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17/04/23(日)21:35:25 ガルパ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1492950925808.jpg 17/04/23(日)21:35:25 No.422789829

ガルパンSS 【逸見エリカは西住みほの胸元に飛び込みたい】

1 17/04/23(日)21:35:57 No.422789964

-1- 「それじゃあ先に帰ってるわね、みほ」 「うん、それじゃあねエリカさん」 講義室の中央から僅かに右に逸れた席に座っていた二人は講義が終わると合わせた様にう~んと背伸びをして別れの挨拶をした。 続けて同じ部屋で講義があるみほを少しだけ寂しそうに見ながらエリカは講義室を後にした。

2 17/04/23(日)21:36:14 No.422790039

-2- 逸見エリカと西住みほが同じ大学に進学したのには聊か複雑な事情があるように見せかけてその実は単純な理由であるかもしれない。 数年前に月明かりだけがカーテンの隙間から差し込む中で互いに眠れない夜に、布団に篭りながら交わした約束の為であった。 その約束は高校一年の時に残念ながら砕け散ったと思っていた。 無論、今でもエリカはその時の事を悔やんでいた。 あの時にもっとできる事があったのではないかと……。 しかし、同時に道が別れたからこそ今があるのだとも思っている。 あのままずっと一緒の道を歩むよりも高校最後にみほと自らの全てをぶつけ合った試合は否定したくなかったのだ。

3 17/04/23(日)21:36:35 No.422790146

多分、エリカはどこかでみほと戦う必要があったのだ。 果たして、黒森峰でずっと一緒だった場合、それができたであろうか。 そしてそれができなかった場合、もしかしたら歪みが蓄積していき、どこかで致命的な事が起きたかもしれない。 だからこそ今は晴れ晴れとした気持ちでみほの傍にいられる。 副隊長として隊長のあの子を支える。 それこそエリカの望みであった。

4 17/04/23(日)21:36:50 No.422790214

そして今ではかつての様に二人は同じ部屋に住んでいた。 いや、幾つかの点で言えばかつてとは些か異なっていた。 例えばエリカからみほに対するスキンシップが以前に比べて多くなっていた。 これは当初は潜在的に"あの時"の事がエリカの心に痕を残していたからであろう。 心苦しさからみほから距離をとっていながらも、ついに決断して話し合おう、慰めてやろう、あの行為を私は認めてやろうと胸に秘めて自室に帰ると、部屋の半分のスペースが綺麗に片付いており一通の手紙だけが置かれていた時の事を。 それ故にみほの存在を確認するように、または何処かへ行かない様にみほに触れていようとした。

5 17/04/23(日)21:37:09 No.422790299

しかし、手段と目的が逆転する事も、何時の間にか目的が変化する事も往々にして良くある事である。 最初の内は親を亡くした子猫が優しくしてくれた飼い主にすりつく様な心境であったが、徐々にその意識は変化していった。 (ああ…みほが近い!良い匂いがする…!柔らかい……!) 傾向としては黒森峰の頃からない訳ではなかったが、同棲し始めてから特にそれは顕著となっていった。 腕を絡ませたり、膝枕してもらったり、胡坐をかいて座っているみほの上に座ったり徐々にその行為はより密接になっていった。 それはどこまでみほが許容してくれるかを手探りで探しながら、慎重に距離をつめている様であった。 もし万が一、みほに拒絶されたらショック……という言葉では済まされないだろうからだ。

6 17/04/23(日)21:37:30 No.422790423

(いける!今日はいける!) しかし、今日は一挙に距離をつめる心算であった。 即ち、みほの胸に顔をうずめる事であった。 膝枕をしてもらえば頭を撫でてもらったし、上に座れば可愛く文句を言うもののお腹に手を回しながらきゃらきゃらと笑ってくれた。 これまでの反応からみほはエリカのスキンシップを嫌がる所か喜んで受け入れてくれている事が伺えた。 故に迅速果断に動く事にしたのだ。 戦場の偵察と解析と作戦立案は既に終わった。 エリカ自身が得意な電撃戦の様に一挙に本丸へと攻め入るのだ。 みほが帰ってきたらさり気無くその胸に飛び込む。 完璧な作戦であるとエリカは思っていた。 ……確かに完璧であっただろう。 一体どのようにして"さり気無く"胸に顔を埋めるかが定まっていればの話だが……。

7 17/04/23(日)21:37:52 No.422790521

-3- 「みほさん、この後良ければお食事に行きませんか?  良いお店を教えてもらったのですよ」 「わぁ~!うん、行こうか!」 講義が終わるとみほは一緒に講義を受けていた五十鈴華に食事に誘われた。 それをみほは快く承知した。 久しぶりに親友と親交を暖めるのも良いだろうと思ったからだ。 無論、エリカには連絡を入れておいた。 以前についうっかり連絡をいれずに帰りが遅くなったときに大変面倒くさい事になったからである。 尤も連絡さえしておけば特に束縛もなく問題もなかった。 ただあまりに遅いと迎えに来ようとするのだが。 それに関してはみほは困っていたが、同時に大事にされている事を嬉しくも思っていた。

8 17/04/23(日)21:38:17 No.422790644

そうして華に連れてこられた所はラーメン屋であった。 元々、みほは余りラーメンという物を食べた事が無かった。 というよりそういった所謂世俗的な食事自体をした事が無かったのだ。 大洗に転校してから友人達に誘われる形でそういった機会に触れるようになった。 余談だが、その時にラーメンもその他のファーストフードに類する物も食べた事が無いと言うと殆どの者は驚いたのであった。 「ここのラーメンが凄く美味しいんですよ!」 華が注文するの見てみほはそれより2ランク小さなメニューを頼んだ。 無論、華の食べる量を知っている上での判断であったが、他の店ならそれで十分であっただろうが、ここは少々特別な店であった。 カウンターに座り、華の前におかれたみほの知る常識と違うドンブチの上に野菜がこんもりと盛られたラーメンをみて驚愕し、そして自分の前に置かれた確かに華の前の其れよりは小さなラーメンを見て固まった……。

9 17/04/23(日)21:38:37 No.422790742

    「うう~、気持ち悪い……」 残さない様に必死に食べて、視覚的にも解る少し膨れたお腹を抱えながらみほは帰路についていた。 華は苦しそうにしているみほを気遣っていたが、この責任感が強い友人が自責の念に駆られない様に大丈夫だと伝えて別れた。 何とか平気な振りをしていたが、いざ別れるとお腹を支えながらよろよろと歩き出した。 まだ大丈夫であるが、少しでもお腹あたりが圧迫されれば戻してしまいそうである。

10 17/04/23(日)21:39:05 No.422790882

「お帰りなさい、みほ!」 そうして自宅に帰るとエリカがみほを出迎えた。 みほの帰りが遅くなるとこうして玄関まで迎えに来るのが常であるから驚きはしなかったが、今日ばかりは少し様子が違うように見えた。 普段に比べて少し息が荒いように感じるエリカがみほの胸元に飛び込んでこようとしてきた時、みほは反射的に飛びのいた。 「ごめんなさいエリカさん。気持ち悪いからやめて」 そして何やら泣きそうな表情をしているエリカにそう言った。 -後半へ続く-

11 17/04/23(日)21:40:09 No.422791213

>「ごめんなさいエリカさん。気持ち悪いからやめて」 > >そして何やら泣きそうな表情をしているエリカにそう言った。 ひでえ

12 17/04/23(日)21:43:09 No.422791982

その他の短編集 su1834198.txt

13 17/04/23(日)21:43:13 No.422792006

オイオイオイ

14 17/04/23(日)21:43:23 No.422792042

>「ごめんなさいエリカさん。気持ち悪いからやめて」 オオオ イイイ

15 17/04/23(日)21:45:30 No.422792651

これ今までの事も全部自分の勘違いだったと思ってげそげそになちゃうやつや…

16 17/04/23(日)21:45:33 No.422792677

二郎は初心者にはきついよね…

17 17/04/23(日)21:46:38 No.422793019

ゲロオチじゃなくて安心した…

18 17/04/23(日)21:47:16 No.422793198

オイオイオイ吐くわアイツ から おいおいおい死ぬわアイツ になった

19 17/04/23(日)21:48:04 No.422793411

最高に間の悪いやつ…

20 17/04/23(日)21:52:55 No.422794716

これエリカの方が心労で吐いちゃうじゃ…

21 17/04/23(日)21:53:40 No.422794921

捨てられた子犬よりひでえ…

22 17/04/23(日)21:56:39 No.422795691

これやつ大丈夫? みぽりんやつのしおれた尻尾が見えたりしない?

23 17/04/23(日)21:59:29 No.422796373

色々と駄目だった

24 17/04/23(日)21:59:29 No.422796374

明らかに落ち込み接触を避けるようになったやつにみぽりんも寂しさを感じるけど接触をさけるようになった理由がわからないんだ…

25 17/04/23(日)22:03:23 No.422797445

露骨に接触が減るし、み…西住さんって呼んだりするんだ… 今度はやつが荷物をまとめて出ていったりするんだ…

26 17/04/23(日)22:05:23 No.422797960

>露骨に接触が減るし、み…西住さんって呼んだりするんだ… わかりやすいけどわかりにくくてみぽりんがムラムラするやつだこれ…

27 17/04/23(日)22:06:22 No.422798234

ひでぇけど微笑ましいな

28 17/04/23(日)22:08:28 No.422798841

まあ色んな事があった二人なら話し合えるだろう 多分おそらくきっと

29 17/04/23(日)22:09:36 No.422799149

>露骨に接触が減るし、み…西住さんって呼んだりするんだ… >今度はやつが荷物をまとめて出ていったりするんだ… 悲しみに暮れてハンバーグをヤケ食いしたエリカに「エリカさんいかないでっ!」って抱き着こうとしたらエリカに 「ごめんなさいみほ。気持ち悪いからやめて」 って言われちゃうんだ…

30 17/04/23(日)22:14:39 No.422800487

きほ たら

31 17/04/23(日)22:14:44 No.422800510

この相互誤解が解けるのには半年かかった 近隣住民へのインタビューによると解けた日の二人の部屋からは……その…『とても五月蠅い』声が聞こえたという

32 17/04/23(日)22:14:49 No.422800534

>>露骨に接触が減るし、み…西住さんって呼んだりするんだ… >>今度はやつが荷物をまとめて出ていったりするんだ… >悲しみに暮れてハンバーグをヤケ食いしたエリカに「エリカさんいかないでっ!」って抱き着こうとしたらエリカに >「ごめんなさいみほ。気持ち悪いからやめて」 >って言われちゃうんだ… 「」はどうしてそうやって闇にしたがるの… トラウマだよ…

33 17/04/23(日)22:15:41 No.422800760

>「ごめんなさいみほ。気持ち悪いからやめて」 そこで脳内に母親の声がこだまする… 「行きなさい、みほ…西住流とは…!(片方の手で○を作ってもう片方の手の人差し指で○をスコスコしてるしぽりんのイメージ映像)」

34 17/04/23(日)22:15:58 No.422800823

すーぐ「」は闇に持っていく…

35 17/04/23(日)22:16:01 [エリカ] No.422800840

>まあ色んな事があった二人なら話し合えるだろう >多分おそらくきっと (私が)気持ち悪いから出ていくわ…

36 17/04/23(日)22:21:00 No.422802082

すれ違い…

37 17/04/23(日)22:21:19 No.422802158

>「」はどうしてそうやって闇にしたがるの… >トラウマだよ… 天丼はギャグの基本だし… ギャグだから光だし…

38 17/04/23(日)22:24:34 No.422803087

よかった…話も聞かずにダイブしてリバースしちゃうエリみほはいなかったんだ…

39 17/04/23(日)22:26:10 No.422803534

(腹一杯食べ過ぎて動けなくなって床に横になりながら)あ、え ぃあしゃん

40 17/04/23(日)22:27:00 No.422803834

>そこで脳内に母親の声がこだまする… >「行きなさい、みほ…西住流とは…!(片方の手で○を作ってもう片方の手の人差し指で○をスコスコしてるしぽりんのイメージ映像)」 ここでふと母の言葉を思い出す…しちゃうんだ…

41 17/04/23(日)22:27:03 No.422803852

どっかで読んだかわすれたけどえぃあしゃん…の恐怖は未だに抜けない… なんのssだっけ…ロザリーとジュリエッタ的な話だった気がする

42 17/04/23(日)22:28:31 No.422804340

ぇぃあしゃんはやる度にあなたもうそれやめなさいよ!!って笑い合える過去になって欲しい…

43 17/04/23(日)22:29:11 No.422804544

>どっかで読んだかわすれたけどえぃあしゃん…の恐怖は未だに抜けない… >なんのssだっけ…ロザリーとジュリエッタ的な話だった気がする >その他の短編集 >su1834198.txt

44 17/04/23(日)22:30:08 No.422804839

>どっかで読んだかわすれたけどえぃあしゃん…の恐怖は未だに抜けない… >なんのssだっけ…ロザリーとジュリエッタ的な話だった気がする https://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=6684264

45 17/04/23(日)22:32:38 No.422805613

>>どっかで読んだかわすれたけどえぃあしゃん…の恐怖は未だに抜けない… >>なんのssだっけ…ロザリーとジュリエッタ的な話だった気がする >>その他の短編集 >>su1834198.txt >https://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=6684264 え?ちょっと待って?ご本人様!? なんかその…ごめんなさい…

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