虹裏img歴史資料館

1 17/05/22(月)00:47:11 No.428624252

「……西住ちゃんまだかなあ」 　同じ姿勢でずっといたせいで少し体が軋む。寝返りを打とうとしたのだけど、 「ぁいてっ」 　少し離れすぎてしまった。ベッドと私の右手首をつなぐ手錠がガチンッ！　と音を立てて、鈍い痛みが走る。膝を立ててずりずりと上の方に体を動かして右手首をのぞき込むと、軽く皮がめくれてほんの少しだけ血が滲んでいた。 「ありゃりゃ……んー……帰ってきたら西住ちゃん心配するよねー……」 　手錠を軽くずらして顔を手首に寄せて、ぺろり。ぴりっとした刺激と、血の味。 　ばれないようにしないと。あの子のことだ。この程度の傷でも自分を責めるに違いない。 　それは望むところではないが、傷と言っても少し擦りむいただけ 　帰りはだいたい五時頃だと言っていたから、あと一時間半はある。帰ってくるまでに血は止まるだろう。 　そんなことよりも、問題なのは。 「んっ……」 　ぶるるっ、と体が震えるのを、枕元に置かれたボコを抱き寄せることで誤魔化した。 　お臍の下がゆっくりと、だけど確実に重くなっていく。 「あー……早く帰ってきてよねー……」 　私は苦々しげに、空になったコップを睨みつけた。

2 17/05/22(月)00:47:27 No.428624312

「会長、本当ですか？　本当に……本当に、聞いても引きませんか……？」 「どんな性癖が来ても引かないよー、いまさらいまさら」 「でも……」 　西住ちゃんの部屋。テーブルをはさんで座る西住ちゃんは、もじもじと膝で両手を挟みながら、何度も私に確かめた。 「いや、流石に殴りながらしたい！　とか言われたら勘弁だけどさ……え、違うよね？」 「そ、それはもちろん！　痛かったりそんなに過激だったりはしません！！」 　よかった。ボコみたいにボコボコにされた会長を愛でたいんです！　なんて言われたらどうしようかと思った。 　ならだいじょぉーぶ！　と私は親指を立てる。 「遠慮せず言ってみてよ。西住ちゃん、いっつもなんだか物足りなさげでしょ？」 「ぁ……うー……」 「ちっちっちー。ナメないでほしいね」 　まあ最初はただ単にし足りないのかなと思ったのだけど。しかし何度か体を重ねてみて分かった。 　そもそも西住ちゃんは、普通のプレイでは満足していないのだ。

3 17/05/22(月)00:47:46 No.428624388

　もちろん、そんなのは私にとっても良いことじゃない。せっかくするんだったら無茶なことじゃなければ応えてあげて、西住ちゃんにもちゃんと満足してもらいたい。 　そんなわけで、私は今西住ちゃんの性癖を聞き出してるんだけど。 「ぅ～～～～～……はぁ、言います、言いますから」 　西住ちゃんが折れるまで三十分。ずいぶん粘ってくれたが私の粘り勝ちだ。 「へへ、やった」 　しゃべり通しで乾いた喉に、少し解けた氷ごとオレンジジュースを流し込む。 「ぁ……」 「んぐっ……ん？　どしたの？」 　ガリガリと氷をかみ砕いて飲み干すのを見て、西住ちゃんの柔らかそうな頬が、ぽぅっと少し紅潮した。 「あ、いえ……じゃ、じゃあ言いますけど……えと、ここ、座ってもらってもいいですか？」 「はいよっと」 　西住ちゃんがぽんぽん、と叩いたベッドの端に私はぽふっと腰掛けた。

4 17/05/22(月)00:48:01 No.428624451

「これでいーい？」 「はい、あと、ちょっと……目をつぶってもらっていいですか？」 「えー……なんか怖いね」 　冷やかしつつも大人しく目をつむる。西住ちゃんが痛くはないと言ってたしね。 「いいって言うまで絶対、ぜーったいに目を開けちゃダメですよ」 「はいはい」 　とは言うもののこれから何をされるのか、というのにドキドキしないわけじゃない。ワンピースの裾を私はぎゅっと握った。 　どうしよう、目隠しプレイとか、そういうことされちゃうのかな。それともなんだか極端な玩具が出てきて……もしかしてお尻とか？　 　いろいろと妄想を繰り広げていると、少しずつ体が熱を持ち始めた。あ、私もしかしたら結構なマゾなのかも……。 　悶々と広がる思考をずらし、西住ちゃんの方に意識を向けてみる。どうやら押し入れの中をごそごそと何かを探しているらしい。 「西住ちゃーん？」 「す、すいません……もうちょっと……あっ、あった！」 　うれしそうな声と、押し入れを閉める音、それに……チャラッと金属の音。

5 17/05/22(月)00:48:17 No.428624512

「ん、んんん？？」 「ま、まだ開けちゃダメですからね……？」 　この音。想像と違っていなければ、これって。 「西住ちゃーん……？」 「動かないでください……えっと……」 　西住ちゃんの声が私の右斜め前に移動して、右手に想像通りの冷たい感触。それからすぐにカシャン、カシャン、と音が二つして。 「はいっ！　もう開けていいですよ！」 「……だよねー」 　案の定、私の右手には手錠が。もう片方の手錠はベッドに装着されていた。 「これは、ＳＭとかそういうやつ？」「ち、ちがいます！」「じゃあ監禁とか……」「もー！　違いますっ、そんなことしませんっ！」 　はて。私は首をひねった。なんだろうか。もちろん、エッチなことだろう。だけど、うーん。 「……まあこれはただの手段であって、会長を手錠でつないだのは目的じゃないんです」 　そう言うと西住ちゃんは鞄を持って、なにやら外出の準備をし始めた。　

6 17/05/22(月)00:48:36 No.428624594

「ここでまさかの放置プレイ？」 「違いますってば……でも、放置はします。そうですね……」 　チラッと空になったコップを見て、西住ちゃんは冷蔵庫からまだ中身がたっぷり入っているオレンジジュースのペットボトルを取り出す。 「喉が乾いたら、飲んでもらって大丈夫です。あと……暇になっちゃいますし、手の届く範囲に全部置いておきますね」 　言いながらそのペットボトルを置くと、スマホや戦車関連の本、少女漫画なんかも。西住ちゃんは次々と机の上に載せ、ベッドの真横に机ごと動かした。 　あまりの手際の良さに口を挟む暇も無い。 　じゃ、五時には戻ります、と言い残して扉を出ようとするところで、ようやく私は声をかけることができた。 「ちょっ、西住ちゃん、え？　マジで？」 「マジです」 「その、性癖っていうのは……」 「ふふ……帰ってきたら教えてあげますから。……その頃にはバレちゃってるかもしれませんけど」 「え……えぇー……」 　困惑する私をよそに、西住ちゃんは頬を蒸気させて心底嬉しそうにその場でくるくると回った。 「ああ、楽しみだなぁ……！　えへ、いい子で待っててくださいね、会長」

7 17/05/22(月)00:48:51 No.428624664

「んっ……」 　それから三時間。残暑の厳しさから調子に乗って遠慮無く飲んだオレンジジュースは体を巡り、私の下腹部へと全軍集結を開始している。 　戦況としては非常に不利と言っていいだろう。何せ、すでに私の防壁……要するに膀胱は感覚的に八割は満たされている。 「なるほど……確かにバレちゃうねこりゃ……」 　手錠をしての放置プレイも手段と言っていた。 　つまり目的は。 「おしっこかぁ……」 　そりゃ恥ずかしがって言えないはずだ。人の排泄が見たいだなんて、一般的には変態と言われて然るべき性癖。 　だけど、まあこのぐらいなら……おしっこって結局はアソコから出るわけだし……それを見たいって言うのは、なんだろう。人には絶対見せないところを見られて、恥ずかしがってるのがいいのかな。 　西住ちゃんが恥ずかしがりながら、トイレでおしっこする姿を想像してみる。 　……あー、うん。理解できなくもない。恋人贔屓も入ってこれはセーフ。間違いない。

8 17/05/22(月)00:49:16 No.428624763

「じゃあ後で西住ちゃんのも見せてもらおっかな……って、あー……」 　意識を別のところにずらすことで誤魔化そうとしたのが、この方向はやめておこう。内股を擦り合わせる理由が二つに増えてしまって、余計に下腹部に意識が集中してしまう。 　ため息をつくと、お腹がきゅるる、と鳴った。ありがたくないことに胃は元気に活動して、更なる援軍を膀胱へと送り込むつもりらしい。 　極力意識したくないのに、私の身体がそれを許さない。 　先ほど失敗して出来た手首の鈍い痛みに全意識を集中させて、目をつむる。 　あと一時間。私は、西住ちゃんが時間ぴったりに帰ってきてくれることを祈った。

9 17/05/22(月)00:49:31 No.428624820

　だけど、言っていた五時になっても西住ちゃんは帰って来なかった。 「おっそい、なぁ……！」 　もう膀胱は完全に満たされてしまっているだろう。下腹部が少しだけ膨らんでいるような気がする。 　体を少し動かすのも怖い。何かの刺激で簡単に崩壊してしまいそうで、呼吸でさえも短く浅い呼吸を繰り返しているような有様だ。　このままじゃ、多分もう十分ももたないだろう。致し方なし、と私はスマホを手に取った。 　これもプレイの一環だし、と連絡は避けていたのだけど、流石にそうも言ってられない。 『西住ちゃん、ごめん、もう我慢できない』 　打ってて最高に恥ずかしいが、やらねば更に恥ずかしい目に合うのだ。 　幸いなことに既読はすぐについた。しかしながら、返信はない。 『え？　大丈夫？　なんかあった？』 『もう、なんでもないです。あえて無視してるのに……』 　心配して損した。 『それで』 『あの』 『我慢できないんだけど』

10 17/05/22(月)00:49:57 No.428624949

　改めて、文字を打ち直す。このやり取り後で残っちゃうのかぁ。 『何がですか？』 『言わなきゃダメ？』 『だってわかりませんし』 　画面の向こうの西住ちゃんはきっととてもいい笑顔をしていることだろう。本当に、性癖って人を歪めちゃうんだなあ……。 『おしっこ』 『したい』 『です』 『えっ！　大変じゃないですか！』 『会長おしっこしたいんですか！？』 （ガビーンのボコスタンプ） 　ボコをボコしてしまいそうだ。 『もうそういうのいいから』 『おしっこ見たいんでしょ？』 『はやくしないとでちゃう』

11 17/05/22(月)00:50:35 No.428625111

　そう、西住ちゃんは私のおしっこが見たい。だからこれで急いで帰ってきてくれる、はず。 『むー、惜しいですけど、ちょっとだけ違うんですよね』 　なのに。 『え？』 『あと十五分で帰りますから頑張ってくださいね！』 （ファイト！　のボコスタンプ） 『え』 『ちょっと』 『西住ちゃん』 『はやく』 『うそ』 　返答どころか、既読すらつかなかった。 　あと十五分。このまま。 「んきゅぅっ！？」 　理解した途端、強烈な尿意が襲う。スマホを放り出して私は左手で股間を押し付けた。

12 17/05/22(月)00:50:51 No.428625184

　既に出口の前まで熱いのが来ている感覚がある。ほんのちょっとでも気が緩めれば、途端に溢れ出してベッドに大きなシミを作ってしまうだろう。 　それだけは避けなければならない。 　暑さのせいではない汗が、髪の毛を濡らし頬を流れ落ちる。 　せめて、せめて少しでも体外に出すことができれば。 「……ぁ」 　そして目に飛び込んできたのは、先ほどまで飲んでいたペットボトルとコップだ。 　これだ。これしか、無い。 「ふぅー……ふぅーっ……！」 　息を整えて、ゆっくりと腕に力を入れる。 「は、あっ、はっ……！」 　少しずつ、少しずつ上体を起こしていく。 「ひっ！？」 　ひと際強い波が来て、左手を股間にやらざるを得なくなった。当然、支えるもののなくなった上体はベッドに落下する。 　高さはほんの数センチ。だけど、その刺激は私には致命的だった。

13 17/05/22(月)00:51:07 No.428625275

　しゅぅっ！ 「や、まだっ……！」 　じわっと、おしっこが私の下着を汚す。左手をぎゅうっと握り、内股を力いっぱい重ねた。 「はっ、う、ん、ぐぅぅぅ……！！」 　しゅる……しゅぅ……。 　飛び出さんとしていたおしいこの勢いはなんとか弱まり、本格的なおもらしを避けることは出来た。 「やっちゃっ、た……は、ぁ、んんんっ！」 　だけどこのじっとりとした感触が呼び水となるのか、はたまた一度出してしまったからか。 「やば……こりゃ、ほんとに……！」 　先ほどよりも大きな尿意が私に襲い掛かっていた。何かの刺激で決壊するとかじゃない。ただただ、貯水量が限界超えようとしている。 「はやく……！　こっぷ……！」 　もうゆっくりとしている時間は無い。できうる限りの力で体を起こし、ベッドに腰掛ける体制になる。 　伸ばした手がコップに触れようと――― 　 「何してるんですか？」

14 17/05/22(月)00:52:58 No.428625850

書き込みをした人によって削除されました

15 17/05/22(月)00:57:08 [sage] No.428626886

su1872736.txt 最後にいらないのくっついてたからあげなおし

16 17/05/22(月)00:59:21 No.428627354

久しぶりに見た

17 17/05/22(月)00:59:26 No.428627375

いい…

18 17/05/22(月)01:02:06 No.428627890

おもらしを強要するのって何になるんだろう… ソフトSM？

19 17/05/22(月)01:03:57 No.428628267

あー、みほ杏がみたいなあ と思っていたところに光のみほ杏が！

20 17/05/22(月)01:06:14 No.428628686

>おもらしを強要するのって何になるんだろう… >ソフトSM？ 大きくくくるとそうだけどまあおもらしでいいんじゃねえかな…

21 17/05/22(月)01:07:27 No.428628911

当たり前のように取り出してるけどみぽりん手錠とかなんで持ってるの…？ やってみたいなぁ…やるとどうなるかなぁ……やらないけど絶対に… みたいなこと思いながら準備だけしてたの…？

22 17/05/22(月)01:07:41 No.428628959

きたのか！

23 17/05/22(月)01:08:57 No.428629180

>みたいなこと思いながら準備だけしてたの…？ なんかこう…そういうことしない？ 無意味にそういうお店入って手錠買ったり… と思ったけど彼女高校生だわ

24 17/05/22(月)01:09:39 No.428629307

みほ杏いい…とてもいい…

25 17/05/22(月)01:10:26 No.428629436

精神的にボコられた冤罪ボコのグッズという可能性もあるな…

26 17/05/22(月)01:10:47 No.428629504

>当たり前のように取り出してるけどみぽりん手錠とかなんで持ってるの…？ みぽりんが使いもしないものを買うだろうか？ 「最初から誰かを相手に使うつもりで買った」か「昔使ってた」かのどちらかではあるまいか

27 17/05/22(月)01:12:13 No.428629737

いつかこういうことしてみたいな…でも嫌われちゃうだろうしな…でもでも…みたいな…

28 17/05/22(月)01:15:17 No.428630296

おしっこ出過ぎじゃない？枯れない？

29 17/05/22(月)01:18:44 No.428630894

おもらしする会長の姿を思い浮かべながら自分を慰める内に会長にどうやっておもらしさせるかという問題に行き付き拘束しようとなってでも縄は危ないから手錠にしようと判断して通販サイトで色んな手錠を見ている内に一生懸命我慢したのに漏らしちゃった会長を想像しちゃってまた興奮して来て一人でおっぱじめちゃったりしてたんだ…

30 17/05/22(月)01:19:03 No.428630938

おもらしもいいけど唾液交換いいよね…ねっとりしてるのほんと好き…

31 17/05/22(月)01:19:54 No.428631055

あいつ

32 17/05/22(月)01:21:54 No.428631368

いいよな

33 17/05/22(月)01:23:59 No.428631681

なんかスレ画が抱きつきおもらしプレイにみえてきたぞ

34 17/05/22(月)01:26:06 No.428631959

>なんかスレ画が抱きつきおもらしプレイにみえてきたぞ 私はいいと思う！

35 17/05/22(月)01:27:40 No.428632210

お腹じゃなくてね 腰をぎゅーっと抱き寄せておもらしさせちゃうんだね 温かさが広がっていくんだね

36 17/05/22(月)01:28:36 No.428632363

勢いも暖かさも直接味わえてお互いが溶け合うような…

37 17/05/22(月)01:32:30 No.428632959

おもらしをなんとか避けようとする辺りの会長はいつもの賢さを感じて好き

38 17/05/22(月)01:41:56 No.428634271

容器にするのもいいよね もちろん誰かに見られてる前提で