17/05/08(月)06:04:08 ダー... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1494191048894.jpg 17/05/08(月)06:04:08 No.425776770
ダージリンは憂鬱だった。ただ憂鬱なだけならば、いつかは晴れるのだろうが、今は困惑と後悔と興奮が幾重にも重なり合って、曇天の檻に閉じ込められたような気分になっていた。 「アキの日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し 」 雨に濡れるガラスに映った自分と向かい合い、ふとフランスの詩を読み上げる。 かつて大洗女子学園の危機を救う為、戦車道を志す各校へと応援を要請する時に引用した詩だ。 あの時は、大学選抜との戦いの地、北海道への上陸作戦とかけて用いたのだが……。
1 17/05/08(月)06:05:07 No.425776799
各校の態度は様々だった。二つ返事で了承してくれたり、根気強い説明を要したり、やむを得ない事情で断られたり。どの校からも概ね予想通りの返答があった。 ただ一校、全く予想外の反応を返してきた学校があった。 そこの隊長へと連絡をつけるはずだったのだが、電話に出たのは別の少女だった。 目当ての人物に取り次いで貰えるように頼んだが、その少女は好奇心旺盛で、「なになに?」とまず用件を言えと促してきた。 説明した方がスムースだろうと判断し、大洗女子救援作戦の話をすると、「なにそれすごい!行く行く!」と食いついてきた。 快諾してくれるのは有難いのだけれど、事が事だけに隊長と話をつけておきたかったのだが、少女は「え~、だってミカは捻くれてるから素直にOKしてくれるかわからないし」と渋り始めた。あの隊長の性格を考えれば同意なのだけれど。
2 17/05/08(月)06:05:47 No.425776822
「この前のエキシビションだって、私は参加したかったんだよ。だけどミカがさー」と少女の長くなりそうな愚痴が始まろうとしたので、要点を説明して言伝を頼むことにしたのだ。 「ウチ貧乏だから1輌だけだけど、きっちり働くからねー!」と何とも軽薄だが頼もしい返事を得たのだった。そして、その後すぐに「継続高校 参戦」とだけ電報が届いた。 この時、電話に出たのが継続高校のアキ。 彼女は現在、なぜかベッドの上で、シーツに包まれすやすやと寝息を立てている。 しかも全裸で。
3 17/05/08(月)06:06:40 No.425776851
その訪問者は突然だった。 大学選抜との戦いも終わり、大洗女子廃校騒動はひとまず終結を迎えた。しばらくは世間の注目の的になるだろうが、それもすぐ落ち着くだろう。ダージリン一行は聖グロリアーナに戻り、独断先行の後片付けも終えて、久々の平穏な休日を過ごしていた。 自室には一人。いつも一緒にいるアッサムとオレンジペコは、今日はそれぞれの用事で出かけており、そばには居ない。 久しぶりに自分で紅茶を淹れてみて、「やっぱりペコの方が美味しいわね」とごちてみたり。アッサムに借りていた冒険小説を読みながら、主人公が飛ばすくだらないジョークを「アッサムならどう感じるのかしら」と想像してみたり。ついつい居ない人間の事へと思考が繋がってしまう。 たまには独りも良いかと思ったのだけれども、どうにも孤独は性に合わないらしいと自己分析をしてしまう。 ポットも冷めきっていたので、あと一杯飲んだら外へ出かけようと、カップに残りの紅茶を注ぐ。 すると淡い水色に紛れた茶柱が、カップに沿って円を描きながら舞い踊り、そのままゆっくりと止まって直立した。
4 17/05/08(月)06:07:05 No.425776866
タッタッタッタッ……。 廊下から小さな足音が聞こえてきた。 廊下を走る聖グロリアーナ生といえば、生徒の10割がまず初めにローズヒップと答えるだろうが、あの騒々しい足音とは明らかに違っていた。かといって、アッサムのような鋭く蹴る足音とも違うし、ルクリリのような威勢の良い足音とも違う、ダージリンが聞いた事の無い足音だった。聖グロリアーナの歴史が始まって以来、最も足音の大きな世代と言われる現生徒の足音を、ダージリンは全て把握している。足音ソムリエ・ダージリンが聞き覚え無いという事はつまり、外部の者だという事だ。 その軽めの足音は次第に大きくなり、ダージリンの部屋の前で止まる。足音の主が躊躇したのか、少し間を置いてから扉がノックされた。 「どうぞ」 今日、他校生が訪ねて来るという話は聞いていない。恐らくは招かれざる客なのであろうが、退屈していたダージリンは好奇心も相まって訪問者を招き入れた。
5 17/05/08(月)06:07:25 No.425776880
「はぁ~、よかった~。ここで合ってたぁ~」 小さく開けられた扉から、息を切らせて滑り込んできたのは、継続高校のアキであった。ただし、ダージリンの知る継続高校の制服やジャージ姿では無い。アキは聖グロリアーナのパンツァージャケットをジャージの上に羽織り、その小さな背には大きめのバックパックを背負っていた。 とりあえず服装について聞いてみる。 「そのジャケットはどうしたのかしら?」 「え、これ?その辺に落ちてたから借りたの」 軽い調子で言うアキに「そう、似合ってるわね」とだけ告げた。 侵入するにあたって、目立たない様に変装のつもりだったのだろう。肩で息をするアキを見る限り、失敗に終わったようだが。 それよりも、なぜわざわざ自分を訪ねてきたのかという点が気になった。 が、その前に。
6 17/05/08(月)06:08:16 No.425776905
ドタドタドタドタ……。 騒々しいローズヒップの足音が近づいてくる。その音に気づいたアキは慌てて物陰に隠れて、ダージリンへ向かって、しーっと黙っていて欲しいとジェスチャーをする。 ダージリンがその様子に苦笑いすると同時、部屋の扉がバンッと開かれた。 「ダージリン様お怪我はございませんかッ!?」 「騒々しいわよ、ローズヒップ」 「はっ!?申し訳ありませんですの!だけども、大変ですのよ!侵入者ですの!」 「ふうん?」 ダージリンは興味なさげに椅子へ腰かけて、カップを持ち上げる。 「ええ!わたくしより少し小さな二人組ですの!」 「大変ね。でもここへは誰も来てないわ」 ローズヒップは部屋に入ってキョロキョロとしている。そう広くも無い部屋なので、捜索でもされたら、アキはすぐに見つかってしまうだろう。 しかし、ダージリンは挑発的な笑みを浮かべて言い放つ。 「なんだったら探していく?」
7 17/05/08(月)06:08:38 No.425776916
スンスンと鼻を鳴らしながらローズヒップは部屋を見渡している。もしもローズヒップの嗅覚が猟犬並ならば、すぐに侵入者を感知していたに違い無い。 だが、流石のローズヒップも人の子であった。 「いいえ、それには及びませんわ。お騒がせして申し訳ありませんでしたわ!」 ローズヒップは勢いよく一礼して踵を返す。 「それでは、わたくしは捜索を続けますので!あっ、ダージリン様。一応部屋に鍵を掛けておいてくださいますか?」 「わかったわ。頑張ってね、ローズヒップ」 「もっちろんですのよ!おまかせあれですわー!」 再びドタドタとローズヒップは走り去っていった。 ダージリンはカタンと厚い扉に錠をかける。振り返るとそこには、口元が引きつったアキが物陰から出てきていた。 「もしかして、ダージリンさんって性格悪い?」 「さあて、どうかしら」 ダージリンはそんなアキを尻目に、テーブルへと向かう。珍妙な訪問者をもてなす紅茶を淹れる為、ティーポットを持ち上げた。
8 17/05/08(月)06:09:29 No.425776943
ダージリンはアキにテーブルへ付くよう勧めて、熱い紅茶を差し出した。アキはカップを受け取ると、それを水筒のコップを持つように両手で支えて、ぐいと一気に飲み干した。 「あー、落ち着いたー。私、紅茶ってあんまり飲まないけど良い香りなんだね」 「気に入って貰えてよかったわ」 足をぶらぶらさせながら、屈託なく話しかけてくるアキに、ダージリンは笑顔を向ける。 「それで、連れが居た様だけど?」 「あー、実はミッコ……友達と一緒だったんだけど。ここの生徒に見つかって、追いかけられてるうちにはぐれちゃったの」 「なるほどね。そのお友達は今もうちの生徒達と追いかけっこしてる訳ね」 「たぶん。まあ、ミッコは捕まらないと思うけど」 アキはずいぶんとそのお友達の能力を買っている様子だ。聖グロリアーナには俊足自慢や、追跡の得意な生徒もいるので、お友達が捕まるか否か、賭けてみるのも面白いかと思ったのだが、ダージリンは今は別のところに強く興味を持っていた。 「ところで、どうして私を訪ねてきたのかしら」
9 17/05/08(月)06:09:57 No.425776959
何故わざわざ侵入という手段を取ったのか、疑問といえば疑問だったのだが、継続高校には変わった性格の生徒が多いので、その理由は些細な問題であった。それよりも、アキが自分を探していた事のほうが、ダージリンは気になっていた。 「あっ!」 ようやく自分がここへ来た用件を思い出したアキは、弄んでいたカップを皿に置いた。 「そうそう!ダージリンさんにお礼がしたかったの」 「お礼?」 ダージリンは首をかしげる。自分がアキに何かをしてあげた、という心当たりが全くなかったのだ。 「うん、お礼。だって戦車道の試合に誘ってくれたじゃない」 「ああ」 なんだそんな事、という言葉は飲み込んだ。 ダージリンとしては、大洗女子学園とみほさんの為、そして半分面白いから、各校へ声を掛けまわっただけであり、声を掛けた相手に感謝されるとは微塵も考えていなかったのだ。 だけども、それはアキにとって、それは楽しい事であり、感謝するほどの事だったらしい。それで、わざわざ会いに来てくれたというのだから、気持ちは素直に受け取るべきであろう。
10 17/05/08(月)06:10:22 No.425776977
アキは椅子の足元へ無造作に置いていたバックパックの中を、ごそごそ漁りはじめている。 そして、取り出した小型のガスボンベをテーブルへ置いた。 「なにかお礼の品物持ってこようと思ったんだけど、うち貧乏だから良い物なくて」 そう言いながら、アキはカセットコンロが描かれた箱を取り出す。 「ミカに相談しても、そんな気を使う必要はないよ、なんて言うしー」 更には、よく使い込まれた古い鍋が現れる。 「美味しい物もいくつかあったんだけど、大体ミカが食い荒らしちゃって、なにも残って無かったんだよねー」 最後に、何やら黒いゴミ袋がずるりと引き摺りだされた。やや生臭い匂いがこちらにまで届く。 「この前の試合で北海道行った時に、漁師のおじさんに貰ったお肉なんだけど、珍しくミカの食害から難を逃れてたんだよね」 いかにも怪しげなその肉の入った袋に、流石のダージリンも眉を顰めた。 ダージリンは鼻を手で覆いながら訝し気に聞いてみる。 「それは、一体なんなのかしら」 「ラッコだって」
11 17/05/08(月)06:11:05 No.425777009
ラッコ。 海のカワウソ。 ダージリンがラッコについて知っている事は少なかった。 動物園ではその愛らしさで人気を博す動物であり、昔は毛皮を目当てに乱獲されたり、現在はその食性から害獣扱いされている、という程度だ。だが絶滅危惧種であり条約によって保護されている事も知っている。 つまりは、普通は取って食べるなんてことの出来ない生き物だ。 その存在してはいけない肉が目の前に存在していた。 学問なき経験は、経験なき学問に勝る。 現代社会ではまず経験できないであろう機会が目の前に転がり込んできたのだ。 こうして、ダージリンの好奇心が、彼女に道を踏み外させてしまった。 女二人、密室、ラッコ鍋。 なにも起きないはずがなく……。
12 17/05/08(月)06:12:20 No.425777055
ラッコの肉は不味かった。だがそれよりもマズイ状況が発生していたのだが、当のダージリンは判断力を完全に失っていた。 ラッコ鍋を煮ているとクセのある匂いが部屋に充満した。普段なら匂いが染みつくのを気にしたのだろうが、その時のダージリンは目の前の獲物に意識を奪われていた。不味い肉をフォークに突き刺しながら、視線は目の前のアキにくぎ付けになっていた。 アキの頬は朱に染まり、その柔らかそうなほっぺがプルリと震える度に、ダージリンの心に大きな波が揺らめいていた。 オレンジペコのゆるふわほっぺとも違う、カチューシャの生意気ほっぺとも違う。アキの新雪柔肌ほっぺが、甘いシロップをふんだんに振りかけて、わたしをタベテタベテと誘惑を繰り返してくる。 「アキさん、暑くないかしら」 「うん……ちょっと暑いかも」 「のぼせたらイケないわ。少し前をはだけたらどう?」 ダージリンはそう言うと、返事も待たずに席を立ち、アキの背後から首筋に手を当てる。
13 17/05/08(月)06:12:44 No.425777075
「うっ……、ダージリンさん……?」 「さあ、手伝ってあげるわ」 アキのおさげを愛おしく撫でてから、誰の物とも知れない、アキが借りてきたジャケットのボタンをはずし始める。 ひとつひとつ、たっぷり時間をかけて、手に触れるアキの首筋、鎖骨、胸の膨らみ、腹筋の弾力を丹念に確認しながらはずしていく。 ボタンをはずすのに必要の無い動作を織り交ぜるが、アキは小さな呻きと身じろぎで反応するだけで、ダージリンの行動に不平をもらす事は無かった。 「もう、ジャージの上に重ね着なんてするから」 ダージリンはそう言うと、アキの了承も得ずに継続ジャージのジッパーを一気に引き下げる。 白い薄手のインナーが露わになり、その襟口からは純白のスポーツブラが覗いていた。 アキの慎ましい双丘を、薄い布の上からやさしく包み込むと、掌からはアキの早い鼓動が伝わってくる。 そのまま、腕をぐっと引き絞って自らの豊満な胸を、アキの首筋へと押し当てる。私の昂ぶりも伝わるかしらと、期待をしながら。 ダージリンはアキの柔らかな毛髪を頬に感じながら訊ねる。 「どう?楽になった?」
14 17/05/08(月)06:13:08 No.425777091
アキの心拍はまた早くなり、息も荒くなってきている。目つきも先ほどよりもトロンとして、どうみても改善はしていない。 だけど、ダージリンはあえて訊ねる。あくまで同意の上で、自分の思い通りに事を進めるために。 「やっぱりのぼせちゃったみたい……」 アキは身体を捻って振り返ろうとしてくる。ダージリンは拘束の手を緩めて、アキと目を合わせた。 その目はふらふらとしているが、確かな意志と理解の光が見て取れた。 「楽にしてくれませんか……?」 ダージリンは笑った。恐らく人生の中でもっとも汚い笑顔だったに違いない。しかし相手は受け入れてくれている。 ダージリンは小さな妖精の姫君を抱きかかえ、真っ白なベッドへと向かう。 その肢体を貪り喰う為に。
15 17/05/08(月)06:13:28 No.425777103
どれだけの時間が経ったのか分からない。じっとりと湿ったベッドの上で、ダージリンは目を覚ました。 腕の中では美しい妖精が安らかな寝顔を見せている。アキを起こさない様に気を付けながら、そっとベッドを離れる。 バスローブを一枚だけ羽織って、まだラッコ鍋の残るテーブルについた。 冷たくなった紅茶をカップに注ぎ、ゆらゆらと揺れる水面を見つめながら物思いに耽る。 酔って記憶が飛ぶという話を聞くが、きっとあれは嘘だ。もしも本当だったとしても、きっと私が経験することは無いのだろう。 ラッコの影響で我を失っていた時の記憶が、今でもありありと思い出されてしまうからだ。 自分がアキの肉体を弄んだ記憶。堕ちたかと思ったアキが息を吹き返して攻守逆転された記憶。 お互いの身体を隅々まで確かめ合った記憶。浮かされた脳で囀り合った記憶。 その全てがはっきりと脳に刻み込まれていた。 ぽつりと詩を口ずさみ、その後は黙って、ただ時間が流れるに身をゆだねていた。
16 17/05/08(月)06:13:52 No.425777115
「うーん。ふあぁぁぁ……」 アキの大きな欠伸に、肩をびくりと震わせる。 もぞもぞと身体を起こしたアキが、眠たげな様子で自分の身体を見下ろしている。 しばしの沈黙の後、「ひゃあぁ!」と小さな悲鳴と共にアキは赤面した。どうやら彼女も記憶が残るタイプらしい。 そして、アキは頬に手を当てたまま固まってしまう。今まさに、様々な思考が彼女の中で繰り返されているのだろう。 一方、私は内心ビクビクしていた。正直に言うと、この後のアキの反応が怖かったのだ。 長い、長い、沈黙の時間が訪れる。この一分一秒が何万倍にも感じられた。 先に動いたのはアキだった。 「あのっ!」 私は固い表情でアキを直視する。本当は目を逸らしてしまいたい衝動に駆られていたのだが、ここで向き合わないと駄目だと、理性がかろうじて身体をコントロールしていた。 「あのね、私考えたんだけど……その……」 一度俯いたアキは、思い切って顔を上げて言い切った。 「嫌じゃなかった!」 アキは真っすぐに私の目を見て、もう一度同じ言葉を繰り返した。
17 17/05/08(月)06:14:11 No.425777133
その言葉を何度も反芻してからようやく私は我に返った。 ああ、私は何を馬鹿な事をしているのだろう。 年下の少女に頑張らせて、自分は受けに回ってしまっていたのだ。 自らのふがいなさを反省しつつ、椅子から立ち上がる。そしてアキの隣へと腰を下ろすと、小さくもしっかりとしたアキの肩を抱き寄せた。 「私は貴女が好きよ」 正直に言うと、この感情に戸惑いはある。だけども、自分の言動に嘘をつくような生き方はしていない。 だったら、自分の感情を素直に相手へ伝えればよい。ただそれだけの事だったのだ。
18 17/05/08(月)06:14:28 No.425777144
私達は身なりを整えて、部屋の片づけを始めた。 余ったラッコは、こちらで何とか処分しよう。 継続の二人の侵入は、私の企みだった事にしておいた。 アキのお友達は無事に逃げおおせた様で、ローズヒップは特に悔しそうにしていた。 一通り後片付けを済ませた後、聖グロリアーナの小型船でアキを送らせるように手配する。その頃にはもう、夜の11時を回っていた。 アキのお友達、ミッコと言ったか、彼女もいつの間にか合流しており、ローズヒップと何やら騒がしくやり合っている。 そんな姦しい様子を遠巻きにしていると、アキが遠慮がちに服の裾を引っ張ってきた。
19 17/05/08(月)06:15:15 No.425777172
「ねえ、また会いに来てもいいかな」 「今度はちゃんと歓迎するわ」 「やった!じゃあ、約束!」 「ええ、約束ね」 アキが差し出した小指に、自分の指を絡みつかせる。 「でも次は、ラッコは無しよ」 「だね」 そしてお互いの額をこつんと合わせ、クスクスと笑い合った。 茶柱が立つと素敵な訪問者が現れる。 力強く結ばれた小指からは、これからも続いていくであろう、新しい繋がりが確かに感じられた。 おわり
20 17/05/08(月)06:23:34 No.425777534
ラッコ!
21 17/05/08(月)06:27:30 No.425777728
ラッコ鍋便利すぎる…… 考えたことなかったけどこのカプもいいね
22 17/05/08(月)06:31:30 No.425777897
ダジアキ初めて見た
23 17/05/08(月)06:32:08 No.425777920
ラッコしか頭に入ってこねえ!
24 17/05/08(月)06:38:34 No.425778189
食害を逃れたってことはミカは知ってるのかラッコ鍋の魔力… もしかして経験したのかな…
25 17/05/08(月)07:07:13 No.425779556
これからは時々アキの日が…
26 17/05/08(月)07:08:56 No.425779643
相撲は!?ねえ相撲は!?
27 17/05/08(月)07:31:21 No.425780886
ただただキモイ
28 17/05/08(月)08:08:24 No.425783185
ダジアキ そういうのもあるのか