17/08/09(水)07:42:23 「うわ... のスレッド詳細
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17/08/09(水)07:42:23 No.445091097
「うわあああああ!姐さあああああん!大変だああああああ!!」 アンチョビの優雅な朝は、廊下から響く雄たけびによって打ち砕かれた。 以前、陸へ上がった時に仕入れた紅茶を淹れて、爽やかな祝日の朝を満喫していたというのに。 「はぁ~」と長い溜息をつく。 「まったく、この学校では落ち着いてお嬢様の真似事もできないのか」 アンチョビは聖グロリアーナの茶会を開く習慣に密かな興味があった。なので、暇な日の朝などには、自室でお気に入りの小説片手にお茶を愉しむことがあった。 「でもまあ、賑やかなのがこの学校の良い処でもあるんだよなあ……」 愛すべき我がアンツィオ高校の校風が、優雅とはかけ離れていることを残念に思いつつも、つい頬が緩んでしまう。
1 17/08/09(水)07:43:05 No.445091146
読みかけの頁に栞を挟み、安物のカップに唇をつけてから瞼を閉じた。そして、間もなく飛び込んでくるであろう後輩に、ぶつけてやる言葉を思い浮かべる。 「アンチョビ姐さん大変だ!」 扉が乱雑に扱われる音と共に現れたのは、いつもより癖毛が多く、寝巻にジャケットを羽織った姿のペパロニだった。 ああ、さぞ大変だろうとも。先日は菜園にイノシシが出たと言ってCV33を持ち出して大騒ぎだったな。 先週はカラスを追い払うのにP40で砲撃して、危うく校舎を破壊しかけたな。 今日はいったい、どんな厄介事を持ち込んできたんだ? とりあえず、小言は話を聞いてやってからでも良いだろう、そう考えたのが間違いだった。
2 17/08/09(水)07:43:38 No.445091189
「ちんこが生えたっす!!」 「ぶはぁ!♂×▼?」 思いがけぬ方面からの言葉に、アンチョビの視界は紅茶の霧で覆われた。 「うわあ。姐さんばっちいっすよ?」 「おっ、お前が変なこと言うからだ!あほー!!」 「わっ、すんません!でも本当なんですよ!」 アンチョビは取り出したハンカチで顔にかかった紅茶を拭う。 「それで、なんだって?おちん……男のアレが生えたって?」 「はい!ちんこっす!」 恥ずかしげもなく、ちんこを口にするペパロニに、アンチョビは眩暈がした。
3 17/08/09(水)07:44:15 No.445091232
お前には羞恥心というものが無いのかと言ってやりたかったが、それよりもペパロニの慌てぶりの方が気になった。 普通に考えれば、女子高生に男性器が生えるなんてありえないのだが、ペパロニは勘違いや早とちりで暴走することはあっても、嘘で人をからかうような奴では決してない。大方、寝ぼけたか何かの間違いだろう。 「はぁ~……。とりあえず、どうなってるのか確認させろ」 「これなんです、けど……」 流石のペパロニも股間を露わにするのは躊躇ったらしい。ズボンに手を掛けたまま固まってしまう。 「気にするな、私達は女同士だ。それに、私には弟がいるからそんなモノ見慣れている」 とは言っても、小学生の時、弟と一緒に風呂に入ってた頃の記憶なのだが。
4 17/08/09(水)07:47:13 No.445091447
「びっくりしないでくださいよ?」 「いいから見せてみろ」 ペパロニはおずおずとズボンのゴムを引き延ばし、中を見るように促してきた。 「まったく、一体ナニがどうなって……」 開かれた乙女の園を覗き込むと、そこには雄々しく反り返る、血色の良い砲身があった。
5 17/08/09(水)07:47:37 No.445091474
「うわあああああああ!ナニがこっちみてるぞォォォォ!?」 「そんなに驚かないでくださいよぉぉぉ!」 「だってお前!それ、アレじゃないか!!」 「だーかーらー、初めから言ってるじゃないっすかー!」 「でもでも、ぼぼぼ、ぼっきしてんぞそれ!でかすぎだろ!?」 「やめてくださいよー!アタシだって訳わかんないんですから!」 二人してひとしきり騒いだあと、肩で息をしながら心を落ち着かせようと努める。 「と、兎に角だ。そうなった心当たりとかあるか?」 「心当たりですか。うーん……」
6 17/08/09(水)07:48:22 No.445091534
理解不能なことだらけだが、目の前に問題があるのは確実だった。まずは原因を探ってみようと考えたのだが。 「普段と変わったことしてないと思うんだけどなあ……」 「うーん」と考え込むペパロニ。 「昨晩、裏庭で採れたマツタケみたいなキノコをパスタに入れて食べたくらいですかね。その後、お腹痛くなって寝たんですけど、起きたらこうなってました」 「お前、得体がしれないもの食うなよなぁ……」 常識的な返答をしてみるが、非常識な事態の解決には繋がりそうもなかった。 そのキノコが原因としては怪しいが、だからといって打つ手が思いつくわけでもない。
7 17/08/09(水)07:48:49 No.445091572
「とりあえず、そのいきり立ったモノを鎮めろよ」 「それがあ……」 うら若き乙女としては、勃起した男性器がすぐ側にあるというのは、どうにも落ち着かない。 しかし、ペパロニは困った調子で言う。 「試してみたんですよ、オナニー」 オナニー。ペパロニの口から卑猥な単語がぽんぽんと出てきて、アンチョビは頭が痛くなってくる。 「だけど、ちょっとは気持ちよくなるんですが、全然イけなくて……」 それで、助けを求めて来たわけか。だからって、よりにもよって私の所とは。
8 17/08/09(水)07:49:30 No.445091612
「もしかして、やり方間違ってるのかなーって」 「そんなの私だって分からないぞ……」 一緒になって困っていると、ペパロニの視線が突き刺さってきた。 「ま、まさか。私にやって欲しいとか言うんじゃないだろうな!?」 「だって、他に誰を頼れば良いかわからないですもん!」 ペパロニは私の肩に掴みかかって体を揺すりはじめた。体格に勝るペパロニに捕まれ、頭ががくがくと揺れる。 「おーねーがーいーしーまーすーよー!」 「わ、わ、分かったから!落ち着け!」
9 17/08/09(水)07:50:18 No.445091664
まったく、可愛い後輩の頼みでもなければこんな役目引き受けないのに。 「じゃあ、そこへ座れ」 「はいっす!」 妙に嬉しそうなペパロニをベッドの縁へと座らせる。私はベッドの上に座り込むと、ペパロニの背後から腰に手を回す。 「あの~」 「なんだ?」 「穿いたままやるんですか?」 「見える状態でなんかやれるか!すっごく恥ずかしいんだぞ!」 「す、すみません!」
10 17/08/09(水)07:52:42 No.445091823
su1971573.txt ちょっとだけ長いからあとはtxtで
11 17/08/09(水)07:53:31 No.445091884
いい…
12 17/08/09(水)07:54:54 No.445091987
むっ!
13 17/08/09(水)08:03:24 No.445092715
冒頭のペパロニ時代劇の主役の子分みたいなノリだな
14 17/08/09(水)08:08:21 No.445093186
改行はいらねえんじゃねえかな
15 17/08/09(水)08:18:16 No.445094130
キテル…
16 17/08/09(水)08:24:28 No.445094632
朝からふたなりとは粋だねえ
17 17/08/09(水)08:26:32 No.445094800
とうぜんこのあとの展開も書いていただけるのですよね?
18 17/08/09(水)08:28:08 No.445094918
私ふたなり化すき!
19 17/08/09(水)08:33:14 No.445095344
いい...
20 17/08/09(水)09:06:13 No.445098206
4対1でも勝てんのだろうなあ
21 17/08/09(水)09:06:59 No.445098275
ペパチョビ良いよね…
22 17/08/09(水)09:07:35 No.445098325
遊びに来たゆかりんもついでに食われちゃったりするのかもしれんなあ
23 17/08/09(水)09:09:10 No.445098448
こんな時間からなんてありがたいものを
24 17/08/09(水)09:17:17 No.445099095
ほっ…ほぉぉ…… ほぉぉぉ…あー…いいねこれ