17/06/28(水)21:21:23 食事へ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1498652483288.jpg 17/06/28(水)21:21:23 No.436388058
食事へいくふたり
1 17/06/28(水)21:25:49 No.436389162
今日は二人だけがいいだなんて、他の奴らはどうしたんだ
2 17/06/28(水)21:28:03 No.436389782
まあ、よくあることか
3 17/06/28(水)21:54:56 No.436397594
「よし、今日の夕飯は定食屋で豚の生姜焼きだ」 焔と二人きりで食事に出かけるのには理由がある。 業務外の食事代は毎月の俺のお小遣いから捻出しているためであり、 人並み外れた食欲を振るう紅蓮隊を五人一緒に引き連れて店を訪れれば、 一晩で俺の経済基盤が破壊される事は火を見るより明らかだ。 もちろん贔屓にならぬよう、財布内の補充が済み次第、順次紅蓮隊全員に奢るつもりではいるのだが。 しかしそんな俺の華麗なる策略は店の扉を開けた瞬間に粉砕された。「お、来たな村雨はん」 席に座っているのは春花、日影、未来に詠。既にめいめい手元の料理をせっせと口に運び、卓の上に皿を積み上げている。 そしてどう見ても全員、自身の支払いを放棄した目をしている。 これはどういうことだと自分の横に目線を向けると、焔が口笛を吹きながらぷいと顔をそらした。 …裏切り者め。明日からおやつ抜きにしてやる。 こうなったら仕方がない。もう後は野となれ山となれだ。 「生姜焼き定食を二つ、大盛りで!」 大声で注文した後、俺は紅蓮隊のテーブルに加わり、賑やかな夕餉を共にしたのだった。