23/12/11(月)22:24:02 DTBテス... のスレッド詳細
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23/12/11(月)22:24:02 No.1133895877
DTBテストダイスの続きです 警視庁所属の20代男性契約者たるあなたは、上からの要請を受け、研究機関パンドラへ出向。 「自己保身」の意識を「自己犠牲」へと置き換える実験に参加していた。 精神の変調からあなたはパンドラを脱走。警視庁公安部外事4課の河野は、20人の契約者を殺した【契約者殺し】で、且つ友人であるあなたを追い、野外ステージ上で対峙することとなった……。
1 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:27:28</a> [s] No.1133897304
嘘だね……いや、知らないだけか。 「なに?」 怖いんだろ? 契約者になって人と関わり合うことをやめた理由。 過去にすがっていたから、今と比較して嫌になっちまったんだろ?そうだ、ハッキリ言ってやる。 自分を失ったなんてデタラメだ!今の自分が嫌で受け入れられず、うごこうとしてないだけだ! てめえはずっと、拒まれることを恐れた、子供の『ぼくちゃん』なんだよ!!! 「……っ、河野ぉぉぉ!!!!!!!」 1.襲い掛かる真空波 2.降ってくる雨 3.絡みつくワイヤー dice1d3=2 (2)
2 23/12/11(月)22:28:26 No.1133897722
実質河野スピンオフきたな…
3 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:33:35</a> [s] No.1133899922
冷たさが押し寄せてきた。 ついさっきまでの熱気を消し去るような気流が、頬を撫でていき、上へと昇っていく。 「……!?」 見上げると、局所的な積乱雲。この現象は…… 「どうやらワタシたちが一番乗りのようだね」 振り返ると、白いスーツに気取った顔立ち。軽薄な俺とはまた別の、しかし相手を骨抜きにしそうな微笑みをたたえた男__ノーベンバー11がそこにいた。 「警視庁に協力を要請されてね。契約者には契約者、だ」 1.氷の柱があなたに襲い掛かる 2.ステージの炎が揺らめく 3.火と氷の激突 dice1d3=2 (2)
4 23/12/11(月)22:37:55 No.1133901772
契約者は人間じゃないとでも言うような口ぶりだな
5 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:38:43</a> [s] No.1133902185
契約者殺しが契約者殺したる所以は、罪を焼く炎だけが理由ではない。 公安所属というその立場、持つ知識こそが、猟犬としての力。 「ふっ!!」 スイッチを押すと同時に、ノーベンバーへと炎が走る。彼を焼かんとする炎と、雨を蒸発させ、防ぐ炎。二つの業火は、能力を発動させる前にその身に届いた。 「ぐっ!!?」 ダメージ dice1d100=25 (25)
6 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:43:33</a> [s] No.1133904565
__しかしそれは、彼自身も同じこと。 その身に火を纏い、身を焦がす直前。ノーベンバーは濡れた地面を転がった。 「危ない危ない……。契約者殺しなんて言われるだけはあるね」 事も無げに彼は立ち上がる。 ところどころ見える火傷が痛々しいが、大きく支障が出るほどではないようだ。 1.ちょっと待ってくれ! 2.「すぐに未咲たちも来る。大人しく捕まった方が良いと思うがね」 3.「契約者は……殺す!!」 dice1d3=2 (2)
7 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:49:03</a> [s] No.1133906891
「君のしていることは、法に則り、ルールに従ってるうちは認められる行為だ。故に、今回罪に問われるのはパンドラ職員殺害の件のみ……。それにしたって実験の最中に起きた悲しい事故として処理できるかもしれないぞ」 どうやら俺以上によく口が回るらしい。矢継ぎ早に言葉を繰り出し、投降を促してくる。 ……無論それを素直に聞くアイツではないだろう。 1.無言で炎を繰り出すあなた 2.突然穴が開くステージ上の屋根 dice1d2=2 (2)
8 23/12/11(月)22:50:09 No.1133907357
柏木舞の能力に似てるな
9 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:55:22</a> [s] No.1133909365
「……時間切れだ」 突然、アイツの身体が揺れる。 「私たちにも予定があるのでね。共同作業で手早く済まさせていただこう」 ステージに血が広がる。背中からの出血だ。 ……遥か頭上のステージの屋根には、いつの間に出来たのか、小さな切込みが入っていた。 そして、ノーベンバー11の足元から伸びた氷は、ステージ脇へと伸びていた。 そうか、さっき話してる間に……! ダメージ dice1d100=96 (96)
10 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:59:53</a> [s] No.1133911223
観客席から背中の傷の様子を伺う。 ……ダメだ。あれはダメだ。助からない。 あれでは赤いヤマアラシだ。 「さて、これで任務は完了。後は警視庁に……」 ノーベンバー11が携帯を取り出す。 1.炎は、まだ消えていない 2.「河野……どけ」 3.「最後まで油断はしないよ」 dice1d3=3 (3)
11 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:03:40</a> [s] No.1133912584
一瞬だった。 ノーベンバー11へ走った炎は、自らの死へのスピードと同様に、閃きのような速さで彼を殺しに来た。 が、その殺意は……氷の壁に遮られた。 「最後まで与えられた任務を遂行する。君は私同様、素晴らしい仕事人間だったよ、契約者殺し」 1.その場に崩れ落ちるあなた 2.「……いない?」 dice1d2=2 (2)
12 23/12/11(月)23:04:59 No.1133913080
おや逆転あるか
13 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:07:51</a> [s] No.1133914229
火が氷を溶かし、水蒸気を産む。視界が曇ったのはそんなに長い時間では無かったはずだ。 そのわずかな時間で……アイツはいなくなっていた。 「……参ったな。未咲に叱られる」 ターゲットに逃げられたというのに、飄々としているノーベンバー11。 助からないと確信してのことだろう。 ……アイツは……どこに行った? 1.最後までこの道を…… 2.最後だからせめて…… dice1d2=1 (1)
14 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:12:17</a> [s] No.1133915932
いや……違う!そこにいる!! 「があああアアアっ!!!!!!!」 「なにっ!!?」 さっきまで操っていたステージの発火装置。その火柱の中に……アイツはいた。 死んででも契約者を殺す。そこにわずかな救いを求めて。 火に抱かれた罪人が、ノーベンバーに抱き着いた。 ダメージ dice1d100=48 (48)
15 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:18:57</a> [s] No.1133918512
「うぐおおおおおっ!?」 二人が火に焼かれていく。その姿は……罪に塗れた人間に訪れる最期を、そのまま示しているかのようだった。 ……やがて火は収まり、燻り、やがて儚い篝火となった。 「……あー、未咲かい? すまないが、救急車も一緒に連れてきてくれるかい?」 ノーベンバーは生きていた。 雨のおかげか、能力のおかげかはわからない。最初の火傷が比較的軽度だったのもあるかもしれない。 それよりも俺は… 1.「……河野……」 2.好き勝手やって死にやがって…… dice1d2=2 (2)
16 23/12/11(月)23:24:07 No.1133920596
青い青い空に…
17 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:24:32</a> [s] No.1133920770
「契約者殺し」は……俺の友人は、その肉体を灰にして命を亡くしていた。 それは彼がずっと行ってきた存在の証明。今の自分の肯定だったのかもしれない。 自分が否定される原因になった、契約者を殺すことが、彼の一つの救いだったのかもしれない。 ……全て想像だ。もう彼は何も語りはしない。 「お疲れさん」 もはやかけるべき言葉はそれしか残っていなかった。 涙は流さない。彼に相応しい終わりであり、末路だ。上る煙はやがて空は消えていく。 星が流れた。 それは、自分で自分の希望を叶えた流れ星だった。
18 <a href="mailto:s">23/12/11(月)23:25:06</a> [s] No.1133921023
以上となります。 お付き合いいただきありがとうございました。
19 23/12/11(月)23:26:10 No.1133921449
ハヴォックEND
20 23/12/11(月)23:36:12 No.1133925318
良かったよ