虹裏img歴史資料館

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24/01/14(日)03:37:49 >No.114... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1705171069164.jpg 24/01/14(日)03:37:49 No.1146012460

>No.1145141919

1 24/01/14(日)03:40:00 No.1146012704

ごみ。

2 24/01/14(日)03:49:26 No.1146013700

この数字はなんなんだ余

3 24/01/14(日)03:52:40 No.1146014043

>No.1405463890

4 24/01/14(日)04:12:57 No.1146016241

エリアナとアウトドア用品店に出掛けた。無論基地のPXでも装備は一通り揃うが、品揃えはお世辞にも良いとは言えない。餅は餅屋、そう言うわけだ。 街までの未舗装路に土煙を立てて走るピックアップ、その助手席に座るエリアナの表情は上機嫌だ。ラジオに合わせて何やら鼻歌を歌っているのが聴こえる。こう言ったら失礼だが、普段あまり表情を表に出さない彼女がここまで嬉しそうにしていると、かえって裏がありそうで怖くなってくる。やがて道は舗装道路に変わり、目的のアウトドアショップが見えてきた。エリアナを横目に見るとショップの看板を凝視している。まるでサモたちをドッグランに連れて行った時のようだ。私は先程の不安がどうやら杞憂だったことに胸をなで下ろした。

5 24/01/14(日)04:13:21 No.1146016271

店に入ってまず彼女が向かったのはアウターコーナーだった。そもそも今日ここに来たのもエリアナが今のジャケットが合わなくなったと言ったからだ。女性向けアウターの陳列棚には、アースカラーや迷彩柄の中にガーリーな色使いのアイテムが混ざる。そして私の押すカートがその間を行ったり来たりしている。作戦中には迷わず判断を下す彼女が、今日はずらりと並ぶジャケットを前に右往左往しているのだ。そんな姿を見ると日々の緊張感がほぐれてゆく。 結局エリアナは見ているだけでは埒が明かないと、めぼしい上着を集めて試着室へ向かった。カートにできた山は彼女がそれでも女性型人形として作られたことを物語っているようだ。そんなものだから、カートと一緒に試着室に消えたエリアナはしばらく出てこなかった。彼女には彼女のやり方があるのだろう、途中私に意見を求めなかったのも不思議ではない。

6 24/01/14(日)04:13:48 No.1146016299

仕切りの向こうからは衣擦れの音が漏れてくる。扉の向こうの様子を想像していると、今さら上官と部下なんて関係でもないのに背徳的だ。そんな風に手持ち無沙汰にしていると不意に衣擦れが途絶えた。やっと終わったな、長すぎて基地のサモから飯はまだかって連絡が来たぞ、なんてからかってやろう。 ……だがいつまで経っても出てこない。三分……五分……いくらなんでも遅い。 「おい、いつまで掛かる。アンクルが空腹で倒れたってさっきカリーナが……」

7 24/01/14(日)04:14:25 No.1146016359

突然ガラリ、と試着室のドアが開いた。そこにはパステルカラーのソフトシェルジャケットを着た少女が立っていた。顔は間違いなくエリアナだ。しかし実用重視ないつもの雰囲気ではない。窮屈そうなジャケットからは腰から胸へのラインが浮き出て、その下に秘された肉体美を声高に主張している。さっきまでコートに隠されていた想像より短いスカートと、そこから伸びる肉付きの良い脚も彼女を異性として意識させる。極めつけは顔を赤くして目を逸らす仕草だ。私はその場でしばらく固まってしまった。 「どうだ、指揮官。その、似合っていると思うか?」「なあなんとか言ってくれ。それともやっぱり変だったか……?」

8 24/01/14(日)04:14:40 No.1146016386

エリアナらしくない不安そうな声に我に返る。 「ああ、ああモチロンかわ、似合ってるぞ」 そう言うと彼女は安心したというように口元を緩めた。……なるほど、人が彼女を太陽と呼ぶのはそういうことだったのか。私は一人合点した。 帰り道、すっかり傾いた日差しに目を細めながらピックアップを走らせる。隣にはいつもの格好に戻ったエリアナが収まっている。 「なあ、さっきのジャケットは着ないのか。」 「ダメだ、あれは指揮官専用だ。」 キッとした声が返ってくる。 「せっかく可愛かったのに、勿体ないぞ。それに私が買ったんだ、スポンサーの意向には従うべきだろう。」 「レンジャーの忠誠を試すべきではない。」 これは取り付く島もないというやつだ。

9 24/01/14(日)04:15:06 No.1146016433

「だがどうしてもと言うのなら、着ないこともない、かな。その……今夜、用事は無いんだろう?」 意外な一言に思わず横を見る。エリアナは窓の外を見るふりをしていたが、間の抜けた私の顔に気付くと悪戯っぽく微笑んだ。彼女のこんな表情を見た人は、きっと私だけに違いない…… 「フフッ、期待しすぎだ指揮官、って前!前見て!」 [終われ]

10 24/01/14(日)04:37:42 No.1146018703

この後いっぱい忠誠したんでありましょうなあ…

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