17/07/01(土)00:29:03 今は昔... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1498836543222.jpg 17/07/01(土)00:29:03 No.436825640
今は昔、幸四王の御子金色太子、心の内に深く出家すべき事を思して、父の王の御許に行給ふ。王、此れを聞給て、憂の中に喜び給ふ事限無し。然れば、太子、眷属一人率て出給ふ。後夜に、梨園群に来りて、縦横に人の死たる屍(かばね)に成て有を見る。 或(あるい)は服を棄て、尻を突出し死たる者有り。或は諸(もろもろ)の腸を転(まろば)し死たる者有り。或は口を張て、婬を吐出し死たる者有り。或は大小の便利の不浄を出して死たる者有り。 太子、手に灯(ともしび)を取て、此の様々の貌を見給て思す様、「人の形、不浄に見悪き事、顕(あらは)也。何の故にか、人此れに貪せる事有らむ」と思す。太子、眷属に語ひ給ふに「衆生(しゅじょう)の始は、冥(めい)より我慢を発す。我慢より痴心を生ず。痴心より染愛(せんあい)を生ず。染愛より五微塵気(ごみぢんき)を生ず。五微塵気より五大を生ず。五大より諸の煩悩を生ず。此の如き、生老病死、憂悲苦悩に流転す。今、彼の屍は、我等が為に此れを説也。決て忘る事勿れ」と。 此より太子、染五太子と名乗り、常に心に刻み給ひにけりとなむ語り伝へたるとや。
1 17/07/01(土)00:50:31 No.436830168
染五郎の由来初めて見た