17/03/03(金)23:03:31 世間は... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1488549811386.jpg 17/03/03(金)23:03:31 No.412421229
世間はやれひな祭りだ桃の節句だと囃し立てているが、イベントそのものは大いに結構なれど俺には特別関わりのない代物だと思っていた。 実際星が綺麗に瞬く時間になるまでほとんど休息を得ぬまま執務をこなし続けており流石に肩が凝ったと思っていた所、私物の方の携帯からSMSが届いた。 不意に目をやると詠の携帯(それぞれに費用はこちら持ちで押し付けたため持っている)からであり、 応接室に来ていただきたいという旨のメッセージが彼女らしく恭しい文体で書かれていた。 確かあそこは畳の敷き詰められた和室でありせめて気分だけでも味わおうと未来と一緒に作った雛壇が飾ってあったはずだが、と思考を巡らせるも、こんな時間に呼び出されるほどの用事は皆目思い浮かばない。 さりとてタスクも一通り片付いた折で特に断る用事もなく、わかったと端的に返信をして応接室へと向かった。 ノックを入る前に軽くするも返事はないため、引き戸を開けて室内に入り電灯をつけようとした瞬間不意に薄ぼんやりとした光が生じ、その光源へ目線を合わせた瞬間にぎょっとした。
1 17/03/03(金)23:04:09 No.412421367
su1772432.jpg 「ようこそおいでくださいました、村雨様」 現れたのは他ならぬ詠だった。しかし、その立ち上る妖艶さはいつも見ている彼女の比ではなく、忍としてのセンスに乏しい俺ですら何かがおかしいと直感的に感じさせられた。 「せっかくのひな祭りですから、このように着飾った姿を村雨様に見ていただきたく思いましてお呼びさせていただきました」 その言の通りに詠はお雛様よろしく幾層もの単衣に身を包んでおり、扇子をはためかせながら先程の光源たるぼんぼりの側に佇んでいた。 「――綺麗だ」 紛うことなき本心だった。何かがおかしいというのははっきりわかっているにも関わらず、それを口にすることは憚られてならなかった。 何より、こんな綺麗な少女を見て饒舌になれる男などどこにいるというのだろうか。
2 17/03/03(金)23:04:54 No.412421537
「嬉しいですわ。わたくし、その言葉でなんだかとても体が火照ってしまいまして――申し訳ありませんが、着物を直していただいてもよろしいでしょうか」 なんて事を言い出しやがるのでしょうか。見るなり先程は均衡を保てていた右肩の部分が力なく垂れ落ちており、その豊満な胸が、ひいてはその守護られるべき先端すらも解き放たれようとしている。 そのとろんとした目が自分の情欲をたとえようもなく煽るが、一方でこんな事では駄目だと自分の理性が必死に訴えている。今このタイミングでというのはきっと間違っている、と。 しかし俺の反応を健気に待っている頬を染めた詠の顔をまじまじと見つめてしまった時に不意に据え膳という言葉が頭をよぎる。そのまま俺はその華奢な肩にそっと手を―― 「詠ちゃん!さっき間違って嗅がせちゃったお香だけど……あっ」
3 17/03/03(金)23:19:42 No.412424693
お題ありの怪文書か…なかなかいい…
4 17/03/03(金)23:22:29 No.412425263
みとめず
5 17/03/03(金)23:23:10 No.412425395
普通に幸せそうな怪文書だった
6 17/03/03(金)23:25:14 No.412425827
イヤッハさんの怪文書かと
7 17/03/03(金)23:27:11 No.412426216
>イヤッハさんの怪文書かと そっちはあのスレ画で間に合ってるからこっちはこれでいいんだ…
8 17/03/03(金)23:36:13 No.412428337
トラブル作りに最適な春花様のおくすり
9 17/03/03(金)23:41:05 No.412429551
キテル…
10 17/03/03(金)23:44:04 No.412430385
抱けーっ! 抱けーっ!