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17/06/02(金)02:45:06 「ステ... のスレッド詳細

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17/06/02(金)02:45:06 No.430865317

「スティレットは私の事が好きなのですよね?」 轟雷が顔をのぞき込みながら語りかける。冗談……という訳ではなさそうだ。ならば何故そのことがバレている? 自分が轟雷の事を好きだというのは誰も知らない秘密……であったはずだった。 「ま、まぁ結構長い間一緒に居たしね。そりゃあ親愛の情も湧くってモノよ」 それでも。バレていないという事に掛けるしか無い。轟雷の想い人はあおの筈。相思相愛など夢のまた夢なのだ。ならば、今この関係を崩したくは無い。轟雷の近くに居る事の出来るこの関係を。 しかしそんな考えをあざ笑うかのように轟雷が言葉を紡ぐ。 「いえ、likeでは無くloveの方です。スティレットは私を愛してくれているんですよね?」 終わった。スティレットの脳裏に浮かんだのはそんな簡潔な一言。これで轟雷との関係は終わりだ。気づけばスティレットはカラーボックスの部屋から飛びだそうとしていた。 そしてそんな彼女を引き留めたのは轟雷の腕だった。

1 17/06/02(金)02:45:42 No.430865366

「なによ! 離しなさいって!」 叫ぶスティレット。このまま顔を合わせて居てはダメだ。今まで心の奥底にとどめておいたものが全て出て来てしまう。しかし轟雷は決して彼女を離す事は無かった。 「「スティレット、待ってください。話を聞いて」 「うるさいわね! 慰めの言葉なんていらないわよ! あんたはあおと幸せにやってればいいのよ!」 この状況にあっても、スティレットの脳裏に最初に浮かんだのは轟雷の笑顔だった。あおに笑い掛ける顔、あおを想って何かを考える時の笑顔、あおに褒められた時の笑顔。 そしてスティレットはその笑顔を曇らせる事だけはしたくは無かった。それゆえの突き放すような言葉。 が、当の轟雷はきょとんとした顔でスティレットを見ていた。 「あおと……幸せに、ですか? なぜそんな事を?」 どうやら本当に何の事か分かって居ないらしい。何故、と首をかしげる轟雷に、スティレットが更に言葉を紡ぐ。 「だって、あんたはあおが好きなんでしょ!!!」

2 17/06/02(金)02:46:00 No.430865394

だがここまで言っても轟雷はその顔を崩さなかった。はて、と声を上げながら首をかしげる轟雷。そんな彼女は突然ぽん、と何かに気づいたように手を打つと、スティレットをに向き合って離し始める 「どうやらスティレットは勘違いしているようですね。私が好きなのはスティレットですよ?」 始め、スティレットは轟雷がなにを言っているのか理解出来なかった。しかし、数秒遅れて脳が言葉を理解し、理解した次の瞬間にはゆであがったタコのように顔を真っ赤に染めていた。 「ななな、なに言ってるのよ!? だって、あんたは、あおにあんなにべったりで、」 「でもスティレットと居る時間の方が長いですよ?」 「あおと居る時はものすごく楽しそうだし、」 「私はスティレット居る時が一番楽しいです」 「あと、あと、」 あわあわ、と慌てるスティレットと、淡々と言葉を返していく轟雷。未だに轟雷の言葉が信じられないスティレットは、必死に言葉を紡いではそのたびに轟雷に言葉を返され、真っ赤になって俯く、というのを繰り返していた。 そんなスティレットに轟雷が行動を起こす。顎を優しく指で持ち、キスのしやすくなった唇へと自らの唇を重ねた

3 17/06/02(金)02:46:18 No.430865422

いつぞやのトラウマ克服作戦の時よりも長く、深いキス。二人が再び唇を離した時、彼女達の間には潤滑油によって銀糸の橋が架かっていた。 「信じていただけましたか、スティレット」 轟雷の言葉に、顔を真っ赤にして俯きながら頷いて肯定するスティレット。轟雷はそんな彼女を見ると優しく抱きかかえ、ベッドへと運ぶ。 「今夜は寝かせませんよ、スティレット」

4 17/06/02(金)02:46:52 No.430865471

「そうして二人は幸せに暮らしたのでした」 「おおー、それっぽーい! マテリアお姉ちゃんたちお話作るのうまいねー!」 「……」 「……」 「あらぁ、スティレットちゃん轟雷ちゃん、どうしたのかしら?」 「そんなに黙っちゃって。感想の一つくらいあっても良いんじゃ無い?」 「なんで……」 「あらぁ?」 「なんで知ってるのよぉ!! 「あははっ♡ ぜーんぶおスレイプニー太郎に録音されてたの♡」 「『今夜は寝かせませんよ、スティレット』なんて格好いい台詞はいちゃって♡」 『コンヤハ、ネカセマセンヨ」

5 17/06/02(金)02:47:08 No.430865501

「ほう、轟雷達はずいぶんと進んでいるのだな」 「学習モード、カップル。恋仲にある二人の事を指し……」 「うっるさいわよ!! いい加減黙りなさい!!!」 「スティレット、ここはいっそ見せつけてやりましょう」 「へ?」 「うわぁ……♡」 「へぇ……♡」 「すちれっととごーらい、すっごい……」 「ま、お幸せにな」 「サブルーチン、『祝福』を実行」

6 17/06/02(金)02:47:29 No.430865541

っていう轟すちを探してるんですが誰か知りませんか

7 17/06/02(金)02:48:10 No.430865601

構わん 続けろ

8 17/06/02(金)02:49:19 No.430865703

いいねぇ…

9 17/06/02(金)02:49:35 No.430865730

『祝福』を実行」まで読んだ

10 17/06/02(金)02:50:09 No.430865769

あいつ

11 17/06/02(金)02:51:08 No.430865850

>っていう轟すちを探してるんですが誰か知りませんか すぐ上にあるよね!

12 17/06/02(金)02:52:49 No.430865984

欲すれば作れを地でいきやがった…

13 17/06/02(金)02:55:42 No.430866197

足元見てみなよ!

14 17/06/02(金)02:56:44 No.430866275

続きを書いてくれたらそんな感じの轟すち書くよ ていうか書いて書いて下さい

15 17/06/02(金)02:57:07 No.430866304

いいぞ

16 17/06/02(金)03:00:13 No.430866548

これだけの力量があるならばもっと轟すちを作れるはずだ 君にはその権利と義務がある

17 17/06/02(金)03:00:21 No.430866557

こうして追い求めてきた福音書の一部に邂逅できたことは喜ばしい 完全に失われたか存在しないと思われていたものの一部を目の当たりにすると非常に感慨深いものです

18 17/06/02(金)03:01:01 No.430866601

そんなに好きだったら意味もなく殴ったりしないんじゃねえかな…?

19 17/06/02(金)03:02:54 No.430866708

>足元見てみなよ! 幾らだ幾らほしい言ってみろ

20 17/06/02(金)03:03:51 No.430866756

>そんなに好きだったら意味もなく殴ったりしないんじゃねえかな…? おいおい彼女達は10歳児だぜ? 男子小学生みたいな好きな子の気の引き方スキルしかなくてもしょうがないだろ

21 17/06/02(金)03:06:21 No.430866894

>そんなに好きだったら意味もなく殴ったりしないんじゃねえかな…? 理由はあるけど言えないって言ってたから 気づけばスティレットのことばっかり考えててその気持ちが 何なのかうまく消化できないまま負けた悔しさとごっちゃになってしまったのでは

22 17/06/02(金)03:07:48 No.430866981

そんな二人をあおも微笑ましげに見守っていてくれる優しい空間

23 17/06/02(金)03:12:39 No.430867234

ニー太郎が便利キャラすぎる…

24 17/06/02(金)03:16:27 No.430867436

轟雷のパートナーに周りの仲間とと比べてどんどん自信喪失していくスティレットいい…

25 17/06/02(金)03:20:11 No.430867645

あおはみんなのおかーさんだもんね…

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