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17/07/27(木)01:03:52 ガルパ... のスレッド詳細

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17/07/27(木)01:03:52 [sage] No.442330763

ガルパンのみほまほSSです 百合BLという言葉をそのままに解釈しました ホモエロシーンがあるので、お気をつけください

1 17/07/27(木)01:04:24 No.442330860

幼少期から私達二人は姉妹だった。 みほは妹で、私は姉。 だが本当の性別は私も、みほも男。 人には言えない我が家の秘密。 だが、人には大なり小なりのいくつも秘密があるものだ。 それを暴かれないということで、日々の安寧を得る者が居る。 あえて親しい人にだけ伝えることで、安息を得る者が居る。 私たちは西住の家に男として生まれ、そして女として育て上げられた。 スカート、クマのぬいぐるみ、化粧品、花の香りをさせるフラグレンス。 私もみほも、それまではその生活が普通なのだと思っていた。 夏の縁日に浴衣で妹と手をつなぎ、かんざしを刺して歩くのが日常なのだと思っていたのだ。

2 17/07/27(木)01:05:01 No.442330991

だが、小学校を卒業する頃には、私もみほもそうでは無いことを分かり始めていた。 暗黙の了解、そして家族のルーツを一つ一つ母から聞かせられる内に、私もみほも互いに西住の人とはそういうものであることを、理解していった。 戦車道とは女性のための競技で、ましてや戦車道に高名をとどろかせる西住流の子供が『息子』なのでは駄目なのだと。 私もみほもそうするべきだと思っていたし、あるべき姿に近づけるように努めた。 朝、髪を整え衣服にフレグランスを振りかけ、姿見に自分の体を映す。 中性的で男性と言うには細長く、衣服をまとわない姿を見なければ男性だと分からないであろう、その見た目。 男でありながら女性である事に嫌気は差さないが、女性であったのならばもっと楽が出来たのだろうかと少しだけ憂鬱に浸る。 ベッドに転がしていた金木犀の香りが染みた衣服を持ち上げ、体に移すように抱きしめる。 絹の柔らかな感触を抱きながら、顔をシャツに近づけて深く息を吸い込んだ後、厚手のカーテンから差し込んだ細く長い日光を見つめ、体に爽やかな香りが染みついていくのを感じながら、私は金木犀の香りを吐き出した。

3 17/07/27(木)01:05:43 No.442331123

ブラジャーを付け、衣服を着る。 スカートはミドルサイズを、女性としては余りに手足が筋張っている事を隠すために可能な限り長い衣服、そして長いスカートを好んで纏った。 性別を隠すためでもあったが、それ以上に私は周囲の人間が肌をあられも無く晒すこと、そしてその事に少しも恥じらいを覚えないことに嫌悪感を覚えたのだ。 彼女らとは違う、異性が故の感覚だろうか? それともただ単純に私が潔癖だからだろうか? 理由は分からないが、兎角、私は彼女らとの意識の差には些か驚かされる事が多かった。 それ故に私は自分の肌を晒すことをよしとは思えないこともあり、肌を可能な限り隠すように布地を体に纏った。 姿を整え、部屋を朝の7時丁度に出る。 部屋を出ると、隣の部屋で寝泊まりをしているみほが自分の部屋の前で、壁を背に立っているのが見えた。 「おはよう、お姉ちゃん」 「おはよう、みほ」

4 17/07/27(木)01:06:13 No.442331225

私と同じ制服を着ているが、顔の造形だけは父親に似たのか、私と違って少し幼い顔立ちをしている。 何度とも無く繰り返された朝の会話に混じって、みほの付けているスズランの甘い匂いが鼻腔をくすぐった。 私もみほも今日の午後の戦車道の訓練について、互いに思案を話し合いながら食堂への廊下を歩いていく。 ビュッフェ形式の食堂には、新鮮な食材やパンやソーセージなどの肉の匂いが広がっている。 それでも、みほのスズランの匂いだけは私の鼻腔をくすぐり続けていた。 「お姉ちゃん、コーヒー」 「ありがとう」 向かいのみほが取ってきたコーヒーを受け取り、礼を述べた後微笑むと、みほも嬉しそうに微笑んだ。 なんと言うことの無い日常風景に、窓からの夏の陽光が差し込んでいた。 「夏の合宿、どうしようか」 「そうだな……細かい打ち合わせが必要だな、夜手伝ってもらえるか」 「うん、わかった」

5 17/07/27(木)01:06:33 No.442331290

みほは垂れた髪を手で持ち上げながら、フルーツの入ったコーンフレークをスプーンで口に運んだ。 牛乳と、茶色い麦のシリアルにイチゴの断片を口で咀嚼してから飲み込むのを見て、目を細める。 私が想像しうるであろう、理想の少女の姿をして目の前の妹≪弟≫は朝ご飯を食べていた。 私はナイフで切った食パン一切れを口に運んだ後、コーヒーで流し込みながらその姿を眺めつつ話をしていた。 少女が微笑むと、私も無意識の内に頬が緩んだ……そう、私はこの少女に心底見惚れていたのだ。 --- 夜、衣服を脱いでクローゼットに仕舞った後、体を少し伸ばして湯船に浸かった。 夏の演習は汗をかいて蒸れる上に、黒い衣服が熱を吸い取り地肌を焼いた。 この時期は肌に湿疹やあせもを作りやすく、練習の合間があるたびに私は制汗スプレーをハンカチにしみこませて、首筋や額に押し当てていた。 その甲斐もあってか、私の肌は未だ染みなどを作ってはいないようだ。 風呂場でそんな自分の肌を見ていると、かつて夏祭りの帰り道に母に手先を撫でられながら、まるで絹のようだと母に肌を褒められた時のことを思い出す。

6 17/07/27(木)01:06:48 No.442331326

その時の私は特に何も感じはしなかったが、隣で私の空いていた手を握ったみほは母と同じように私の手先を撫でて、そして私の肌の感触を褒めそやしながら頬ずりをしていた。 みほにその手を撫でられ、頬ずりをされたときに感じた気持ちは何だったのだろうか? 胸が締められるような感覚と、熱く滾るような高鳴り、泣きたくなってしまうような気持ちになるのは、何だったのだろうか。 周囲の女性にではなく、みほを意識してしまうのは何だったのだろうか。 ……対して悪しく言うならば、女性に対し全く人としての魅力を感じず、時折嫌悪感さえ感じさせるような時さえあるのだ。 がさつで、時折口にするのも憚られるような醜態を見せることすらある彼女らは、きっと私を規律に厳しい隊長なのだと思うだろう。 だがそれは、私がただの同性愛者の裏返しのようにも思える。 ……だが、そうでは無いと思いたい。 物思いに耽りながら湯船から上がり、お湯を抜き、濡れた肌をタオルで拭き取った。 部屋の中を裸で歩きながら、化粧棚の化粧水を肌に馴染ませつつ金木犀の香りを振りまく寝間着を羽織る。 そんな時、部屋のドアを小さく叩く音がした。

7 17/07/27(木)01:07:36 No.442331478

「誰だ」 そういった言葉に、少しだけ弱々しげな妹の声が返る。 「西住みほ、です」 私は部屋のドアを開け、外に居た寝間着姿のみほを見て微笑んだ。 「入ってくれ」 そう言って、みほを自室に招き入れドアの鍵を閉めた。

8 17/07/27(木)01:07:56 No.442331536

部屋ではみほがボコと呼ばれるテディベアをあしらった寝間着を着て、私と並んでベッドの上に腰掛けていた。 こうして二人きりで居るとき、私はふと昔の悪ふざけを思い出すことがある。 質の悪い悪ふざけ、いや正確には私が彼女≪彼≫を汚しかけた夜とでも言えばいいのだろうか。 「お姉ちゃん、合宿の時お風呂とか、部屋の振り分け、どうしようか」 部屋に、何時もの慣れ親しんだ匂いでは無く、甘い花の匂いが広がる。 みほが好んで体に振りまく、甘ったるい匂いに段々と思考がよどみ始めるのを感じた。 私はあらかじめ考えておいた話を滔々と零しながら、みほとの過去を思い返していた。 ……かつての私は悪ふざけのつもりで、一緒の布団で寝ていたみほを抱きしめた。 みほの甘ったるいような匂いと、塩っ気の強い汗のにおいが混じっていたのが印象的で、今でも時折思い返す。 寝ぼけているみほは、くすぐったいよと笑っていた。

9 17/07/27(木)01:08:29 No.442331658

私は抱きしめたみほの体が余りに熱くて、汗を手ににじませたのを覚えている。 寝ぼけ眼で、小さくかわいらしい言葉を漏らすみほに対して私はどす黒いような思いをきっと滲ませていた。 今思えばみほを汚してしまいたいと思っていた、そんな気がする。 みほの柔らかな首筋に自分の鼻筋を押し当てて息をすると、脳がどろどろととろけていような心持ちになっていく。 熱い息を吹きかけて……そして、ふと自分が何をしているのかに気がついて、そっとみほから離れた。 ……明らかに自分はみほに欲情していた、体から漂う金木犀とラベンダーの香りに混じって、自分の汗のにおいが漂っていて嫌悪感に吐瀉しそうになったのを覚えている。 布団の中で歯を食いしばり、熱気に汗が流れるのも構わず小さく声を押し殺した。 下半身の生殖器だけが自分の性別を主張し、どくどくと脈打っている。 そして……今思えば、その姿のなんと醜いことか。 「……お姉ちゃん、聞いてる?」 「……あ、ああ……聞いてる」

10 17/07/27(木)01:09:04 No.442331782

そういうみほは、私の顔を不思議そうに眺めていた。 私は浴槽の熱が肌に残っていたのか、わずかに滲んだ汗を手ですくうと、私はため息をついた。 「……最近、よく私と話してるとそうやって気分悪そうにするよね」 「え?」 そう言って私はみほの顔を見た。 不思議そうにというよりは、何かを確信したようなその顔には私を心配するような顔色がうかがえる。 「何でも無い……話に戻ろう」 そう言って私はみほの話を切ろうとして、みほにそっと頬を撫でられた。 ベッドに隣同士で腰掛けていたみほの手は、余りに生暖かく過去の記憶を余りに容易に逆なでし、喉を酸っぱいものがこみ上げた。

11 17/07/27(木)01:09:26 No.442331865

「……あの日のこと……私は覚えてるよ」 「何を」 そう言いかけて、みほが私の口に唇を重ね……そして離した。 「……お姉ちゃん……ううん、お兄ちゃんが私を布団の中で抱きしめたとき、息を切らしながら、苦しそうに呻いた後、手を離したこと、ずっと、ずっと覚えてる」 そういうみほの表情は、少しだけ悲しそうだった。 「お兄ちゃんの気が、それで【晴れるなら】」 みほがそう言った時、私は思わず歯を食いしばった。 「そんなので……どうにかなるもんじゃない」

12 17/07/27(木)01:09:43 No.442331918

胸に穴が空いたように、虚無と脱力感が駆け抜けた。 みほは私の事を受け入れようとしてくれたのだろう、努力をしてくれたのだろう。 部屋の外から、海のさざ波が遠くに響く。 室内の気温が段々下がるのを感じた、あれほど待ち望んでいたのに、何かがすっかり冷え込んでしまった気がする。 「もういい、忘れてくれ……」 そう言ってみほを押しのけようとして、手を引かれて布団に引き倒された。 思わず抵抗しようとして、みほにもう一度キスをされてそれで舌を口の中にねじ込まれた。 鼻腔を花の香りが撫で、心地よい思わずそのままで居たくなってしまうような意思を挫くような心地よさが背筋をつかみ上げる。 何分そうしていたのかは分からないが……みほがすっかり満足して私の口から唇を離したとき、私は肩で息をしながらみほのことを見上げていた。

13 17/07/27(木)01:09:58 No.442331971

「忘れてって……人に期待させて、それで思った私≪僕≫の気持ちはどうなるの?」 「……みほの?」 「私だって、お兄ちゃんのことが好きなのに、そうやってお兄ちゃんは私の事を……!」 そう言ってみほは私の下半身に指を差し込み、指を男性器に這わせスカートから引き出した。。 「み、みほ止め……!」 だがそういうのもむなしく、みほは私の生殖器を、音を立てて吸い上げた。 部屋の中に私とみほの香水の香りに混じって、互いの汗のにおいが混じっていく。 抵抗しようとするが、みほが舌を動かしながら口で音を立てて鈴口から体液を吸い上げようとする度に、体から力が抜けて小さく息を漏らす。

14 17/07/27(木)01:10:20 No.442332059

為す術も無く、口元を手の甲で押さえて息を殺すが、みほはそんなことは許さないとばかりに、さらに私の性器を激しく吸い上げる。 粘着質な水の音と、空気が潰れる音が猥雑な音として私の耳に届く。 まるで私の羞恥心に爪を立てるような行為が続き、あっという間に私はみほ≪弟≫の口の中に性を吐き出した。 脳を焼かれたような快楽に喘ぎながら、私は肩を上下させながら息をしていると。 みほは口から垂れた私の体液を指ですくい上げ、舐り、ごくりと飲み干した。 「み、ほ……」 「好きだよ……お姉ちゃん≪お兄ちゃん≫に抱きしめられた時から、ずぅっと好きだった」 そう言ってみほは生臭い息を私に吹きかけながら、もう一度キスをした。 私は抵抗も出来ず、みほの唾液と私の体液の混ざった液体を舌でかき回されながら、流し込まれただただそれを飲み干した。 「それでも、駄目なの?」

15 17/07/27(木)01:10:50 No.442332151

そういうみほは少女の顔をしていて、私は自分の感覚が鈍っているのを自覚したまま、言葉を紡げずにいた。 「……すぐじゃ無くて良いよ、けどずっと待ってるから」 そういうみほは、さっきまでの淫らな姿からは余りにかけ離れていて、ただただ少しさみしそうな笑顔をしていた。 その後、みほは私にお休みの言葉を投げかけた後、部屋を去って行った。 私はそのまま、さらさらと流れる髪の毛を掻いた後外を見た。 外は深い海の闇に沈んでいて、私はただただその闇を眺めた後、自分の髪の毛を手で掻き上げながら布団に倒れこみつつ物思いに沈んでいく。 私は、どうしようも無く哀れで、弱気で、醜く、そして決断の意思を挫いていた。 それが自分で無ければどんなに良かっただろうか、そしてまた私は自分に対する嫌悪感を募らせるのだった。 終わり

16 17/07/27(木)01:11:55 No.442332349

多分これが百合BLなんだろうな、と思いつつ書きました それでは、おやすみなさい

17 17/07/27(木)01:14:11 No.442332788

怪文書キチャッタ…

18 17/07/27(木)01:15:31 No.442333005

『あの子』が出会った兄弟は本当に兄弟だった…

19 17/07/27(木)01:16:36 No.442333200

いい...

20 17/07/27(木)01:16:43 No.442333221

少し酸っぱい部分が百合成分…かな?

21 17/07/27(木)01:16:46 No.442333232

>百合BL うn…?

22 17/07/27(木)01:18:00 No.442333458

副隊長の白金の中には本物の金が二つも…

23 17/07/27(木)01:18:30 No.442333550

これエリカと赤星が拗らせるやつだ

24 17/07/27(木)01:20:28 No.442333923

これお姉ちゃん≪お兄ちゃん≫夢精するわ…

25 17/07/27(木)01:20:53 No.442333990

百合かな…百合かも… 百合じゃなくてもいいや…

26 17/07/27(木)01:21:01 No.442334021

やべーぜよ!

27 17/07/27(木)01:21:02 No.442334027

おのれ西住家!

28 17/07/27(木)01:23:51 No.442334552

「どうも、しほ蔵です」 「どうも、常子です」

29 17/07/27(木)01:26:15 No.442335037

これを読んでいい…って思えるってことはつまり美少年二人の絡みにいい…ってなってるわけで つまり俺はホモかもしれない でもいい…

30 17/07/27(木)01:26:27 No.442335079

マルコの嘘予告思い出してダメだった

31 17/07/27(木)01:27:43 No.442335295

サンダースお助け隊がやって来るぞ

32 17/07/27(木)01:32:58 No.442336168

>サンダースお助け隊がやって来るぞ タカコちゃんに恋するアル君(ノンケ)とアル君のお尻を狙うナオミ君(ホモ)と週末はドラッグ乱交パーティを開くケイ君(バイ)か…

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