虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 17/07/19(水)22:20:17 No.440792419

「こんな格言を知ってる？　現在を享楽せよ。明日のことをあまり信ずるな。ハピバスデイ！　そう！　私がケーキよ。欲望を解放して！　私ごと食べて頂戴！　そう！　いい！　いいわ！　素晴らしい！　ハッピーバースディ、オレンジペコ！」　 　肌を刺激する奔流が身体を打ちます。私は夏場であっても給湯温度を高めに設定するのが好きなのです。熱いシャワーで、私は身体中のべとつきをしっかりと洗い落とします。 　ダージリン様、あの汚れたシーツはどうされるおつもりなのでしょうか。さすがにご自分で処理されるとは思うのですが……もし私に片付けを言いつけたとしたら、さすがに平手のひとつくらいはくれてやろうかと思います。 　そんな胡乱なことを考えながらシャワーから上がると、いつの間にか綺麗になったベッドの上で、ガウンを着た美しい女が婉然と微笑んでいました。美しい笑み。ですが私にはその笑顔が獲物を狙う獣の貌に見えて、この人の欲望はいったいどれほど大きいのだろうかと少し怖くなりました。妙な想像を追い出すように、捻くれた口調で軽口を叩きます。

2 17/07/19(水)22:20:33 No.440792493

「やっぱり、食べ物を粗末にするのはいかがなものかと思います」 「ちゃあんと食べてくれたじゃない。私を。美味しかった？」 　……正直に言えば、甘かったです。いろいろな意味で。 　ですが後輩に贈る誕生日プレゼントの趣向としては、おそらくこの世の中でも最低の部類に入るでしょう。私は抗議の意を示すために、ふん、と鼻を鳴らして答えに代えました。 　まあ、不覚にも行為には没頭してしまいましたので。あれだけ熱が入ってしまいましたので。だからきっとダージリン様は私の心なんてお見通しなのでしょうけれど。でもいいのです。所詮私は拗ねているだけですが、拗ねていることがダージリン様に伝わればいいのです。面倒臭い性格に自分で自分が嫌になりますけれど、この女も相当に面倒臭いのでおあいこです。この女と関係するようになってそう日は経っていないはずなのですが、私はどんどんと人間として駄目になっていくように、堕落していっているように思います。

3 17/07/19(水)22:21:16 No.440792794

……『この女』だなんて。憧れの先輩だったひとを、この女呼ばわりだなんて。そんな風に呼びたくはなかったのですけれど。 　ですが、なんて呼べばいいのでしょうか。肉体関係にあるけれど、恋人ではない先輩のことを。 　私がベッドに腰掛けると、ダージリン様が背中に手を回して近寄ります。肩に顎を乗せたと思えば、ぐいぐいと首筋に鼻先を突っ込んできます。私がくすぐったさに身をよじると、ダージリン様はくすくす笑って目を細めました。とにかくこの女は、私が嫌がることが好きなのです。 「ねえ、オレンジペコ。プレゼントのお返しが欲しいのだけども」 　誕生日のプレゼントとは、お返しが必要なものだったでしょうか。 「私に料理を教えて頂けないかしら？」 「料理、ですか」 「そう。料理回だから」 「は？」 　不思議な言葉を吐いたダージリン様は、そのまま首を斜め後ろに向けて、まるで宙に誰かがいるとでも言うように語りかけます。

4 17/07/19(水)22:21:31 No.440792875

「料理回ですもの、ね？」 「どこ向いて喋ってるんですか？」 　気味が悪いのでやめて欲しいです。ついにおかしくなったのかと思います。元々頭おかしいのですけれど。 「第四の壁ごっこよ」 「……カメラなんてないですよ」 「果たしてそうかしらね。私たちが認識できていないだけでないとは言い切れない。私たちは物語の中の住人かもしれないわ。ない、と証明することなんて誰にもできないもの」 「悪魔の証明のお話ですか？」 「悪魔、ねえ。悪くないわね。ペコ、ハロウィンに悪魔っ子の仮装でもしてみたらいかが？　きっと似合うわ？」 　悪魔が似合うのは、私なんかではありません。目の前の女の方です。人を堕落させて、その魂を味わう淫らな悪魔です。

5 17/07/19(水)22:21:48 No.440792974

「悪魔と相乗りする気はあるかしら？　相乗りでなくてもいいわ。そうね、馬乗りで犯してもいいのよ？」 　随分と下品な悪魔です。 「今度はなんの引用ですか……？」 「ふふふ。料理回っていったでしょう？　食べちゃうのよ。性的な意味で。これ、食べてもいいかな？」 「やめてください」 　私の下腹部をゆっくりと人差し指でなぞります。ぴくりと身体を震わせた私を見て、ダージリン様はくすくすと笑いました。つん、と一度つついてから、その指を自らの下唇にあてがって、ダージリン様は指先に舌を這わせます。赤い舌。なんだかその色が妙に鮮やかに見えて、私は一瞬だけ、その舌が欲しい、なんてはしたなくも考えてしまいました。ですがそのあとに続く言葉があまりにもひどくって、危ういところで正気を取り戻しました。 「いいのよ怖がらなくて。私に委ねなさい？　この２０００の性技をもつ女が、ペコの性なる泉を溢れさせてあげるわ、だから見ててください私の陰唇」 「最低！」

6 17/07/19(水)22:22:04 No.440793067

「ペコ、これを知っているかしら、サムズアップ」 「サムは親指です。中指じゃないですよ」 「あら失礼。こっちだったわ」 　ダージリン様は拳を握って目の前に突き出してから、人差し指と中指の間に親指を挟みました。この女と出会うまで、そういったことには疎かったのですけれど、私だってそれが非常に卑猥なハンドジェスチャーであることくらい知っています。 「ほんっとうに、最低ですね」 「怒らないで、プリーズ。シャバドゥビタッチ陰唇。イッテイーヨ。ペコのオレンジジュースを私のとあわせてミックスジュースにしてあげるわ」 　また指を私の下腹へと伸ばそうとするので、私はその手を払いのけます。あまりの下品さに本当は殴ってやりたいところですけれども、辛うじて自分を抑制しました。 「やめてくださいと申し上げたはずです」 「じゃあマックス大陰唇ではなくて、ほかのところね。ここかしらペコの祭の場所は？　ムラムラするんだわ」 「いつものことでしょう」

7 17/07/19(水)22:22:22 No.440793150

「そうね。いつものこと。いつも夢見ているのよ。あなたとの幸せな生活をね」 「え……？」 　私との生活？　幸せな生活？　なにを言っているのでしょうこの女は。そんなこと、こんな風に言って欲しくありません。ですが、いまの刹那的な関係が続くわけがないと思っていた私は、その言葉にすこしだけ揺さぶられてしまいました。それが間違いであるとも知らずに。単なる冗談の枕であることも知らずに。 「知っているかしら？　夢を持つとね、ときどきすっごい切なくなるけど、ときどきすっごい熱くなるらしいわ。あそこが」 「馬鹿！」 　私は我慢できずに、ダージリン様の頬を平手で張りました。

8 17/07/19(水)22:22:41 No.440793243

つづきはテキストー su1943980.txt あといままでのダーペコ su1943979.txt

9 17/07/19(水)22:27:59 No.440794966

きたのか！

10 17/07/19(水)22:39:04 No.440798878

さいていすぎる…

11 17/07/19(水)22:39:08 No.440798904

来ると信じてた… 待っていたよ…

12 17/07/19(水)22:45:30 No.440800810

さいていだ けど、いい…

13 17/07/19(水)22:45:59 No.440800951

ピンク「」といい「」達は仮面ライダー好き過ぎると思うの…

14 17/07/19(水)22:52:41 [sage] No.440803023

>ピンク「」といい「」達は仮面ライダー好き過ぎると思うの… 人間はみんなライダーなんだよ

15 17/07/19(水)22:55:10 No.440803743

むっ！

16 17/07/19(水)22:55:14 No.440803759

>ピンク「」といい「」達は仮面ライダー好き過ぎると思うの… 力のピンク! 技の格言セックスって感じだな

17 17/07/19(水)23:04:47 No.440806633

わたくしが紅茶を飲むのも…全て計画の内… 私の後輩が…美味しく入れてくれるからね… お茶会に利用させてもらった… ｱﾊﾊﾊﾊｧ…ﾊｧｰ…♥初めて見た時からペコは…透き通るように純粋だった… そのペコっとした愛らしさがァ…わたくしの魂を刺激してくれた！ ペコはァ…最高の後輩だぁ！ 君の人生は全てッ……私の…この…手の中でッ…！ ｯﾍｩｰ見守られているんでゃよッ！！ ダー↑ーーーーハハハハハァァッ！ダ゛ァ゛ーはははははははははァッ！ ふ゛ぅ゛ん゛(ﾍﾟｰｺｰ) (ｺﾝﾅｶｸｹﾞﾝｦｰ)ご゛お゛そ゛ん゛し ぃ゛ぃ゛い゛…

18 17/07/19(水)23:06:34 [sage] No.440807186

>わたくしが紅茶を飲むのも…全て計画の内… 新ダージリン来たな…