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17/04/23(日)02:55:24 はいふ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1492883724669.jpg 17/04/23(日)02:55:24 No.422619838

はいふりSS 微エロ

1 17/04/23(日)02:56:45 No.422619967

「待たせたな」  応接室のドアを閉めながら、美波は先にソファに腰かけていた相手に無愛想にそう告げる。 「いや。私の方こそ、多忙なところに押し掛けてすまなかった」  立ち上がり、会釈と共にそう返してくる相手もまた、にこりともしていない。  美波に負けず劣らぬ無愛想な態度である。  しかし、二人は別にお互いに相手を嫌いあっているというわけではない。  そもそも、そんな感情を抱くほどの関わりが彼女達の間には存在していない。  ただ、彼女達がそういう性分だというだけのことだ。  そして、それは互いに分かっていること。  故に、二人は特に何も思わずにソファに腰かけて向かい合っていた。 「それで? お前が私に何の用だ?」  客が来ている。  幸子から密封指示書を受け取った後、そんな連絡を受けて美波は研究室へと戻っていた。

2 17/04/23(日)02:58:20 No.422620165

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3 17/04/23(日)02:59:15 No.422620280

 RAtTウィルスの研究に携わる中で、その第一人者である美波を訪ねてくる来客はそう珍しくはない。  協力して研究・対策に当たっている他大学の教授や医療機関の職員、政府の関連部署の役人、或いは報道関係者……等々、様々な職種の者がやってくる。  しかし、今日の来客はそのどれでもなかった。 「……アドミラル・シュペー艦長、テア・クロイツェル」  知らぬ顔ではない。だが、知人というほどの関係はない。  客人は、そんな微妙な間柄の相手だった。 「……話があってな」 「話? 私にか?」  単刀直入な美波の言葉にそう返したテアに、美波は怪訝な顔をする。  ドイツの名門、ヴィルヘルムスハーフェン校の主席にしてアドミラル・グラーフ・シュペーの艦長を勤めるこの少女とは、晴風クルーとして浅からぬ因縁がある。  RAtTウィルスに感染した彼女達と二度に渡り交戦し、最後には直接乗り込んでウィルスの抗体を投与した相手。  その後も、武蔵を止めるためのパーシアス作戦に増援として参戦し、援護を受けた相手でもある。

4 17/04/23(日)03:00:16 No.422620375

 しかし、それはあくまでも晴風クルーとしてのこと。  美波と彼女の間に、個人的な親交や因縁はなかった。  だというのに、艦長の明乃や副長のましろ、或いはシュペーの副長であるヴィルヘルミーナとの親交が深い幸子ではなく、自分をわざわざ訪ねてくる理由が分からなかった。 「そうだ。お前に話があってきた」 「……一体何の話だ」  まさか世間話をしにきた訳でもないだろう。  そう思いながら、美波は先を促す。 「率直に言う。鏑木美波、お前には我々と共にドイツに来てほしい」 「……なに?」  思わず、聞き返していた。  あまりにも唐突すぎる話に思えたのだ。 「聞き取れなかったか? すまない、日本語にはまだ不馴れでな」 「いや、そういうことではない。ちゃんと聞こえていた。だが……何故私がシュペーに?」 「……先のウィルス騒動の件で、本国が優秀な研究者を求めていてな。それで、我々がドイツに帰還する際、日本からRAtTウィルスに精通した者を連れて戻るようにとの通達が来た。そこで、このウィルスの研究の第一人者であるお前をスカウトしにきたというわけだ」

5 17/04/23(日)03:01:25 No.422620475

「……勝手な話だな。悪いが、断らせてもらう。RAtTウィルスについてはまだこちらでも研究が終わっていない。今日本を離れる訳にはいかないんだ」 「すぐに、という話ではない。あくまでも我々が帰還する際にという話だ」 「……どちらにせよ、お断りだ。私は晴風以外の艦に乗るつもりはない」  きっぱりと否定し、美波は立ち上がる。 「話はそれだけか? なら、悪いが私は研究に戻らせてもらうぞ」  そしてドアに手をかけたその時、テアが再び口を開いた。 「その晴風にはもう乗れないとすれば、どうする?」 「……どういうことだ?」  思わず手が止まり、美波は振り向いていた。  彼女をまっすぐに見つめるテアの顔には相変わらず無愛想な無表情が浮かんでいる。 「ここに来る途中、こんな噂を耳にしてな。晴風が沈んだ今、お前達のクラスは解体され、それぞれ別のクラスに配属されるかもしれないという話だ」 「何を馬鹿なことを」 「既に明石や間宮の艦長がお前達のクラスのメンバーの勧誘に動いているという情報もある」

6 17/04/23(日)03:02:02 No.422620545

 無表情を貫くテアの顔からは、嘘を言っているような気配は感じられない。  とはいえ、あくまでも噂でしかないことも確かなようだ。 「……妄誕無稽。まったくもって馬鹿馬鹿しい。大方、誰かの妄想に尾ひれがついて広まっているだけだろう」  ばっさりとそう切り捨てて、美波は今度こそドアを開ける。 「すまないが、今日のところはお引き取り願おう。私は忙しい」 「噂がもし本当なら、お前はどうするつもりだ?」 「仮に本当だとしても、私はこの研究室から出ることはない。元々は、海洋実収の為だけに晴風に乗っていただけだからな」 「……今のところ、我々と共に来る気はないということか」 「今後もだ。悪いが、他を当たってくれ」 「残念だが、他にあてがない。幸い、まだ猶予はある。もう一度考えてほしい」 「その気はない」 「……そうか」  やむを得んな。  美波が応接室のドアを完全に閉める直前、そんな言葉が聞こえた気がした。

7 17/04/23(日)03:02:56 No.422620637

「ふう……」  夜。  ようやくその日の研究が一段落し、夕食と風呂を済ませた美波は自分に割り当てられた個室のベッドに寝転んでいた。 「精疲力尽……」  仕方のないこととはいえ、連日の研究で美波は疲れ果てていた。  いくら天才と言っても、肉体的にはまだ幼い少女。  朝から晩まで研究を続けるのは彼女には厳しい重労働だった。  これ以上は何をする気にもなれず、早々に寝てしまおうと美波は消灯し、眠りにつこうとする。  しかし、そんなときに、ドアをノックする音が部屋に転がった。 「どうぞ」  灯りをつけ、少し苛立ちながらドア越しにそう告げると、音もなくドアが開かれる。 「失礼する」  そして、滑り込むようにテアが入ってきた。 「……またお前か」  少しうんざりしながら、美波は椅子を引き出し、テアに座るように促す。

8 17/04/23(日)03:03:36 No.422620697

「……先程はすまなかったな。手土産も持たずに勧誘とは無礼が過ぎた。謝罪する」 「気にしなくていい。別に手土産など求めていないからな」  謝罪と共にテアが椅子に座り、それに返しながら美波もベッドに腰を下ろす。 「……それで、今度は何の用だ。先程の話なら断ったはずだが」 「そうだな。だから、もう一度説得に来た」 「……何?」  懲りもせずにまた来たというのか、こいつは。  内心でそんなことを思いながら、美波は眉をひそめる。 「……お前の意見は尤もだ。まだまだあのウィルスについてこの国で研究を続ける必要もあるだろうし、あの連中に愛着を持つのもわかっているつもりだ」 「なら、何故また私を訪ねて来た。考え直すつもりはないとも言ったはずだが」 「我々も引くわけにはいかないからだ」  テアの声音は固く、真剣そのものだった。  しかし、だからといって美波が従う理由はない。

9 17/04/23(日)03:04:23 No.422620758

「……何度も言うが、私はドイツに向かうつもりもなければ、晴風クラスが解散するという与太話も信じていない」 「……やはり意思は変わらないか」 「当然だ」 「そうか」  やれやれと首を振り、テアは立ち上がる。  ようやく諦めたか、と美波は溜め息をつこうとするがしかし、テアはドアには向かわず、美波に近付いてきた。 「やはり、やむを得んな」 「……なんだ?」 「郷に入っては郷に従え、だったか? 日本ではそういうことわざなるものがあると聞く。ならばそれに従い、日本式のやり方で交渉させてもらうとしよう」 「お前、なにを──」  思わず、美波は息を呑む。  テアは美波に近付きながら、制服のジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイをほどいていた。

10 17/04/23(日)03:06:04 No.422620911

「ま、待て、一体何の真似だそれは!?」  シャツも脱ぎ捨て、スカートに手をかけたところで、美波は慌ててテアを制止する。  意味が分からなかった。こいつ、なんでいきなり服を脱いでいるんだ? 「決まっているだろう、交渉の準備だ。夜這い、と言ったか? 日本には古来からこのようにして交渉を行う習慣があると聞く」 「誰から聞いたそんなもの!」 「うちの機関助手が日本通でな。そう言った文化を学ぶのに執心でな。日本語もやつが持ち込んだ日本のドラマや映画で学んだものだ」  既にテアは下着姿になっていて、コーカソイド特有の透き通るような白い肌が露になっていた。  肉付きこそそう豊かではないが、それでもきちんと女性らしい柔らかな丸みを帯びたそのシルエットが美波の瞳にありありと映し出される。  また着ていた制服が黒を基調としたものであるせいか、余計にその新雪のような白さが際立って見えた。  ──海の妖精。そう言えば、そんな風にも呼ばれていたか。  LEDの無機質な光に輝く銀糸のような髪が、その肢体を縁取るようにさらさらと揺れる。  その様を見れば、なるほどそのような異名がつくことも頷けた。

11 17/04/23(日)03:06:42 No.422620962

 知識としては幾らでも知ってはいれど、その幼さ故にそういうものにはまだまだ疎い美波ですら納得してしまうほどに、テアはこの世ならざる美しさと可憐さを持っていた。  だがそうして、テアの裸体に一瞬目を奪われたのが仇となった。  いつしか互いの吐息が絡まりそうに成る程接近していたテアに、美波はベッドへと押し倒されていた。 「は、離せっ……」 「こうして実践するのは初めてだが、やり方は聞き及んでいる。心配はいらん」 「そういう問題では……や、やめろっ」  美波はテアの拘束を抜け出そうともがくが、効果はなかった。  体格にこそ然程の差はなく、むしろ美波の方がやや背が高い程なのだが、膂力となると話は別だ。  テアもそこまで力が強い方ではないが、それでも年相応の力は持っている。  その上更にたちの悪いことに、ブルーマーメイドとして相手を拘束する術もきっちりと心得ていた。 「やめろ、やめてくれ……」 「なら、我々と共に来るか?」 「そっ、それは……」 「……であれば、やめるわけにはいかないな」 「くうっ……」

12 17/04/23(日)03:07:48 No.422621063

 結局なす術もなく服を脱がされ、剥ぎ取られたものがベッドの脇へと投げ出されていく。  そうして裸体をさらけ出さされた美波の背に、回り込んだテアの肌がぴとりと寄せられた。  その感触はひどく冷たく、そして絹のように滑らかなものだった。 「では、始めるとしようか」 「よせっ──あっ」  そのまま、脚の付け根へとテアの右手が伸びてくる。  必死に脚を閉じて抵抗しようと試みるが、既にその隙間にテアの小さな掌は潜り込んでいた。 「……気分はどうだ?」 「……んぃ、い、いい、わけ、ないだろっ」  ぴっちりと閉じられた美波の秘部をなぞるように、テアの細い指が這っていく。  その指が蠢く度に、美波の背筋に得体の知れない感覚がぞわぞわと走る。 (な、なんだ、これは……)  ひくひくと体を僅かに痙攣させながら、美波は戸惑いを抱いていた。  医療を学んできたものとして、知識としては知っていた、けれど、実際には体験したことの無い、未知の感覚。  誰かにこんなところを弄ばれたことなど、今までに一度だって無かったのに。

13 17/04/23(日)03:09:06 No.422621177

「……んひぃっ!?」  と、より一層強烈な感覚が美波を襲った。  電流が全身を駆け巡ったような感覚に美波の体は跳ね上がりそうになるが、テアに押さえ付けられる。 「……ふむ、ここか」  そして、そんな美波とは裏腹に、テアはしたり顔で頷いていた。 「ひぅっ……な、な、に、が……」 「お前の弱い部分だ」 「よわ、んひぁ、い……?」 「ああ。お前の体の特に敏感なところだ」  その間も、テアは手を休めない。美波の秘部を指で弄びながら、美波の耳元に囁きかけて来た。  そんな言葉と共に発せられるテアの吐息が耳朶を嫐るだけでも、美波の脳髄に甘い痺れが走っていく。 「くふっ、ん……も、もう、んぃい、い、だろう……」 「いいや。お前はまだ我々と共に来る気になっていないんだろう? であれば、ここで手を止めるわけにはいかない。……そうだな、次はここも少し弄るとしようか」 「え……ひぁっ!?」

14 17/04/23(日)03:10:15 No.422621274

 美波の両腕を拘束していたテアの左手が、美波の腕から腋をなぞりながら胸元へと這ってきて、その小さな乳房をまさぐり始める。  脚の付け根からのものとは異なる感覚が美波を襲った。 「お前、ここもいいのか?」 「そ、そんな、ことぉ……んひぃ!」 「……いいんだな」  先端を摘ままれ、美波は情けない悲鳴を上げてしまう。 「本当に敏感なんだな、お前」 「んひっ、い」 「……じゅる」 「あううっ!?」  首筋にテアの舌が這い、美波はまた飛び上がりそうになる。 「じゅるる、ん、じゅる……」 「はぁっ、あっ、あぅう……っ」  首筋を舐められ、秘部と胸を弄られ、美波の体は否応なく火照り、頭の芯が痺れてくる。  体を何か、別のものに作り替えられているような感覚だった。

15 17/04/23(日)03:11:09 No.422621348

「くひっ、い、んぃいいいいっ!」  やがて、美波の身体中に大きなうねりがやってくる。  これまでで一番大きなその衝撃に美波は悲鳴のような叫びを上げ、そして脱力してがっくりと体を投げ出してしまう。 「はぁっ……ああっ……」 「……イッたか。では、少し体勢を変えるとしよう」  初めての絶頂に言葉にならない喘ぎを発していた美波の上に、テアが覆い被さってくる。 「ふぁっ……あ……」  さらさらと揺れる銀髪の先端が美波の体を意図せずくすぐり、絶頂を迎えたばかりで更に敏感になっている美波の体はそれにもまた快感を見出だしてしまった。 「そら」 「んぷっ……?」  呆けたように開かれていた美波の口に、秘部を弄っていたテアの右手が侵入してくる。  舌を弄ぶように動く指からは、しょっぱいような味がした。 「鏑木美波。分かるか? これがお前の味だ」 「わらひ、の……?」 「そうだ。私の指についているのは、お前から出たものだからな」

16 17/04/23(日)03:12:01 No.422621422

 テアは美波の口から抜き取った指を自分でもねぶり、そして微笑みかけてくる。  いつもの鉄面皮のような無表情が信じられないほどに柔らかく、優しい笑みだった。 「さあ、次だ」 「ま、まだする、のか……?」 「当然だ」  困惑する美波の体に、テアが密着してくる。  それにより互いのささやかな乳房が触れ合うことで更に柔らかくつぶれ、その先端同士が互いの肌をくすぐりあう。 「ひぅ……ぁ……っ」  押し寄せる快楽に揺れる視界で美波がテアの顔をなんとか見据えると、その頬もまた赤く染まっていた。  彼女もまた、冷静なように見えて興奮しているのだ。 「気分はどうだ?」 「……」  再び、テアにそんなことを聞かれる。しかし美波は言葉を返さず、下唇を噛むことでその答えとした。  無言を貫く。今更ではあるものの、それが今の彼女にできる精一杯の抵抗だった。

17 17/04/23(日)03:13:38 No.422621510

む!

18 17/04/23(日)03:13:41 No.422621516

 しかし、テアはそんな態度に気を悪くした素振りも見せず、それどころか「強情なやつめ」と微笑んで見せる。  その笑みには嘲りの色はない。聞き分けの無い子を慈しむような、そんな優しい笑顔だった。 「動くぞ」  テアがそう言い、美波の体を抱き寄せて更に深く密着する。二人の秘部がぴったりと触れ合い、美波の体に再び苛烈な電流が走った。  そのまま、テアが密着したまま体を動かし始める。 「あっあ、いい、いい、ひぁっ、んぃいいい……っ」  秘部と胸が擦り合わされ、快楽が快楽を読んでいく。更にテアは美波の体に舌を這わせ、鎖骨から首筋にかけてなぞり上げていく。  生暖かくぬらりとした舌の感触が、更に美波を刺激する。 「くぁっ、んひ、あっあああああ」  最早、美波はなにも考えることができなくなっていた。ただ、与えられる快楽を逃すまいと、自由になっている両の腕をテアの体に回し、自分の体に繋ぎ止める。その間も何度も体が跳ね上がりそうになるが、テアがそれを押し止めてくれた。 「そろそろ、またイキそうだな」 「い、いく、いく、うぁ、ああぁあ……っ……あ、あ、あ」

19 17/04/23(日)03:14:27 No.422621565

 テアの言葉に誘われるように先程感じた大きなうねりが、また込み上げてきている。  このままどこかへ意識が飛んでしまいそうだ。そうしたら、きっともう戻ってこれなくなってしまう。  それは避けなくてはいけないと、辛うじて残った理性が美波を引き留める。 「……大丈夫だ。私が受け止めてやる」  けれど。そんな美波の様子を察して、テアがそう囁きかけてくる。  その瞬間、既に限界を迎えていた最後の箍が吹き飛んだ。 「あっ、あっあああああっ──」  絶頂と共に振り絞られた叫びはしかし、テアの唇で塞がれてしまった。逃げ場を失った快楽が逆流し、美波の全身を暴れまわる。  全身が吹き飛んでしまいそうなその快感に美波は何度も痙攣し、そして力尽きてベッドに沈んでしまった。

20 17/04/23(日)03:15:15 No.422621616

「……気分はどうだ?」 「……最悪だ」  ぐったりと二人でベッドに寝転びながら、三度問われたテアの言葉に美波はぶっきらぼうに返す。 「そうか? 私にはお前も感じているように見えたが」 「あれは単なる生理現象だ。それよりお前、自分が何をしたか分かってるのか?」  恨めしげに睨んでくる美波に、テアが怪訝な表情を浮かべる。 「何をしたかと問われても……夜這いだろう。日本式の交渉術を試したにすぎん」 「……何をどう吹き込まれたのか知らんが、夜這いは交渉術でもないし、現代に生きる習わしではない」 「……なんだと?」  テアの表情が固まる。そんな態度に呆れながら、美波は続けた。

21 17/04/23(日)03:15:56 No.422621660

「夜這いというものは確かに古来の日本に存在した。だが、それはもうずっと昔になくなったものだ。そして、それは求婚行為であって交渉手段等ではない」 「なんと……なんと……」  見る見るうちにテアの顔が青ざめていく。  ようやく、とんでもない間違いを犯したことに気がついたらしい。 「……軽挙妄動。よく知りもしないくせに軽々しく動くとは、似合わない失態だなシュペー艦長」 「それは……すまないことをした……」 「今後、聞きかじりで他国の文化を知った気になるのは二度とやめることだ」  絶望の表情を浮かべるテアに、美波はにべもなくそう告げる。 「本当にすまなかった……」 「……今夜のことは忘れろ。そして二度と思い出すな。そうすれば、私も忘れてやる」  しかし、美波はそれ以上追い詰めようとはしなかった。  追い詰めたところでメリットなどないし、それどころかこんな辱しめを受けた事を他の者にも知られてしまうことになりかねない。そんなものは御免被る。

22 17/04/23(日)03:16:34 No.422621699

「それで、いいのか……?」 「当然だ」 「そうか……寛大な処分、痛み入る」  青ざめていた顔に幾ばくかの安堵の色を取り戻し、テアが息をつく。  行為中の余裕からは想像もつかない弱り方だった。 「しかしまさか、幾ら歳上相手とはいえ、そんな罪を犯してしまったとは……」 「……お前も勘違いしているのか」 「何をだ?」 「私はまだ13歳だ」 「な、あっ……?」  こいつも分かってなかったのか。先程よりも更に大きな衝撃を受けて固まるテアに、美波は今日一番の溜め息をついた。  もういい、さっさと忘れてしまおう、こんなことは。  朝起きてこいつに服を着せて叩き出せば、今夜のことはなかったことになる。そう、今夜のことは。

23 17/04/23(日)03:18:01 No.422621801

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24 17/04/23(日)03:18:54 No.422621865

「……」  そこまで考えてうっかり先程までの事を思い返してしまい、美波の体が再び甘い疼きと火照りを帯びる。  刻み込まれた快楽の味は、忘れられそうになかった。 「……おい」 「な、なんだ……?」 「そのまま動くな。後黙っていろ」  その火照りを鎮めるため、美波は固まっていたテアに身を寄せる。  冷たく、滑らかなテアの肌が、火照りを癒してくれるようだった。 おわり

25 17/04/23(日)03:19:53 No.422621929

いかん!

26 17/04/23(日)03:20:20 No.422621948

テキスト版 su1833284.txt おやすみ

27 17/04/23(日)03:21:57 No.422622042

眠れなくなるにゃあ…

28 17/04/23(日)03:23:16 No.422622107

キテル…

29 17/04/23(日)03:31:45 No.422622615

納沙ァ!

30 17/04/23(日)03:32:49 No.422622673

絵面がアウトすぎるのう…

31 17/04/23(日)03:40:15 No.422623036

えらいこっちゃえらいこっちゃあ…

32 17/04/23(日)03:42:42 No.422623161

みなテアキテル…

33 17/04/23(日)03:43:38 No.422623210

今度はワシがいこう…いや2人でいこう…

34 17/04/23(日)04:17:21 No.422624857

私ドイツ料理得意だから!

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