11 No.445562614
感情ありますよね
7 17/08/11(金)19:10:23 No.445565673
ないで
8 17/08/11(金)19:13:30 No.445566203
>これは…親の墓前に結婚相手を見せに来てるカップルなのでは…? 紅蓮隊の他のメンバーも着いてきているからセーフ!セーフです!
9 17/08/11(金)19:26:43 No.445568670
言われても気付けない辺りがお兄様