虹裏img歴史資料館

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23/11/26(日)00:58:21 泥の深夜 のスレッド詳細

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画像ファイル名:1700927901551.jpg 23/11/26(日)00:58:21 No.1128290799

泥の深夜

1 23/11/26(日)01:03:45 No.1128292381

泥の深夜メシ

2 23/11/26(日)01:44:53 No.1128304148

深夜の公輪邸。その暗いキッチンに人影があった。 ごそごそと蠢いているそれはコンロの火を付けると何かを暖め始める。 何かが完成に近づいた頃、人影の背後に誰かが立った。 「何をしているのですか、シラタキ」 セイバーが手に持った懐中電灯が人影が照らす。 「夜食だけど、食べる?」 弓美は驚きもせず視線だけ向けるとフライパンの中身を指差した。

3 23/11/26(日)01:45:36 No.1128304398

公輪邸の今で弓とセイバーの二人が向かい合いズルズルと夜食を口にしていた。 皿の上に乗っているのは素麺のマヨネーズ炒め(弓美曰くソーメンマヨネーズチャンプルーらしい)見た目はなんだこれ…な代物だが、味はまぁそこそこと言ったところだ。 「セイバー、まさか私が毒でも仕込んでいると思った?」 ソーメンにワサビを混ぜながら弓美はセイバーに愉快そうに問い掛ける 「……少しだけ」 弓を真似てほんの少しワサビを混ぜながらセイバーは答えた。 「まぁ言われても仕方ないけど」 「前々から聞きたったのですが、何故貴女はマスターと同盟を結んだのですか?」 肩を竦める弓美を目にしてセイバーは口を開く。亞海には見せる事のない本音を聞くにはいい機会だと思ったのだ。 「一番の理由は最低限生き残りたいからよ。リソースを失って正体もバレて周りに大して有利を取れることが何も無い…だったら誰かと組むしかないでしょう?」

4 <a href="mailto:おわり">23/11/26(日)01:45:52</a> [おわり] No.1128304467

「マスターを利用すると?」 弓美の言葉にもぐもぐとソーメンを咀嚼して、飲み込むとひと睨みするセイバー。 「私は公輪さんに魔術を教え、代わりに協力して戦うギブアンドテイクでしょう?」 「だが、最後には誰が勝ち残るか決めなくてはならない」 全てのチャンプルーを食べ終えたセイバーは核心を突く。 「……そこを今悩んでるのよね。キャスターと私じゃ貴女と公輪さんに勝てそうにないし……まぁどうなっても少なくとも私は公輪さんが傷付くような裏切りはしないと誓っておくわ」 「このソーメンマヨネーズチャンプルーに免じて信じておきます。御馳走でした」 「お粗末さまでした。 また今度ふたりで夜食でもどう?」 「……考えておきます」 くすりと、笑うと弓美は皿を洗いに台所へと戻っていった。

5 23/11/26(日)02:08:47 No.1128310238

公輪邸家主の朝は早い。 6時を過ぎようかという頃、僅かに白むカーテンを尻目にリビングへやってくる。 元は一人だけの寂しい生活だったのに、今となっては五人の同居人を抱えた大所帯だ。 となれば当然一食の量も増えるわけで調理に要する時間も増していく。 いつものように5合分の赤飯の用意を終えて、炊飯のスイッチに手を伸ばした……その時。 「あれ、お皿が多い……?」 水切りラックに立てかけられているお皿が増えている事に気が付いた。 常人であれば気の所為と流してしまうような変化を確信として捉えられたのは、ひとえに持ち前の記憶力故か。 昨晩の夕餉後から二枚ほど増えた皿。この痕跡が示すものは……! 「………………私、やっちゃった?」 ……自分が無意識の内に夜食を食べたのではないか、という疑念であった。

6 23/11/26(日)02:09:30 No.1128310405

意識的に夜食を貪ることはある。それはエネルギーを補給するために必要な当然の行動と認識している。 ただ、そのような意識もないうちに食べる……というのは良くない。非常に良くないことだ。 自分自身、意識の外で行動してしまうことはよくある。まるで自分の中の別の人格が行動しているように。 流石に夜食を勝手に食べるなどということは今までに無かったのだが……こうして痕跡が現れた以上、考えざるを得ない。 「…………気をつけないとなあ……」 消費したエネルギーの確保でなく、ただ欲望を満たすための夜食は避けるべきだろう。 とはいえ自制心でどうにかできるものなのだろうか……?心の強さでは如何ともし難い。 夜の間は冷蔵庫や食料棚に鍵を掛けておくべきか……? 腹部に手をやってぷにぷにと腹を擦りながら、カロリーを消費すべく今日の訓練メニューを増やすことを検討するのであった。

7 23/11/26(日)02:23:05 No.1128313570

>となれば当然一食の量も増えるわけで調理に要する時間も増していく。 うn >いつものように5合分の赤飯の用意を終えて、炊飯のスイッチに手を伸ばした……その時。 き…狂人…

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