虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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17/06/12(月)01:36:15 「……。... のスレッド詳細

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17/06/12(月)01:36:15 No.432973203

「……。」 アーキテクトは悩んでいた、胸の辺りが痛むようなモヤモヤとしたり、どこか身体全体が熱くあるような感覚が起こるのだ。もしかしたら、以前引いた『風邪』なのかもしれない、そう思った。しかし、データベースと照合してみても『風邪』には該当しなかった。いや、厳密にはそれらしきものはあったが、自分が感じているそれとは明らかに違うとは感じていた。 「……理解、不能。」 そんな悩んでいたところに迅雷がやって来る。 「アーキテクト殿、どうかしたのか?」 「迅雷…。」 「ここ最近のお主はどこか様子がおかしく感じてな、悩みでもあるのか?」 迅雷は、近頃の彼女は以前と比べて異変があると感付いていた。そして今日意を決して直接聞いてみることにしたのだ。 「…自分のコンディションに問題は無い、心配のし過ぎ。」 「本当にそうか?何か思い悩んでることでもあるんじゃないのか?溜め息をつくことだって、多くなっているだろう、あれは何か思い悩んでいる証拠だぞ。」 それこそが、迅雷が感じていた異変。そもそも、感情をあまり表に出さない彼女が溜め息をつくという事は、何かがあったのではないかと感じたからだ

1 17/06/12(月)01:36:53 No.432973290

「学習モード、、【溜め息】。データ取得完了。気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな吐息。」 「ほら、何か気苦労があるのだろう。自分で良ければ相談相手になるぞ。」 迅雷の言葉にまた少し身体が熱くなる、しかしアーキテクトは首を横に振った。 「その必要は無い、自分は大丈夫。」 「そうは言うが…。それにお主、なんだか顔が赤いぞ。まさか、風邪か?」 「風邪ではない、先ほどデータベースと照合したが不一致だった。」 「そうか…。だが本当に大丈夫なのか?我々は仲間であり、友ではないか。友の様子がおかしければ、心配をし、悩みなどを聞く、それが友というものだろう。」 「…大丈夫、問題ない。心配してくれてありがとう。」

2 17/06/12(月)01:37:31 No.432973385

そんな2人のもとにある2人がやって来る。 「あらあらぁ、アーキテクトちゃ~ん…それってもしかしてぇ~…」 「『恋』かもしれないわねぇ…?うふふっ♪」 マテリア姉妹のシロとクロの2人だった。面白そうな話を嗅ぎ付けて、乗り込んできたのだ。 「……っ!?」 「恋…だと…!?」 迅雷は衝撃を受けた、まさかアーキテクトが恋をするとは。 「そ、そうか…恋、か…。」 以前にも轟雷が初めてフレズヴェルクに負けた時、姉妹がこのように煽り、轟雷を叱ったことがあった。しかし、今回はそうはしなかった。あの時は轟雷がフレズヴェルクに負けた後にも拘わらず、そうしていたと思っていたからだ。だが、それ以上にそんなことをする気になれない、いや、ならなかったのだ。その理由が何なのかも、迅雷は心の奥底で感じ取っていた。 「自分が…恋…。」 アーキテクトは姉妹の言葉に、今まで感じてきた異変が全て繋がった。これはデータベースで調べるまでもなかった。

3 17/06/12(月)01:39:55 No.432973709

「あ、アーキテクト殿…お主…。」 「………。」 動揺する迅雷に、顔を赤くしたまま黙るアーキテクト。そんな2人をよそに姉妹はさらに続ける。 「だってアーキテクトちゃん、迅雷ちゃんのことをずっと目で追ってたじゃない?」 「それに顔を赤らめたりするのも迅雷ちゃんに対してのみだもの、ねぇ…?」 「アーキテクトちゃんはポーカーフェイスをしてるつもりだったんだろうけど、乙女にはそういうの分かっちゃうのよねぇ~。」 「迅雷ちゃんと一緒の時なんかは、明らかに嬉しそうにしてるもの♪」 いずれも全てが図星だった、そしてアーキテクトは完全に理解した、迅雷に対して恋心を抱いているという事を。そしてアーキテクトは意を決して迅雷に思いを告げる。

4 17/06/12(月)01:40:35 No.432973808

「迅雷、自分は迅雷の事を好きになってしまった。……自分は迅雷ともっと一緒にいたい。」 アーキテクトの迅雷への告白。迅雷は顔を少し赤くし、姉妹はニヤニヤしながら眺める。 「そ、その…アーキテクト殿…実は…。」 そして迅雷もどこか恥ずかしそうにしながら、アーキテクトに話す。 「じ、実は…自分も…お主、いや…アーキテクト、あなたの事が好きだ…!」 「……っ!」 迅雷の思わぬ返事に、アーキテクトは衝撃を受けた。そんな2人の様子を姉妹は「あらあらまぁまぁ」、と微笑みながらも2人のもとを去る。 「さて…クロちゃん、後は2人に任せましょうか?」 「そうねぇ、シロお姉さま…。こっちもこっちで面白そうだけど、下の3人の様子も気になるわ。」 「スティレットちゃんは上手くやれてるかしらねぇ…?うふふっ♪」 「あの子、轟雷ちゃんもバーゼラルドちゃんも大好きだものねぇ…?それじゃあ、お2人ともお幸せに…うふふっ♪」

5 17/06/12(月)01:40:50 No.432973840

姉妹が立ち去り、2人きりとなったアーキテクトと迅雷。お互い黙ったまま顔を赤くし、時間が流れる。そこに先に迅雷が口を開く。 「つ、つまり我々は…両想い、という事…なのか…!?」 「学習モード、【両想い】。データ取得完了。お互いに思いが通じ合っているという事。相思相愛。」 「そ、そうか…。そう、だな…!」 アーキテクトの言葉に喜ぶ迅雷、両想いであることを確認出来て嬉しいのだ。そんな迅雷に歩み寄るアーキテクト。 「迅雷。」 「う、うむっ。」 そしてそのまま迅雷にハグをした。 「!?!?」 「好きな人とはこうするとデータにあった。」 いきなり過ぎるアーキテクトの行為に動揺する迅雷、さらにアーキテクトは顔を迅雷の真正面へと移動させ───

6 17/06/12(月)01:41:14 No.432973901

「んっ……」 「っ!?!?!?!?!?!?!?」 ───自分の唇と迅雷の唇を重ねた。それも深く、そして長く。その後アーキテクトが唇を離すと、今度は迅雷が抱き寄せそのままキスをする。 「…っ!!」 先ほどよりも長いディープキスの末、迅雷がアーキテクトにお姫様抱っこをする。 「やられてばかりではつまらんからな…続きは向こうでしよう、まだまだ夜は長いぞ。」 「肯定…嬉しい…。」 その後あおの預金は増えた。

7 17/06/12(月)01:45:47 No.432974544

ハッピーエンドだ…

8 17/06/12(月)01:47:31 No.432974757

研究が捗りすぎてる…

9 17/06/12(月)01:52:37 No.432975392

本編の迅アキってスレ画以外あったっけ

10 17/06/12(月)01:55:53 No.432975821

>本編の迅アキってスレ画以外あったっけ たまに二人で協力してたりとか…

11 17/06/12(月)01:56:51 No.432975949

>その後あおの預金は増えた。 まで読んだ

12 17/06/12(月)02:00:22 No.432976373

K社はこのサンプルをもとに何を開発するおつもりで?

13 17/06/12(月)02:04:40 No.432976807

いい…

14 17/06/12(月)02:09:53 No.432977312

>K社はこのサンプルをもとに何を開発するおつもりで? できたよ!ウルトラザウルス!

15 17/06/12(月)02:20:41 No.432978396

すっごいいい… 寝れやしない!

16 17/06/12(月)02:22:58 No.432978617

>本編の迅アキってスレ画以外あったっけ 10話マテリア姉妹に疑いをかけてる時に迅雷をすち子が押さえてたけどアーキテクトはマテリア姉妹を守っていた これは最早迅アキ

17 17/06/12(月)02:36:15 No.432979827

>その後あおの預金は増えた。(チャリーン)

18 17/06/12(月)02:50:42 No.432980928

迅アキいい… 言葉を繕わない二人の真っ直ぐな気持ちが出会う瞬間が

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