23/11/19(日)01:04:01 「あ、... のスレッド詳細
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23/11/19(日)01:04:01 No.1125721289
「あ、それ美味しそう」 膝の上に重みと温もりを感じて、そこから声が聞こえてくることにももう慣れた。何も言わずに膝に頭を乗せてくる彼女──ミスターシービーの事も無げな声で、テーブルの上に置いてあった餅に目が行く。 「昨日買ってきたんだ。並んだけどな。 でも、やっぱり美味しいよ」 ソファーに座りながらテレビを見て、ぴたりとくっついてくる彼女の相手を思うさまできるのは、今日が休日であるが故のことだった。その休日を楽しむために、昨日は寒空の下で30分も行列に並んだ。 最近人気の和菓子屋として頓にテレビで取り上げられるようになったからか、空いている時間帯を狙ったつもりだったにも拘らず道の曲がり角までしっかりと列ができていた。一度は引き返そうかとも思ったのだが、食べたいものを諦めるのがなんだかひどく癪になって、結局は指に息を吹きかけながら最後まで並んで目当てのものを買ったのだった。
1 23/11/19(日)01:04:28 No.1125721420
昔はもう少し要領がよかった気もするが、最近はなんだかひどく諦めが悪くなった気がする。膝の上に乗った彼女の重みと一緒に、好きなものにこだわり続ける喜びまで感染ってしまったのだろうか。 それもいいなと思い始めているから、文句を言うつもりはひとつもないけれど。 「食べるか?」 彼女とともにその喜びを分かち合える幸せも、一緒に教えてもらったから。 「いいの? じゃあ、いただきます」 あーん、と、微笑みながら口を開ける仕草をして待つ彼女を本当ならだらしがないと咎めなければいけないのだろうが、そんな清廉さは彼女と一緒にいてとうに忘れてしまった。 彼女が遠慮なく甘えてくれると、心の中が温かいもので満たされていく気がする。それを味わうためなら、どんなに行儀が悪くたって構わない。 片方の手で彼女の頭を撫でて、もう片方で餅を彼女に運ぶ。その小さな口がぱくりと美味しそうにそれを食べると、彼女の全てが愛おしくて仕方なくなる。
2 23/11/19(日)01:04:44 No.1125721497
けれど、そんな幸せに酔っている自分とは打って変わって、彼女は何だか物足りなさそうにこちらを見つめていた。 「ごめん、美味しくなかったか?」 そんな些細なことさえ見逃せないほど彼女のことばかり想っている自分が、却って滑稽に思えた。そんな思いが膝から伝わったのか、不満そうだった彼女の顔にくすりと微笑みが浮かんだ。 「そんなことないよ。ただ──」 彼女が喜ぶことをしてあげたい。彼女のことをわかってあげたい。だからこそ、こんな小さなことでも不安になってしまうのだろう。 「きみの食べてるのが欲しかったの」 そのあとにしたことは、まるで読めなかったけれど。 すっと身体を起こした彼女の口の中に、食べかけだった自分の分の餅が消えたのは本当に一瞬のことだった。指に残る彼女の唇の柔らかさでそれがわかって、漸く慌て始めたこちらの表情が可笑しくて仕方ないと言うように、彼女は膝に頭を乗せたまま身体を丸めて、愉快そうに笑っていた。
3 23/11/19(日)01:05:02 No.1125721571
「っ…!」 「ふふっ…あははっ! そういう顔してくれるから、食べたくなっちゃうんだよね」 すっかり機嫌を治した彼女に、なんだかくすぐったそうに膝の上でころころと笑われるのすら幸せに思えて、お返しのように少しだけ乱暴に彼女の頭を撫でた。結局はそれも、彼女を楽しませることにしかならないのだろうけど。 いつだってそうだ。いつだってできますそれが楽しい。 けれど、今日の彼女はいつにも増して予想外で、ずっと驚いた顔ばかり見せてしまっているような気がする。
4 23/11/19(日)01:05:16 No.1125721652
「ちょっと柔らかくなった?」 子供のように無邪気な瞳で、彼女はいつの間にか服を捲り上げて、こちらの腹を指で触っていた。 弛まないように気を遣ってはいるつもりだけれど、彼女の抜群のスタイルには及ぶべくもない。最近は食事が何かと美味しくて、その気遣いも緩んできたところだった。 「言わないでくれよ。そうかもしれないけど」 言われたくないところを悪意なく突かれてへそを曲げてみるけれど、それも彼女には通じないらしい。相変わらず彼女はきらきらした瞳のまま首を傾げて、爽やかな声で問うてくる。 「触っちゃだめ?」 可愛らしく聞かれてしまって、どうしても返答に窮する。 大して引き締まってもいない自分の体など触って、いったい何が面白いのかは彼女にしかわからない。恥ずかしいのに、嫌だとは思えないこともなんだか悔しくて、拗ねた声音のままで答えた。 「だめじゃないけど…面白くもないだろ、別に」
5 23/11/19(日)01:05:33 No.1125721727
卑屈な気分のまま発した言葉にも、彼女は気を悪くした様子はなかった。 「きみにとってはそうかもしれないけど、アタシはそう思ってないよ」 幼子のような無邪気な笑顔が、大人の女の微笑みに変わっていく。 美しさと爽やかさが綺麗に同居している彼女が、少女と女の境を飛び跳ねる瞬間を見せられると、もうどうしても目が離せなくなってしまう。 ちゅ、という甘い音と一緒に、鈍い腹の感覚でもわかるくらい柔らかいものが触れたのがわかる。 「…こら」 もう戯れ合いと言い訳しても通じないだろう。そこにくちづけをする理由などないのだから。 なのに、彼女を咎めるための声はひどく小さい。叱られたはずの彼女が、また楽しそうに笑ってしまうくらいに。 「あはっ、怒った」 そんな彼女はもう一度、少女から大人へとジャンプする。そんな姿にいつだって夢中だと、心の底から理解しているから。 「いいよ?アタシのも、触って」 たくし上げたセーターの裾から、すらりとくびれた柔らかな彼女の腹が、顔を出していた。
6 23/11/19(日)01:05:49 No.1125721832
最近、ひとつ悪い癖がついた。 きみと一緒にいると、無性に触れたくて仕方なくなる。きみの身体に触れて、心の中の柔らかなところを蕩かしてしまいたくなる。 そうしてきみがひどく切なそうな顔をすると、アタシもきみに触れてほしくなる。 「あ…っ」 どうしてだろうね。くすぐったいわけでも、敏感なわけでもないのに、自分で触ってもなんでもないようなところが、きみに触れられるときゅんと疼く。そこと一緒に、心までぎゅっと押されているような気がする。 ただおなかに指が沈んでいるだけなのに、それがひどく心地いい。指がそっと肌を撫でると、それだけで切ない声が出てしまう。 でも、きみはアタシよりずっと慎み深くて、アタシがどれだけしても、同じように返してくれない。 それがもっともっと切なくて、もっときみにいじわるがしたくなる。
7 23/11/19(日)01:06:04 No.1125721932
顔の前におなかを近づけてみると、彼はもっと可愛らしい顔をした。 「キスは?」 もしきみの唇がそこに触れたら、どんなに気持ちいいだろうと想像してみる。アタシはそうしたんだから、遠慮なんてしなくていいのに。 「…流石に、ちょっと」 でも、こういうときにきみがうんって言ってくれないのも、知ってる。それを無理やり破ることは、アタシもしたくない。 「…ふふっ、そっか」
8 23/11/19(日)01:06:19 No.1125721998
もっと触れてほしかったけれど、彼をあまり困らせても可哀想だから、素直に服を降ろした。もっと欲しいものを、今思いついたから。 さっき食べさせてもらった餅が、ひとつだけテーブルに残っている。 膝の上に乗って彼と向き合うと、何度もしていることなのに頬がほんのりと紅く染まって、その初々しさも愛おしくなる。 「はい、あーん」 さっき彼がしてくれたように、彼の口にそれを運ぶ。そうして餌を与えられた小鳥のように、素直にそれを咀嚼する彼の頬に手を添える。 「ん…!」 彼の唇は、融けた餡のひどく甘い味がした。胸焼けがするほど甘いはずなのに、いくら味わっても足りない。 もっと欲しくなって彼の首に手を回して、自分の舌で彼のそれを絡め取る。 「…ん…ふふっ」 そうして誘った彼の舌に委ねるままに、今度は彼の好きなように愛を交わしあう。甘やかな水音が立つたびに、心の中も甘く蕩けていく。
9 23/11/19(日)01:06:35 No.1125722079
きみに触れるのが心地いい。きみに触れられるのがうれしい。 お互いに求めあうことが、愛し合うことが幸せで仕方なくて、こんなふうにきみを困らせるのがやめられない。 唇は満たされても心はまだきみがほしいと言っていて、きみの頬に添えた手は離したくない。 「甘いね。さっきより、ずっと。 でも、好きだよ」
10 23/11/19(日)01:06:53 No.1125722170
きみの味がぜんぶほしい。アタシの好きなきみのままで、ずっとアタシのものになってほしい。 きみと語らう喜びも、きみを蕩かす幸せも、ぜんぶアタシのものにしたい。 「きみを食べちゃったらさ。同じくらい、甘い味がするかな」 きみにとっても、それが幸せだったらいいな。 きみを幸せにしてあげることも、きっとすごく嬉しいことだから。
11 <a href="mailto:s">23/11/19(日)01:07:51</a> [s] No.1125722527
おわり シービーと一緒に幸せな休日を送りたいだけの人生だった
12 23/11/19(日)01:11:26 No.1125723597
勝負服でおへそ出してるの見る度に思い出しちゃうんだよね
13 23/11/19(日)01:13:48 No.1125724426
おなかどころか体中のいろんなところにキスしてそう
14 23/11/19(日)01:17:52 No.1125725654
シービーは気が向いたらちゅっとしてくるキス魔だといいよね
15 23/11/19(日)01:20:38 No.1125726433
自由に見えて結構他人のこと考えてるからはじめはそんなに甘えてこないけど心を許したらその分いっぱい繋がりを求めてくるととてもいい
16 23/11/19(日)01:21:42 No.1125726780
寝る前に大作すぎる
17 23/11/19(日)01:21:50 No.1125726818
おぼこい反応してるけど普通にぴょいもしてそう
18 23/11/19(日)01:24:29 No.1125727620
「だってしたかったんだもん」って言われて押し倒されちゃったりするんだ…
19 23/11/19(日)01:26:18 No.1125728114
今度は食べてる最中に口移しで味見されちゃうんだよね
20 23/11/19(日)01:28:48 No.1125728724
逆にキスしてるときにおなかまくられて触られちゃうトレーナー
21 23/11/19(日)01:32:05 No.1125729624
夏になったときにラフな格好してるシービーのことじっと見ちゃってそれに気づいたシービーがにこっと笑っておなか見せてきてずっとそこばっかり見ちゃって「見すぎ」って笑われちゃうトレーナー
22 23/11/19(日)01:35:35 No.1125730512
食べるのも食べられるのも好きなんだ…
23 23/11/19(日)01:37:41 No.1125731113
猫みたいに気軽に乗っかってくるくせに顔と体が良すぎる
24 23/11/19(日)01:43:28 No.1125732690
「好きなとこ出して」って言って服めくったところにキスマークつけちゃったりするんだよね 腕や首だと見えるかもしれないから胸やおなかにしてもらうしかなくなるんだよね
25 23/11/19(日)01:47:31 No.1125733777
おなかをいじめるときにズボンの裾にも指を入れててほしい たまに下腹をかりっとするとびくって良い反応しちゃうトレーナーを見てもっと掛かっちゃってほしい
26 23/11/19(日)01:49:48 No.1125734392
シービーがキスしたところにキスし返すゲームとかやっててほしい シービーに食べられながらシービーの食べ方を身体に教えられてほしい
27 23/11/19(日)01:51:35 No.1125734860
シービーのおなかに狂う人は多いと聞く
28 23/11/19(日)01:55:44 No.1125735944
膝の上で話しながらゆったり安心するいちゃいちゃもするしえっちなキスもする そんなふたり
29 23/11/19(日)02:01:39 No.1125737230
冬になると温かさを求めてくっついてくるシービーが見られるらしい
30 23/11/19(日)02:04:28 No.1125737827
勝負服とかBoc'zとかで何かとおなか見せてくれてありがたいですよね
31 23/11/19(日)02:06:18 No.1125738343
この場をごまかしたら夜がすごくすごい大変なことになりそう
32 23/11/19(日)03:41:30 No.1125750344
お互いを食べ合いたい...