虹裏img歴史資料館

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17/04/23(日)23:09:12 つきま... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1492956552463.jpg 17/04/23(日)23:09:12 No.422816130

つきましては昨年末に行われた、ガルパンのエロ合同に関して記憶されておられる方も1人か2人は居ると思いたいで御座いますが 一番最後の鳳を飾っておきながら、一番長く、なおかつまだ完結していないなどと戯言を抜かしたオオボケで御座います 実は先ほど中編が完成しましたので、お暇がありましたらご賞味頂ければと思い本日投下させて頂きます あらすじ ----- 幼少期、父と母のキスをみて家族のキスをしたみほとまほ だが幼心にその感触に戸惑いながら、何度もその感触に溺れていく それが段々と2人の未来に陰を落とすと知っていながら…… ----- su1834371.pdf 上記が前編になります、では引き続き中編をお楽しみ下さい

1 17/04/23(日)23:12:53 No.422817164

むっ

2 17/04/23(日)23:13:01 No.422817200

溺れた みほが私の体を求める回数は日増しに増えていく。 最初は週に一回程度だった。 だが寂しげに私を引き留める小さな声が、私の心の袖を引く回数は段々と増えていく。 一方で私の体もみほの愛撫に対して段々と慣れて、みほの指先の動きに体が合わせるように、苦痛を快楽として享受するように変化していった。 普段、みほの指は戦車の鉄と油でかさかさになっていたが、私を抱く前に指先をクリームで湿らせていたのか、甘いような匂いが漂っている。 はっきりと少女の指の感触とは言い難い、だが、それでも女性の体を触るには心地よいと感じさせる、最低限度の水分と暖かさを含んでいる、みほの指先。 それは私の心を靡かせるための、愛らしい妹が私の心の堤防に罅を入れようとする行為そのもの。 みほが私の体を思い測りながらも、私が秘めているみほへの愛を吐き出させたい為に盛られた毒そのもの。 行為の時にみほは決まって横たわる私の耳元で、愛情を言葉として耳朶に零した後に私の唇を貪る。 つぶやかれる愛の言葉は大体は子供っぽく、恋愛経験が薄い直接的で、感情的な言葉がとても多い。 だがその分、みほの感情が真っ直ぐすぎるほどに伝わってくる。

3 17/04/23(日)23:13:51 No.422817445

「愛しているよ」 「大好き」 「ずっと、一緒だよ」 みほの言葉が柔らかく耳に入り込むその度に、胸の奥がじくじくと疼き、目の前のこの少女を我を忘れて抱き締め、自身の指先で、そして唇で彼女のことを汚してしまいたくなるような衝動に駆られる。 だが、手が出る前に、自身の内側に眠る理性が私の指を押し止める、そんな時何時も私はみほの未来を考えていた、そうして冷静に戻る事の繰り返し。 繰り返し、繰り返し、何度もみほの愛の囀りと、指先の愛撫を受けている内に感情はどんどんと硬化していき、人としての感覚を色褪せさせていく。 それでも自分の女としての体は、みほの求めに応じて体を明け渡す度に段々とみほの指や体に馴染むように変化していく。 「痛む?」 「気持ちいい?」 「我慢してない?」

4 17/04/23(日)23:14:26 No.422817604

そう尋ねていたのも、みほが与える指先の感触にまだ苦痛が混じっていた頃だけ。 私が時折苦痛ではなく、快楽に流されて呆けたような表情を見る度に、みほは段々と私の体を貪ることに夢中になっていった。 「お姉ちゃん、此処が良いんだね……?」 そう言って、容赦なく膣内のを指で押し上げながら、私の体を弄るみほ。 「んっ、あっ……み、ほ、そこは……んぅっ……!や、ぁ……!」 お腹の下がぐりぐりと指の腹で弄られ、犯される感覚に脳髄がふわふわと浮いたような感覚に陥り、私が返す言葉もあやふや。 そんな私のどこを触れば気持ちいいのか、どんなキスをすれば私が良い反応を返すのかを、みほのざらざらとしたベロが暴き立てる。 上あご、奥歯、舌の裏を柔らかく、けれど猫のような舌の感触がなぞる度に小さく眉を顰めつつも、腰が少し勝手に跳ねてしまう。 「お姉ちゃんの口の中、暖かくって甘ったるい……」 言葉で私を嬲っているのか、それとも無意識に放った言葉なのか。 どちらにせよ、みほの言葉は私がみほに何をされているのかを強く意識させ、より私の体の感覚を軋ませていく。

5 17/04/23(日)23:15:02 No.422817765

彼女がキスをするときは、私の手を握りしめ、私の体に体を押しつけるようにキスをするから、私の体の動きから心臓の動きまで、きっと伝わってしまっているのだろう。 これは予想ではなく確信めいた感覚に似ていて、事実、みほは私の体の動きに合わせて快楽を流し込んでくる。 口元に優しくキスをして、舌を口にねじ込まれる。 無意識のうちに抵抗しようとしても、性器を指で掻き回されて漏らした声の隙をついてみほに舌をいれられた。 仕方が無いので、私は鼻で息をする。 私の鼻腔に甘ったるい桜の匂いが流れ込んで、肺がみほの匂いで満たされていく。 みほが最初は優しく歯を舌で撫でてくるのがこそばゆくて、背筋がゾクゾクと粟立ち、体の芯が溶けていくような感覚が心地いい。 みほの全ての感触が甘い、暖かい、柔らかい。 最愛の妹が私に注ぐ全ては、脳が受け止めるもの全てが優しく、気持ちの良いもので、私の心を堕落させていくには十分すぎる。

6 17/04/23(日)23:15:32 [sage] No.422817886

「んっ」 触れ合った肌から走る快楽の感触に、思わず口と口の間に出来た隙間から漏らした私の甘い声。 いやもしかしたらみほの声だろうか、それすらもみほに抱かれている最中の私には曖昧で分からない。 暫く私の体の感触を楽しんだみほが、嬉しそうに私から口を離す。 口と口の間に銀の糸が紡がれ、私の肌へと吸い込まれていくように垂れた。 みほはそれを見て、嬉しそうに私の頬に頬ずりしながらささやく。 「お姉ちゃんの喘ぎ声、好きだよ」 みほの心の芯根から漏れ出たであろう私を受け入れるみほの声は、私の心を何時も揺さぶる。 余りに淫らで、真っ直ぐに過ぎる想いはみほの純情を摘み取っているような気すらしてしまう。 「……私は、あまり好きじゃ、無い」 「そういう所も、好き」 そう言ってみほは私の首筋に口をつける、まるで鳥が地面の餌を啄むように、いくつもいくつも首筋にキスの跡をつけていく。

7 17/04/23(日)23:15:59 [sage] No.422818007

みほの唇は少女らしく、リップクリームをこまめにつけていて触るとふにふにとしていて柔らかい。 そんな湿り気を帯びた粘膜が私の体を熱っぽく貪る。 小さく音を立て、唇が吸い付いたところが熱を移されたかのように熱っぽくなる。 つんと張り詰めたような感覚を、貪られているような感覚に肺が驚いたように収縮し、引きつったような悲鳴を上げる。 「ひぅっ、ぃぅ……」 声を出さないように口を引き締めていたのに、それでも私の口元からは勝手に声が漏れ出す。 口から漏れた空気と音は、まるで自分が出したとは思えないほど、幼く、可愛らしい声をしていた。 粘着質な音が部屋に響く、それほどわざとらしく私の首筋から胸元を口で吸い上げるみほ。 その音が部屋に反響し自分の耳に届く度に、自身の火照った体が益々熱気を帯びた。 みほから流し込まれる快楽を、ただただ享受する時間。 快楽に流され、とらわれ考える事を唾棄することの出来る甘美で、堕落的な幸福を流し込まれる一時。

8 17/04/23(日)23:16:36 [sage] No.422818165

「ねぇ……お姉ちゃん、衣服の下の肌綺麗だよね」 そう言ったみほは私のシャツのボタンを一つ一つ解きながら、私の服を脱がせてく。 地肌が空気に触れて涼しくなるはずなのに、体温が下がるばかりか、逆に熱っぽいみほの視線を感じた私の肌は、ほんのりと桜色に色づいていく。 みほは微笑みながら服を脱ぎ捨て、裸になって私の膝の上に跨がり、指先を私の腕をなぞるように這わせ、私の指先へと手を重ね合わせる。 顔の造形も、瞳の切れ目も、私と似ているようで異なる妹のその指先。 そこだけは私と同じく、戦車の油と、鉄に摺れて少しだけざらざらとしている。 そんな、姉妹を意識させるような、DNAが私と世界中で二人と居ないくらい似通った、血と肉を私と分け合った事を意識させるその指の感触は、私の顔を苦痛に歪ませた。 今抱かれているのが、自身の最愛の存在である事以上に、それ以上に同じ家族である事を自分に理解してしまう。 理解していないふりをしても、快楽に溺れていても、それでもふとしたところで、彼女は私と限りなく近い存在である事を思い出させる。 どうして家族なんだろうか、どうしてみほが妹で、私が姉なのだろうか。

9 17/04/23(日)23:17:23 [sage] No.422818387

互いに血を分けて生まれてきたのでなく、隣の家にでも生まれてくれば良かったのに、そうすれば今ここでみほの手を取って心ゆくままに抱き締め、その柔らかな体にキスでも何でもしてやれたのに。 そんなことを思うと、暗澹たる想いが心の中で渦巻いた。 『今ここでみほのことを抱き締めて、愛を耳元に吐き出し、好きなだけその柔らかく愛おしい肉を貪ってやれば良いじゃ無いか』 そんな心の内側から漏れ出すようなどす黒い自分の罪業に気がつくと、自身の中の慾にかまけた邪悪な声が心の中で漏れ出す。 黙ってくれ、そう口元まで出てきそうになりながら、必死に自身の声を聞かないように天井を見上げる。 だがそれを遮るように、みほは私の肌の感触を楽しんだ。 私の胸元に指を這わせ、首筋を撫でまわし暖かく湿り気を帯びた息を首に吹きかける。 体を這う吐息にゾクゾクと背筋が粟立つような感覚と、甘ったるいような擽ったさが私を撫でる。

10 17/04/23(日)23:17:54 [sage] No.422818512

いっそこの快楽に溺れてさえ居れば、この時間は何も考えなくても良い、だがその度にふとした時に囁く自身の醜い声が、私を狂わせようとする。 今手を出せば、きっとみほも喜んで私の手をとり、私の凶行に手を貸してくれるだろう、甘い自身の肉を差し出し私が貪り尽くすのをきっと喜んで見ながら、嬉しそうに私に歓喜の叫びと、嬌声を上げてくれるだろう、と。 だがそうなれば、私は妹の未来を完全に狂わせてしまうこととなるだろう。 一時の快楽に身を任せ、自分の人生が狂ってしまうのならばまだ良い。 だがこの愛らしい妹は、姉である私への愛しか分からない。 世の中には色んな人たちが生きていて、私なんか十把一絡げの些末な、ただ血を分けただけの存在だなんて思ってしまうくらい。 そんな、ずっと素敵な相手が居るかもしれない、のに。 「こっち見てよ」 怒っているというよりは、嘆願するような声が耳に流れ込む。

11 17/04/23(日)23:18:25 [sage] No.422818643

顎を指で引っ張られ、顔をみほの方へ向けさせられる。 私のかさついた口元を甘ったるい匂いのする口唇が塞ぐ。 鼻腔いっぱいに甘い匂いと、少しだけみほの汗の匂いが広がる。 目の前いっぱいに、私がどこまでも愛しながらも、私からどこか遠くへ遠ざかってほしい人間の顔が写った。 その顔は私の顔をじぃっと見つめている。 まるで愛おしいものを眺めるような、そんな熱っぽい目で私を見つめている。 「……私と、するの嫌?」 「……嫌じゃ無い」 これで姉妹でさえ無ければ、何度そう思っただろう。 だから私は妹に体を明け渡すことにした、気持ちに積極的に答えることは出来ないから。 愛している事を否定することも、私には出来なかったから。

12 17/04/23(日)23:18:54 [sage] No.422818801

切り捨てるにはあまりに若すぎて、果てにたどり着くにはあまりに私は大人になりすぎていたから。 「……お姉ちゃんの、そういう所も……好きだよ」 そう言いながらみほの柔らかな指が私の体を撫でる、キスをしている口を思わず離してしまうほどの甘く響くような強い衝撃に、私は背中を仰け反らせてしまう。 「ぃっ……!」 「……本当にかわいいよ、お姉ちゃん」 顔を真っ赤にして体を震わせながら、みほの求めるままに私は体を差し出す。 みほは私に唇をもう一度重ねて、唾液を混ぜ合わせた後に顔を離す。 「あはっ……気持ちいいんだね、お姉ちゃん」 私は応えなかった、応えるだけの意識も無かったし、態々頷くのも否定するのも憚られた。 それでもみほは気にもせず、私へ愛撫し続ける。 みほは私の性器に人差し指を差し込んだ後、くちゃくちゃとわざとらしく音を立てるように掻き回した、指先に絡みついたてらてらと光る私の体液を口に含み、音を立てて啜って呑み込む。

13 17/04/23(日)23:19:19 [sage] No.422818901

私の羞恥心を煽るようなみほの行いは、目録通り私を辱め、骨髄までくらくらと震えさせる。 甘えるような声で私の事を嬲り、弄び、そして心の底から愛する妹。 その目は何時も物足りなさそうに、私の顔を何時も見つめている。 「ねえ、どうして欲しい?」 そう言って甘えたような声を出すみほに、私は何時も返事を返せない。 私はみほが何を欲しているのかなんて、考えてしまえばあっという間に気がついてしまうから、快楽に身を任せてしまう。 無言で両手を広げて、体を布団に投げ出し目の前の飢えた少女に差し出す。 みほは少しだけ、ほんの少しだけ悲しい表情をした後、すぐに私の体に食らいついた。 指先についた唾液を私の口にねじ込み、ぐちゅぐちゅと音を立ててかき回した後、私の唾液とみほのものが混ざり合った唾液を指で掬って啜り上げ、私の性器へ顔を近づける。 みほの舌が私の湿った生殖器に触れると、思わず脳がチリチリと焼けるような快楽が身を貫いた。 痛いと思わず錯覚するほどの感覚は、私の視界を白黒に一瞬染め上げた後。 私の呼吸を締め上げ、嗚咽を漏らさせた。 「んっ、うっ、ぁっ……っは、ぁっ……」

14 17/04/23(日)23:20:05 [sage] No.422819120

目尻に浮かんだ涙もそのまま零し、熱く感じるほど暖かい柔らかな舌が私の敏感な粘膜に触れ、ぴちゃ、ぴちゃと粘性の高い音を部屋に響かせる。 思わず口元を押さえ押し殺そうとした声は、音にならない悲鳴として部屋を駆け巡る。 黒森峰の凜々しい隊長の声ではなく、愛する人の手で嬌声を上げる少女の声は、快楽で思考の回らない私にはまるで他人の声のように響いた。 ドロドロと快感で焼き付いた思考は、ただ喘ぐ少女を哀れに思う。 愛と理性の間で苦しみ、理想と現実でもがく様のように、妹を否定もせず、肯定もせずただ受け入れる姿は、意気地なしそのものに思えた。 そしてそれは益々哀れで、悲しい生き物そのものの姿だった。 「ひっ、ぅっぅ、あっ、だ、めっ、あぁっ!や、ぁっ」 背筋を駆け抜け、体を震わせる快楽の信号に、まるで幼い子供のように朧気な声を私に吐き出させる。

15 17/04/23(日)23:20:25 [sage] No.422819200

まるで、愛おしい男性の愛撫を受けるように、私はみほの舌の柔らかな感触をその身に刻まれ続ける。 何度も何度も抱かれ、その度にみほの責めはまるで私の体の感覚と繋がっているかのように、私の弱点を責め立てるのが上手になっていく。 私は布団のシーツを握りしめ、必死にみほの舌の動きに耐えるが、みほはまるで私の弱い所など知り尽くしているかのように、私を責め立てる。 私が無意識に身をよじって逃れようとすると、みほは両脚の付け根を掴んでより強く私の秘所を舌で抉った。 快楽痛とでもいうような痛みにも似たような快楽に、体を何度も仰け反らせて、呼吸すらおぼつかないように口をパクパクと動かして、涙をボロボロと流す。 「っぁ!、み……ほ!、もう、ぃっ!……て、る、から」 「んー……んふふ……」 私が振り絞るように吐き出した声で、よりみほの舌の動きが激しくなるのを感じてしまう。 言わなければ良かったのに、そう思っているのにみほの責めに耐えきれずついつい私は嘆願の声を漏らしてしまう。

16 17/04/23(日)23:20:59 [sage] No.422819326

掌で顔を覆い、あふれ出る涙をせき止めようとしたけど、ただ掌がびちゃびちゃと濡れるだけ。 脳みそがぐちゃぐちゃになってしまうような、そんな甘ったるい快楽を流し込まれる度に、みっともないような嬌声を吐き出す。 部屋の壁に私の声が反響し、自分の耳に返ってくる度に羞恥心が私の心を焼く。 妹の手で、指で、舌で滅茶苦茶に壊される、可愛そうな女という自分が見えてしまって、滑稽で、哀れで、悲しい。 みほが満足してくれるなら、けど本当にそれだけなのだろうか、みほに滅茶苦茶にされる度に、ふとそんな考えが浮かぶ。 「あーっ、あっ、あ……っぁ……ひっ、ぁっ……」 腰がまた跳ねて、シーツをぐしゃぐしゃにしながら漏れ出す嬌声と、そして纏まらない考えに、ぐちゃぐちゃになった視界。 涙に濡れそぼった視界では、みほが口を拭いながら私の顔を見ている事は分かる。 みほが私の目尻の涙を舌で掬うと、みほの私の体液で汚れた顔が見えた。 嬉しそうに私の愛液を飲み干し、私の涙まで胃に収めたみほは、まるで妊娠した女性のように嬉しそうにお腹を撫でている。 「お姉ちゃんの一部が、私の中に溶けていってる」

17 17/04/23(日)23:21:32 [sage] No.422819463

そう布団の上でぐったりと横たわる私の耳朶に、とても嬉しそうにみほが囁いた。 「はぁー、はぁー……みほ、はしたない……」 私はシーツを掴んでいた指を離し、顔に流れる汗を指で拭った。 みほの指が汗を拭う私の指を掴んで、嬉しそうに笑った。 「ずっと、ずっと一緒だよ」 それに対して、私は何も答えることが出来なかった。 みほは少しだけ唇を噛んで、私の乳房に小さく歯を立てた。 「っー……!」 私は噛まれた痛みに僅かに顔を歪めた、そして自分の胸を見ると小さく残る歯形。 私がみほのことを受け入れることなど出来ないから、だから私が出来るのは彼女の好きにさせることだけ。

18 17/04/23(日)23:21:57 [sage] No.422819552

噛む、舐める、吸う、舐る、その度に苦痛か、快楽かの呻き声。 愛おしいから、自分の身を任せる。 愛おしいから、陵辱する。 どれもこれもが相手の距離を近すぎる程に近いことを示しているのに、心の距離は何時までも近く成らない。 みほに抱かれ、嗚咽混じりの呻き声を上げながら、私は本当に泣きたいのはどちらなのかをぼんやりと考える。 その間にも部屋には一人の女の子の嬌声と、嗚咽が鳴り響いていた。 --- みほに何度も布団の上で好き放題抱かれた後、気がつけばぐちゃぐちゃのシーツの上で私は眠っていた。 大部分は私の汗と体液、それにすこしのみほの汗と体液。 隣で私の腕にしがみつきながら、眠っているみほの顔は穏やかと言うよりは些か、疲れているように見えた。 小さく立つ寝息を愛おしく感じつつ、妹の瞼に掛かる隈の黒い彩りが私の胸に爪を立てる。 どんなに私を愛しても、どんなに私に告白をしてもきっと私は彼女の愛に応える事が出来ない。

19 17/04/23(日)23:22:31 [sage] No.422819705

「だから、みほお前が寝ている時にしか言えない私を許してくれ。愛している、お前をきっと愛している、けどそれをお前に言ってしまえば、全ての歯車がきっと壊れてしまう。恨むなら恨んでくれ、憎いなら憎んでくれ、殺したいならより醜く縊り殺してくれ。それでお前が癒やされるなら、私は……」 どんなことをされてもきっと愛おしいと、どこまでも愛おしいと思える。 例え後ろから刺されたとしても、きっとそれは変わることが無い事実。 「おねえ……ちゃん……」 突然のみほの言葉に今言った事を聞かれたかと思い、心臓が跳ね上がった。 だが直ぐにみほの寝息が規則正しく流れていく事で、思い過ごしてある事に気がつく。 「……今日は休みだから……だから、ゆっくりお休み、みほ……」 そう言って、その柔らかな唇に触るだけのキスをした。 情欲からではない、独占欲からでもない、ただ愛するものを愛おしく思い……そしてその幸せを祈るためのキス。 まほはとても幸せだった、何時か消えてしまう思いだとしても、愛おしく思えるものにこれほどまでに愛され、想われていたのだから。

20 17/04/23(日)23:23:01 No.422819836

再び床につき、目を瞑る、みほの寝息が脳内でくるくると渦を巻き、私を心地よい眠りへと導いていく。 この頃私は良く昔の夢を見ていた、夏の日にみほに手を引かれて公園に遊びに行く日のこと、蛙を捕まえて嬉しそうに笑うみほの顔。 家に連れてこられた犬がみほの顔を舐め、みほが嬉しそうに笑った、あの日のこと。 今はもう帰れない遠く懐かしい日のことを、私はよく夢に見た。 そして目覚める度に、目尻から一筋の涙を流した。

21 17/04/23(日)23:23:27 [sage] No.422819951

それから数日が経った、みほが私を抱く回数が増す毎に、みほが戦車道に対して熱意を失っていくのを感じ始めたのはその頃だった。 いや、どちらかというと、戦車道というよりは西住流そのもの、だろうか。 黒森峰の戦車道は、西住流を体系化したものだ。 乱れ無き陣形と、毎日の鍛錬によって培われた冷静な判断力を駆使し、個では無く集団をもって相手を蹂躙する。 そのためには個人を殺し、集団に徹する帰依性を求められる。 隊長を母体にした、小さな社会。 だがみほはそれが昔から苦手だった、みほには個性が宿っていた。 他人の実力を見抜き、他人を信頼し任せる事の出来る、信頼の才能とも言うべき才覚。 だがここでは無用の長物だった、だからみほは自分を殺した。 自分を殺し、自己の才覚を潰すことで無個性になり、母体たる私に奉仕する事を良しとしていた。 だが、段々戦車道を通じた私とみほの距離は開き続けていく。

22 17/04/23(日)23:25:57 No.422820643

話としては幾分長すぎる中編ですので 続きは見やすいようにPDFにて配布いたします 春終わりの夜に一読頂ければ幸いです 長々と恐縮ですが、引き続きみほまほSSお楽しみ下さい 以下PDF su1834404.pdf

23 17/04/23(日)23:34:57 No.422823016

お姉ちゃん…

24 17/04/23(日)23:37:41 No.422823659

大作すぎる…

25 17/04/23(日)23:49:04 No.422826215

不味いな…まだ半分くらいだ スレ消えるまでに読み終わるかな

26 17/04/23(日)23:54:36 No.422827484

読むのゆっくりでいいですよ 次にエリカの外伝と後編があるので

27 17/04/24(月)00:07:04 No.422830426

エリカ男前過ぎる…

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