虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1495120227483.png 17/05/19(金)00:10:27 No.427924324

「あはははは「」さん「」さん！！手描きが出来たそうですね！！」 メ学から帰ってきた逝きさんが開口一番、楽しげに笑いかけてきた。 「一瞬だけだったけどね」　「あははは！！前の時と一緒ですね！」 「」のメモによると前回の手書き機能は4年前の6月に付いたようだ。 一瞬で無くなったけど。当時も管理人さんはメンテ中だったらしい。 ――最近は、名前欄に管理人さんが何かをする事は無い様子だから。 逝きさんと彼が再会する事は、多分もう無い。絶対ではないけれど。 管理人さんは名無しに名前をくれて、名前を得て喜んだ彼らはそれなりに調子に乗った、その後… 名前欄ごと取り上げられていた。あれは今振り返ってみても、お伽話の様に不思議な出来事だった。 「まぁ僕が書いても字は汚いし絵も描けないから宝の持ち腐れだったけどね」　「あはははは！！」 あぁ、そう言えば逝きさんもかなりの悪筆だった。彼女の数少ない欠点だと思う。勢い良すぎる。 「手書き機能でめちゃくちゃ小さな字でスクリプトや怪文書を作るのも面白かったかも知れない」 そう喋る「」の頬へ、逝きさんは白くて細い指でキスキスと書き続けていたので、思わずキスした。