虹裏img歴史資料館

1 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:02:46</a> [ｓ] No.1133859902

～河野の回想～ 役目を終え、打ち捨てられた廃工場の中。 同じようにその役目を果たせなくなった道具……黒ずんだ契約者の亡骸が担架に載せられ、運び出されていく。 パトカーと救急車と、現場検証に来た関係者の喧騒の中、自分の命を救った後ろ姿を見つける。 いや～さっきは危なかった……。ありがとう、助かったよ。 えーと、アンタは……。……契約者なのか？ 1.「ぼくは……契約者殺しだ」 2.「怪我はないか？」 3.「……」 dice1d3=3 (3)

2 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:06:48</a> [ｓ] No.1133861793

男……おそらく契約者は何も答えず、歩き去っていく。 なんだアイツ……？ 「フラれたな」 いつの間にいたのか、傍らに佇む松本さんが俺の方を叩く。 「【契約者殺し】に声をかけるなんて、色男はなんでもいけるのか？」 公安に契約者がいるなんて初耳ですよ俺。 契約者殺しねえ……。松本さんはどんぐらい知ってます？ 「あいつは…」 1.「数年前契約者になってから、ずっと同じ存在を殺し続けてきた」 2.「つい最近契約者になった男だ。俺も詳しいことは知らんが…」 3.「何にも知らんな」 dice1d3=1 (1)

3 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:10:31</a> [ｓ] No.1133863418

「おう、そこそこ知ってるぞ。……といっても詳しいとは言えねえ。なんせ公安のお偉方が雇った契約者だ。数年前に存在を知った時から今に至るまで、ひたすら殺しの仕事をしてる」 そりゃまた……えげつないお仕事で。 「まあ事情知ってても知らなくても関係ないと思うがね。あの顔を見りゃ嫌でも分かる。あれは心を削り切ったツラだよ」 「気の毒な奴だよ。それしか選べねえんだから」 それを聞いて俺は… 1.同様に気の毒だと思った。 2.なんか腹が立ってきた……。 3.ふーん。 dice1d3=2 (2)

4 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:14:38</a> [ｓ] No.1133865162

ようは権力の犬たる我々公安の中でも、より汚い仕事担当ってことらしい。 まあよくある話だろう。契約者が蔓延っているこんな世の中じゃ不思議でも何でもない。 しかし……それをすんなりと飲み込んでハイ終わりというのも癪である。 工場の外へ向かう背を追いかけ、追いつき、声をかける。 「？」 飲みに行こうぜ！！！ 1.工場フェンス 2.路地裏 3.学校 dice1d3=3 (3)

5 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:20:42</a> [ｓ] No.1133867729

『命の恩人だからおごらせろ』『合理的に考えて付き合った方が早く済むぞ』などと得意の口先で言いくるめ、男を無理矢理飲みに連れて行った。 堅物かと思ったら、割とイケる口だと知ったり。 契約者も酔うんだなと知らない事実を知ったり。 そして、やはり契約者も人間なんだと知ったりした。 なんのことはない。知りたいと思わなければ知らないことも沢山あるということだ。 帰り道、契約者になる前に通っていたという学校の前を通りがかった。 1.「……自分の名残が欲しいんだ」 2.どんな学生だったんだ？ 3.契約者になる前後で何か変わったか？ dice1d3=1 (1)

6 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:25:35</a> [ｓ] No.1133869872

急にどうした？ 「この学校は、少し前に廃校になってね。もう誰もここには通っていない」 そりゃそうだろ。学校は学ぶとこだ。ここに今来てもなんも学べない。 「ぼくは未だによくここに来る。ぼくがぼくだったころ。誰かと関わって、素直に笑い合えていたころを思い出すから」 1.「でも、最近はそんな記憶も薄れてね」 2.「生きている意味ってなんだと思う？」 3.……それで自分が良いなら、良いんじゃないか？ dice1d3=3 (3)

7 23/12/11(月)21:29:01 No.1133871453

DTB雰囲気で見てたから情報量について行けねえ

8 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:29:51</a> [ｓ] No.1133871827

「えっ？」 過去に囚われるとか、縛られるっていうけどさ。結局そういうのって、個々人の最も大事なモノだからこそ譲れないんだろ？ 俺は今のお前しか知らないけどさ。……殺し続ける辛さなんてのもわからないけどさ。 拠り所があるのは、悪いことじゃねえよ、きっと。 1.「拠り所、か」 2.「……ありがとう河野」 3.「くさいね」 dice1d3=2 (2)

9 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:33:37</a> [ｓ] No.1133873542

「聞いてるのか河野！」 パトカーの無線から発せられる課長の声で、意識が現在に戻される。 「__以上が契約者殺しの動向だ。奴は脱走の際、パンドラ職員を殺している。今は契約者のみを狙っているとはいえ、障害になればそれ以外の人間も犠牲にするかもしれん」 「よって当局は、彼の逮捕……若しくは殺害を決定した」 「ついさっき、星見台から送電線を伝い観測、戦闘中の奴を発見した。お前が一番近い、直ちに急行しろ！ただし早まるんじゃ」 最後まで聞かずに無線を切り、アクセルを踏み抜く。 ……くそっ！ なんでこんなことになってやがる！！ 1.建設現場へ 2.ガードレール下へ 3.野外ステージへ dice1d3=3 (3)

10 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:36:23</a> [ｓ] No.1133874792

郊外のイベント会場に到着する。そこには… 1.契約者と戦ってる最中のあなた 2.契約者の焼き焦げた遺体を前に佇むあなた 3.忙しなく辺りの様子を確認しているあなた dice1d3=2 (2)

11 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:42:32</a> [ｓ] No.1133877476

視界の端、上の方で、また一つ星が流れたのが見えた。 それは契約者と結びつけられた偽りの星。ともすれば命の火そのものだ。 ＿＿壇上の男は、自らと同じように星を持った契約者を、たった今焼き殺した。 「ああ……河野か」 気配に気づいたのか、男がこちらを向く。 何度か関わり、一人の人間として付き合ってきた男。 その顔は、能面の表情をしていた。 1.「河野…参ったよ」 2.……お前はまだ『お前のまま』か？ 3.足元を狙って撃つ dice1d3=1 (1)

12 23/12/11(月)21:47:30 No.1133879695

「河野……参ったよ。もう……殺しても殺しても、何も感じないんだ」 感情が読み取れない。契約者には感情が無いと誰かが言っていた気がする。 「……お前を殺せば……ぼくは何か感じるのかな……？」 そんなことは無い。俺は知っている。 銃を構える手が揺れる。動悸が激しくなる。照準がぶれる。 そんなことは無いんだ。 1.熱の気配がした 2.「……ッつ！？」 3.逃げる dice1d3=1 (1)

13 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:52:21</a> [ｓ] No.1133881830

定まらない目線が功を奏したのか。それともわざと見せつけていたのかは分からない。しかし目の前の契約者は、何かしらの……コントローラーを踏んでいた。 瞬間、観客席側へ飛び退く。 さっきまで立っていた場所を業火が通過する。 発射点は……ステージに設置された、演出用の火柱。 1.（殺すしかないのか……！） 2.まだ説得を試みる 3.思わず笑う dice1d3=2 (2)

14 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)21:57:52</a> [ｓ] No.1133884205

殺すことで罪悪感を得る ＝罪悪感を覚えるのは人間だから ＝殺し、傷つけば、人間である ……そんな方程式が頭に浮かぶ 否定するように俺は叫ぶ。 馬鹿馬鹿しい。完全に狂っている。矛盾している。 どれだけ殺しを重ねても、証明できるのは人殺しであることだけだ！ 人か化け物かなんてわかりゃしない！！ 1.「お前に何が分かる？」 2.「……何をしに来た」 3.「そういうことだ。化け物を殺したって化け物にしかなれない」 dice1d3=1 (1)

15 <a href="mailto:ｓ">23/12/11(月)22:04:14</a> [ｓ] No.1133886987

「何もわかっていないんだよ、お前は」 相変わらず声のトーンは低いままだ。 「契約者になって、人ではないと見られ。生きる為に殺し、結果家族からも見捨てられ。自分を失い続けて、すがるモノすら失われようとしているぼくのことを。何もないぼくを」 しかし、やはり違う。 その言葉には、消せない怒りと、嘆きの炎が見える。 その証拠に、スイッチを何度も何度も踏みつけている。縛られた、１０回スイッチを押す対価ではない。 思うようにいかない子供が、地団太を踏むような、感情の発露だ。 1.だからずっと言ってるだろ。 2.嘘だね 3.照明が落ちる dice1d3=2 (2)

16 <a href="mailto:s">23/12/11(月)22:04:39</a> [s] No.1133887187

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