17/03/24(金)22:52:36 私がそ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1490363556864.jpg 17/03/24(金)22:52:36 [1/2] No.416637063
私がその報せを聞いたのは、寒さもいくらか和らいで、窓の外では小鳥の歌も聞こえてくるような、春の入りの頃でした。 使用人が持って寄越した電報を見た私は、たまらずアッと頓狂な声をあげました。電報には、次のように書かれていたのです。 「シキュウ タスケモトム ニジュウメンソウアラワル ピルス」 なんということでしょう、二十面相。それはかつて花の大帝都を揺るがした、神出鬼没にして大胆不敵な大泥棒の名です。それが再び現れたというのでしょうか。ともかく、私は大慌てで飛び出したのでありました。 ぴるす氏の邸宅へ到着し、呼び鈴を鳴らすと、ぴるす氏がいつもの赤ら顔を青くし、怯えた様子で出迎えてくれました。
1 17/03/24(金)22:53:16 [2/2] No.416637241
「畜生非人の分際で、人を呼びつけるとはなんだ痴れ者！恥を知れ！」 そういって手に持った籐のステッキを振りかざすや否や、ぽーんぽーんと時計の音とともに邸宅中の照明が落ち、私はまさに１寸先も見通せぬ闇に包まれました。 耳を澄ませて様子をうかがっておりますうちに、何者かが揉み合うような音の後、照明がふたたび灯されました。私が目にしたのは、頭から血を流し、床に倒れるぴるす氏の姿でありました。 息を呑んでよく観察すると、ぴるす氏の手には、１枚の書状が握りしめられていました。取り上げて見てみるとそこには、 「今夜２時、お命頂戴に上がります。 二十面相」 驚くべきことに、二十面相からの予告状ではありませんか。こうしてはおれぬ、すぐに警察を呼ばなければと、電話を探しておりますと、壁にかけられた姿見が目に入りました。ふらふらと歩み寄って、私は血の気が引く思いの中、こうつぶやいておりました。 鏡の中で 虚ろに笑う 赤ら顔の男 お前は誰だ
2 17/03/24(金)22:56:02 No.416637905
PIRUSHIROU…？
3 17/03/24(金)22:56:15 No.416637966
白なのに赤なのか
4 17/03/24(金)22:56:31 No.416638037
サイコホラーかと思ったらいつものスクだった
5 17/03/24(金)22:59:08 No.416638660
乱歩の文体まで真似るんじゃあない
6 17/03/24(金)23:03:12 No.416639674
>ぽーんぽーん 二時かな？ >「今夜２時、お命頂戴に上がります。 二十面相」 お前じゃねえか！
7 17/03/24(金)23:03:24 No.416639716
>白なのに赤なのか 返り血で赤くなってるんじゃ...
8 17/03/24(金)23:08:45 No.416641044
>「畜生非人の分際で、人を呼びつけるとはなんだ痴れ者！恥を知れ！」 呼ばれて来たのにこの台詞