17/07/10(月)00:04:01 【SS】... のスレッド詳細
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17/07/10(月)00:04:01 No.438745665
【SS】ガールズ&パンツァー NEW GENERATIONS 前回まで su1931511.txt
1 17/07/10(月)00:04:45 No.438745871
「ふえぇ……もう夏も終わるというのに暑い……」 八月も下旬に入ったその日、優花里は関東にあるとある戦車道演習場に来ていた。肩には大量の機材が入ったバッグを下ろしている。 その日は、月刊戦車道の記者としてその演習場を訪れていたのだ。 「ほらー、早くしろ秋山ー」 そして、優花里は一人ではなかった。もう一人同僚がついてきていた。月刊戦車道の記者の先輩、斑鳩である。 「斑鳩殿ー待ってくださいよー」 「お前……それでも元戦車乗りで装填手かぁ? これぐらいの暑さとそれぐらいの重さでへばってるんじゃないよ」 「斑鳩殿は身軽だからそんなことが言えるんですよぉ。それに、戦車の中は別です。あれは特別な高揚感で力が湧くんです」 優花里は口を尖らせながら言った。 そんな優花里を「はいはい」とあしらいながら、斑鳩はあたりに視線を向ける。 「んーと……お、あそこがいいな。ほら秋山、こっちだこっち」 斑鳩が優花里を手招きし、観客席の中でも少し小高い丘となっている位置に二人は陣取る。
2 17/07/10(月)00:05:33 No.438746072
「それにしても、本当にこんなところにカメラを設置する意味あるんですか? 普通に記者席のほうにいるカメラマンにすべて任せれば……」 優花里はバッグの中からカメラを取り出し、組み立てながら言う。 すると、斑鳩は優花里に呆れた視線を向けて言った。 「馬鹿、お前執筆業のやりすぎで初心忘れてるぞ?」 「初心、ですか?」 「ああそうだ。ファンとしての初心だ。臨場感溢れる戦車の動きは、記者席じゃ伝わらないだろう?」 「あっ……!」 優花里はハッとする。 確かにそうだと、優花里は思った。 ――昔の自分ならすぐに思ったことを、今の自分は重追いつかなかった。少し机に向かいすぎていたのかもしれない。 優花里はそのことを確認すると、すっと斑鳩に頭を下げた。 「ありがとうございます斑鳩殿! 私、大切なことを忘れていました!」 「うむ! 素直な奴は好きだぞぉ? うりうりー!」
3 17/07/10(月)00:05:53 No.438746171
斑鳩は笑いながら優花里の頭に腕を回し、グリグリと軽く腕で締め上げる。 「ちょ、苦しいですよ斑鳩殿ー!」 「覚悟しておけよ? 戦況が移り変わっていくたびに撮影場所変えていくからなー!」 そうして少しの間じゃれ合っていたが、斑鳩が優花里の頭を離したことにより二人は落ち着いた。 「ふぅ……それにしても、まだそこまで他の記者集まってませんねぇ」 「そうだなぁ。まあプロリーグはまだ発足して歴史が浅いからな。マスコミもあんま食いつかんのだ。だからこそ我々月刊戦車道の独壇場なわけだが……でも、今日の試合はなんだかんだで絶対混むぞ? なんせ、非公式ながらの二人の『みほ』の頂上決戦なんだからな」 斑鳩のその言葉に、優花里は真面目な表情で「はい」と言いながら頷いた。 「世界的なスター選手となった西住殿と、新進気鋭でありかつマスコミに露出度の高いアイドル性をもった東殿の勝負ですからね」 「だな。いやぁ本当にあのインターネットテレビには感謝だよ。マイナーな競技でもこうした面白い企画を立ててくれるんだから。妹様と東の試合は、誰もが見たがってたもんなぁ」
4 17/07/10(月)00:06:09 No.438746232
斑鳩はみほのことを妹様と呼ぶ。それは斑鳩が黒森峰時代にみほと共に戦い、その戦い方に心酔した経緯があった。 それゆえに、みほという共通点で優花里と斑鳩は仲良くなる切っ掛けを手に入れたのだ。 「しかしチームメイトはそれぞれが選んでくるってルール、ちょっとひどくないですかね? 西住殿はプロとして顔が広いですけど、東殿はまだそんなにプロに馴染んでないですし、どうしても差ができるのでは?」 「んーそこも含めて見どころって感じだろう。多分東は若い選手や高校で見どころのある知り合い連れてくるだろうから。若い選手がトップ選手にどこまでやれるかってのを見たいんじゃないか?」 その斑鳩の分析に、優花里は感心し「はぁー……」と肺から息を吐いた。 「なるほど、さすが斑鳩殿ですねぇ」 「ま、経験を積めばお前もこれぐらいは考えられるようになるよ。と言っても、私とお前一個差だけどな」 優花里と斑鳩はそこまで話すと、一旦そこで話を切り、場所の確保を兼ねた機材の設営を開始した。 その機材は、定位置から撮るものと、取り外して追いかけるためのものをそれぞれ設置した。
5 17/07/10(月)00:06:27 No.438746322
そうして二人が準備をし終えてから少しして、他の記者や観客達がぞろぞろと集まってきた。 優花里と斑鳩は早めに位置取りをしていたためにその混雑に巻き込まれることなく、これから出場するであろう選手を撮れる位置でゆったりすることができた。 そして、ついに試合開始間近となる。 「さあ、そろそろ試合だぞ秋山。気合入れろよ」 「はい! ……あーそれにしても、東殿が若い選手を連れてくるなら、うちの子を連れてきたりしてくれませんかねぇ」 「うちの子って、お前の娘か。東と知り合いなのか?」 「いえまったく」 「じゃあ無理だな」 「無理ですよねー」 そして二人はハハハと笑い合う。 そうしているうちに、選手が戦車を後ろに整列し始めた。その瞬間、優花里と斑鳩は記者の顔になり、レンズをその一団に向ける。 「おーおー、妹様本気だなぁ。有力選手ばっか集めてる」
6 17/07/10(月)00:06:45 No.438746418
「そうですねぇ。対する東殿は――」 そこで、優花里がとあることに気づいた。 「……な」 「ん? どうした秋山?」 「……な、なんでいるんですかー!?」 優花里が突然大きな声を出すものだから、周囲の観客や記者が驚いた顔をする。 斑鳩はそれに慌てながら、なんとか優花里と向き合った。 「馬鹿っ! 声がでかい!」 「あっ、すいません……で、でも見てください! あそこ!」 斑鳩は、優花里に指さされた方向に双眼鏡を向ける。 それは、美帆の乗る戦車であるキングティーガーの横に位置している、Ⅳ号戦車だった。 「ん? あああのⅣ号に乗る選手か……ってあれ、今年優勝した大洗にいた、妹様の、娘じゃないか!? ということは、一緒にいるのは……」 「……はい。私と、私の友人達の、娘達です」 「な、何ぃ!?」 今度は、斑鳩が大きな声を出し、周囲の注目を引くこととなった。
7 17/07/10(月)00:07:07 No.438746520
◇◆◇◆◇ 「……なほ!? どうして!?」 みほは驚愕した。目の前の、これから自分と戦おうとする相手に、娘のなほがいたのだから。 「こんにちは、みほさん。今日はいい試合をしましょうね」 そんなみほの動揺をよそに、相手側のリーダーである美帆が握手を求めてきた。 「あっ、うん。よろしく、美帆ちゃん……」 みほは美帆をぎこちなく握手をする。 しかし、みほが気になっているのは、今は対戦相手の美帆よりも、側にいるなほのことであった。 美帆との握手を終えると、みほはすぐさま向き直り、なほに問いただす。 「ねぇなほ、どうすいてここにいるの!? あなた、美帆ちゃんと知り合いだったの!?」 「お母さん……」
8 17/07/10(月)00:07:28 No.438746626
そこでみほははっとした。 自分が今言うことはそんなことじゃない。すぐにでも、この前のことを謝罪しないと、と思ったのだ。 「……その、この前はごめんなさい。お母さん、無神経すぎたよね。でもお母さんは――」 「お母さん!」 と、そこで、なほの声がみほの言葉を止めた。 みほは息を呑む。またなほが怒りを爆発させるのではないかと、そう思った。 しかし、なほはこう言った。 「今日はいい試合をしようね、お母さん!」 なほは、とびきりの笑顔で言った。 そこで、みほは気づいた。 今のなほは、自分の娘である西住なほではない。戦車乗りとしての、西住なほなのだと。 なほの言葉が、なほの目が、なほの顔が、それを物語っていた。 ならば、交わすのは言葉ではない。 そう考えると、みほはすっ……と落ち着いた気分になった。
9 17/07/10(月)00:07:44 No.438746693
そして、言った。 「……うん。今日は精一杯頑張ろうね、なほ!」 もはや両者にそれ以上の言葉は必要なかった。それだけで、十分だった。 みほとなほはがっちりと握手を交わす。 そして互いに、自分の戦車に乗り込んだ。 これより戦車道によって心から語らい合う。そのために。
10 17/07/10(月)00:08:01 No.438746776
◇◆◇◆◇ 試合は最初、拮抗していた。 お互いの斥候が軽い小競り合いをした程度で、大規模な戦闘には至らなかった。 しばらくのにらみ合いの後、美帆側は地の利を得ようと丘となっている場所の占拠に動く。 だがその動きはみほ側は把握しており、その道中において待ち伏せを行った。 しかし、待ち伏せはうまくいかなかった。美帆はその待ち伏せに気づき、転進したのである。 相手に背後を見せる危険な行為。その行動を、みほが見逃すはずがなかった。 追撃するみほ。 しかし、一足早く美帆達は市街地エリアへと侵入をする。 そこにおいて、初めて互いの火力をぶつけ合う戦闘が起きた。 市街地に陣取った美帆側は、地形を生かし市街地エリアへと侵入してくる美帆を迎撃する。 地形を把握した巧みな攻撃に最初苦戦を強いられるみほ側。 だが、みほ側はすぐさま相手の攻撃位置を把握すると、部隊を主力とその他いくつもの細かい部隊に分けた。
11 17/07/10(月)00:08:18 No.438746862
主力に相手の迎撃してくる部隊を惹きつけさせておきながら、他の部隊にこっそりと攻撃してくる戦車を撃破させる作戦だ。みほはその作戦を『こそこそ作戦』と命名した。 その『こそこそ作戦』はうまくいった。ビルの間から迎撃していた美帆側の戦車部隊は、みほの別働隊によって半壊状態に追い込まれた。 必死で逃走を開始する美帆側。だが、今度はみほは逃さなかった。地形を把握していたのはみほも同じであった。 そのため、最善の逃走ルートを通ろうとする美帆の考えは筒抜けであり、そこを見事にみほに突かれたのだ。 そこからだんだんと、旗色ははっきりとしてくる。 市街地から山岳地帯へと逃げ込み、上方から攻撃を開始した美帆側であるが、そこで練度の差が響いてきた。 遠くの山岳から狙い撃ちしようとする美帆側が、逆に狙い撃ちされたのだ。 身を乗り出しているのは、美帆側も同じであるため、そのリスクを背負っていて当然だったのに、美帆は見落としていたのだ。そこに、みほと美帆の経験の差が出た。 そこで、美帆は山の奥深くへと逃げ込んだ。 なほにとっての転機は、ここで訪れた。
12 17/07/10(月)00:08:50 No.438747003
「……さて、進退窮まりましたね」 美帆は、残った戦車隊を山岳の奥へと配置しながら言った。山の奥は入り組んだ行き止まりになっており、逃げ道は潰えていた。 つまり、どうしても正面衝突は避けられない状況になっていたのだ。 美帆は戦車のキューポラから上体を出し考え込んだ。 「東さん! どうするの!」 なほもまた戦車の上から体を出しながら聞いた。そこもまた、みほの娘らしいなほらしさであった。 「……そうですね、こうしましょう」 そこでも美帆は、笑顔を崩さずに口を開いた。 追い詰められた状況であるにも関わらず、余裕そうな笑みを浮かべられる美帆に、なほは驚いた。 「私はあなた達Ⅳ号を最善のルートに逃します。そして私は、恐らく三番目に良いとされるルートを通ります。おそらくあなたのお母さんであるみほさんは最善のルートを追ってくるでしょう。そこで、あなたはお母さんを迎え撃ってください」 「えっ!?」 なほは驚いた。それは、美帆がなほに母との一騎打ちの場面を与えてくれるということだったのだ。
13 17/07/10(月)00:09:05 No.438747090
ただ戦車道の試合ができるだけでも十分満足だったなほは、喜びが訪れたがすぐさま困惑も訪れた。 「で、でもいいの……? これ、東さんの試合だよ……?」 なほのその言葉を聞くと、美帆はフッと笑った。 「いいんです。もともとあなたを入れると決めたときから、あなたにはみほさんの対処をお願いしたいと思っていましたから」 「そ、そうなの?」 「ええ。母親のことは、きっと子供であるあなたが一番分かってるでしょうから。下手に私が手を出さないほうがいいんですよ。それに、この試合は殲滅戦。どちらかが生き残れば、まだ芽はあります。勝負は最後まで分かりませんからね」 そこまで言うと、美帆はぶるんと手を振った。 「さあ! 時間はありませんよ! こうしている間にも敵は迫ってくるのですから! ではアルファとブラボーは右を、Ⅳ号とチャーリーは中央へと逃げます! 全車幸運を。パンツァー・フォー!」 美帆の合図により、それぞれの車両が動き出す。そうして、なほは美帆と別れ、最善とされるルートを通った。 そして、そのすぐ後のことだった。 みほ率いる戦車隊が、なほの後を追ってきたのだ。
14 17/07/10(月)00:09:32 No.438747218
「……なほ!?」 「……お母さん」 なほとみほはそれぞれ戦車から上体を出し見つめ合う。着いてきた両軍の戦車も、手を出さない。二人の空気に威圧されているかのようだった。 それぞれの車両が、行き止まりとなっている広い盆地で向かい合う。 「…………」 「…………」 静寂が支配する。一対一の向かい合い。他の戦車はただ見守るのみ。 そのときだった。「キー!」と、空飛ぶ鷹が鳴いた。 それが、合図だった。 『パンツァー・フォー!』 なほとみほが、それぞれ車両を引き連れ正面衝突しそうな勢いで向かい合う。
15 17/07/10(月)00:09:50 No.438747301
お互いに飛び交う砲弾の嵐。 その中を、なほとみほは駆け抜けた。 そして、次々と互いの車両が崩れ落ちていく中、なほとみほの車両はすれ違い、そして―― ドォォォン……! 響き渡る、砲撃音。 お互いの戦車は背中を見せあって動かない。 しかし、次の瞬間。 シュポッ、と、なほの車両から、白旗が上がった。
16 17/07/10(月)00:10:07 No.438747386
◇◆◇◆◇ 「いやー負けました」 日も沈み始めた夕方。 美帆が頭を掻きながら言う。その横には、なほ達が並んでいた。 「さすがみほさんです。私なんか手も足も出ませんでしたよ」 「ううんそんなことない。美帆ちゃんの戦略、見事だったよ。私も油断してたら危なかったかもね」 みほと美帆は互いに笑い合う。 その光景を、なほもまた笑ってみていた。 と、そのとき、なほの背がトン、と押された。 香織だった。 香織はなほに対し、グッと親指を立てている。
17 17/07/10(月)00:10:29 No.438747488
「……うん」 なほはそんな香織に、いや香織達クルー全員に頷く。 そして、話しているみほと美帆の前に出た。 「お母さん!」 「なほ……」 なほは大きな声でみほを呼ぶ。 「ごめんなさい!」 そして、言った。それは、謝罪の言葉だった。 「私、お母さんのことなんも分かってなかった! お母さんの頑張り、見ようとしてなかった! でも、今日分かった! お母さんはやっぱり、私の自慢のお母さんなんだなって!」 「……なほ!」 そこでみほは耐えきれなくなった。 みほは涙を流しながら、勢い良くなほを抱きしめた。 「お母さんもごめんね! お母さんも、もっとなほを見てあげるべきだったのに……!」 「お母さん……!」 「なほ……!」
18 17/07/10(月)00:10:45 No.438747550
そこでみほは耐えきれなくなった。 みほは涙を流しながら、勢い良くなほを抱きしめた。 「お母さんもごめんね! お母さんも、もっとなほを見てあげるべきだったのに……!」 「お母さん……!」 「なほ……!」 なほとみほはお互いをギュッと抱きしめ合い、涙を流しあった。 その光景を、周囲の人間は、あるものは笑顔で、あるものは涙して見守った。 そして、しばらくそうし続けた後、二人は静かに抱擁を解いた。 「……美帆ちゃんには感謝しなくっちゃね」 みほが言った。美帆は突然自分の名前が上がり驚いた。 「え? 私ですか?」 「うん。美帆ちゃんのおかげで、私達はこうして分かり合えたんだから」 「ありがとう、東さん!」 二人の屈託のない笑みに、美帆は赤くなり、なんと言っていいのかわからなくなった。なので、とりあえず笑顔を向けることにした。
19 17/07/10(月)00:11:04 No.438747651
「ははは……。まあその、もともとは私の友人達――梨華子や鈴や理沙をねじ込む予定だった場所になほちゃんを入れたわけですし、あんまり気にしないでください。そんな、私は感謝されるようなことは――」 「あら、感謝は素直に受け取るものよ?」 そこで、鋭い透き通った声がした。 その声がした瞬間、美帆は顔色を変える。 「エリカさんっ!」 そこにいたのは、プロリーグの選手である、逸見エリカだった。 「今回はあなたのお手柄なんだし、普通に喜んでおきなさい」 「はいっ! ふふっ! ありがとうございますみほさん! なほちゃん!」 急に人が変わったかのように明るくなった美帆を見てなほは目を白黒させる。 みほはというと、頑張って笑いを堪らえようとしているようだった。 「それにしてもエリカさん! すいません今日は手伝ってもらって……」 「いいのよ、私もみほと戦いたかったし、あなたの指揮の下で戦ってみたかったしね。それにしても、まだまだよ美帆。もっと精進しないと。テレビに出てるからって浮かれちゃだめよ」
20 17/07/10(月)00:11:22 No.438747725
「はい……」 なほには、美帆についていないはずの耳と尻尾が見える気がした。今、その耳としっぽはくったりと垂れていた。 「でも、みほ相手によく善戦したとも言えるわ。そこは褒めてあげる」 「はいっ! ありがとうございますエリカさんっ!」 ――あ、耳と尻尾が立った。 なほはそんなことを思った。 「……さっきまで結構格好いいと思ってたのに。しまらないなぁ」 「ふふっ、でもあれが美帆ちゃんだから。きっとなほもいい付き合いができると思うよ」 なほとみほはそんなことを話しながら、二人で美帆から視線を移し、ゆっくりと沈む夕日を見た。
21 17/07/10(月)00:11:41 No.438747809
「……お母さん」 「ん? 何?」 「……大好き!」
22 17/07/10(月)00:12:01 No.438747888
ここに、一つの親子が、絆を取り戻した。 戦車はどんな道でも進んでいく。それは、絆を紡いでいくということ。それはきっと、親から子、その子から子へと、永遠に続くのであろう。 少女と戦車の物語は、これからも続いていく。これからも、ずっと。
23 17/07/10(月)00:12:17 No.438747948
おわり
24 17/07/10(月)00:13:56 No.438748429
みほも生存! エリカも無傷! みほなほちゃん和解! ハッピーエンド!!
25 17/07/10(月)00:14:17 No.438748521
よかった…エリカ生きてた そして和解いいよね…
26 17/07/10(月)00:14:29 No.438748584
>おわり 連日投稿おつかれさま 楽しませてもらったぜ
27 17/07/10(月)00:15:58 No.438748995
他の二世キャラで続きも見てみたいね
28 17/07/10(月)00:16:07 No.438749039
誤字報告 >――昔の自分ならすぐに思ったことを、今の自分は重追いつかなかった 思いつかなかった かしら? >「ねぇなほ、どうすいてここにいるの!? どうして かな? 大作でした 楽しかったよ
29 17/07/10(月)00:16:17 No.438749076
よんでいただきありがとうございました su1931546.txt 過去作もよかったら ・シリーズ物 su1931539.txt ・短編集 su1931549.txt
30 17/07/10(月)00:16:43 No.438749183
2世は実際夢がある
31 17/07/10(月)00:18:32 [す] No.438749736
誤字脱字すまない……勢いで投げるといつもこうだよ! 修正! su1931550.txt
32 17/07/10(月)00:19:47 No.438750100
>よんでいただきありがとうございました 面白かったよ!
33 17/07/10(月)00:22:28 No.438750834
>誤字脱字すまない……勢いで投げるといつもこうだよ! でも勢いがあるからこその投下頻度だよね いつも楽しませてもらってるよ 持ち味だぜその勢い!
34 17/07/10(月)00:27:13 No.438752165
母娘ギスギスからの和解 2世!って感じがしてほんと好き
35 17/07/10(月)00:36:22 [す] No.438754457
ちなみに今回のSSは別の「」がやろうぜ……?と持ちかけてきてくれたのが始まりで それで一緒に設定を考えてくれたので共作みたいなものなんだ なのでせっかくだからその設定さらさらするね 設定だけして使ってない設定いっぱいあるからこれでみんなも自分だけのNEW GENERATIONSを作ろう! su1931585.txt
36 17/07/10(月)00:37:50 No.438754806
斑鳩には娘がいないのは一途だからかな
37 17/07/10(月)00:38:56 No.438755063
>su1931585.txt ウサギさんチームの六つ子の母は誰なのか気になる…
38 17/07/10(月)00:49:38 No.438757545
あきいかいいよね…
39 17/07/10(月)00:51:24 No.438757988
>そのときだった。「キー!」と、空飛ぶ鷹が鳴いた。 親子岬…
40 17/07/10(月)00:54:15 No.438758612
>まゆげはほそい 三本眉の遺伝子は強かったけど剃ってたりするんだ…
41 17/07/10(月)01:00:48 No.438760054
六つ子…お母さん半端ないなと思ったけど試験管ベイビーという路線もありだな…