23/11/13(月)00:17:52 「うー... のスレッド詳細
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23/11/13(月)00:17:52 No.1123600122
「うー、寒い…」 11月も半ばの休日。 街中を歩くレッドは思わず呟いた。 半袖のままで出てしまったから腕が寒い。 朝のジョギングを終えての帰り道。 走ってる間やその直後はそうでもなかったが、時間が経てば火照った身体も落ち着く。 汗をかいていた反動か、余計に寒さを感じる。 「大丈夫?」 隣を歩くブルーが声をかけてくる。 こちらの腕に触れて、さすってきた。 「どう?」 覗き込まれるように見られて、つい頬が赤くなる。 「もう、そんなにすぐ照れちゃって。 まだウブなんだから」 脇腹を肘で突かれる。
1 23/11/13(月)00:19:03 No.1123600618
「アタシたち付き合って結構経つのに、レッドったら未だに照れ屋なんだから」 「仕方ないだろ。ブルーかわいいんだしさ…」 頭をかいて、反論する。 「ふふ。ありがとう」 楽しそうにブルーが笑う。 そんな彼女を見て、こちらも嬉しくなる。 「早く家に帰りましょう。 暖かくしないと」 「そうだな」 手を繋いで、帰り道を歩く。 恋人の手の温もりが、寒さから守ってくれる力となった。
2 23/11/13(月)00:20:42 No.1123601267
自宅に着くと、ブルーは早歩きしだした。 「お、おい。待ってくれって」 慌てて彼女のペースに合わせる。 部屋に着くと、彼女はソファに腰を下ろした。 「はー、やっと座れたわ。 疲れたー」 手足を伸ばして、リラックスしだした。 「そうだなぁ。今日は結構走ったからな」 朝のジョギングに、ブルーも付き合った。 たまにはという彼女の気まぐれだが、最近は毎日のようについてきていた。 「美容のためには運動もしないとね。 デスクワークばかりだと鈍っちゃうし、ダイエットが必要になってから運動しても辛いから」
3 23/11/13(月)00:20:57 No.1123601352
言いながら、ブルーは自分の脚をさする。 「結構凝ってきたかな。 レッド、マッサージしてくれない?」 「ええっ!?」 唐突な提案に、レッドは驚く。 「何びっくりしてるの。 脚どころかアタシの色んなとこ触ったり見たことあるじゃない」 ホホ、と彼女が余裕の笑みを見せてくる。 「今日はレッドの好きなレース付きの可愛い下着つけて来たんだけど、見る?」 「いやいい!マッサージやってほしいならやるから!」
4 23/11/13(月)00:26:43 No.1123603565
慌ててブルーの脚に触る。 と、質感がいつもと違うことに気づいた。 「あれ?ブルー、タイツ履いてたのか?」 よく見ると、生足と思っていたが肌色のタイツが覆っていた。 「そうよ。流石にこの時期に脚出すのは寒いもの。 あ、生足触りたいなら脱いでもいいけど?」 「いやこのままでいいから!」 恥ずかしさから彼女の提案を拒否して、マッサージを始めた。
5 23/11/13(月)00:33:27 No.1123605911
「なんか、タイツってあんまり触ったことないから新鮮だな」 薄い布地や、その下にある人の肌の混じった感触に感心してしまう。 そもそも女性の脚に触る機会などブルー以外にありえない。 その彼女が脚を露出してることが多いから余計にタイツに触れることなどなかった。 「脚のライン崩れるかもしれないから、普段はあんまり履かないんだけどね。 でもレッドが好きならまた履いてもいいかも」 「オレはどっちでもいいけど、ブルーが風邪ひいたら嫌だから履いててもいいと思うな」
6 23/11/13(月)00:38:47 No.1123607940
「あら優しい。 レッドのそういうところ、アタシ大好き」 ウインクして、こちらに好意を伝えてきた。 「オレだって、ブルーのこと好きだよ。 だからブルーにはいつも健康でいてほしいんだ」 こちらも、想いを伝える。 飾り気のない、シンプルな言葉。 だが嬉しそうにブルーが微笑んでくれた。 「脚揉みながら言われるとちょっとシュールかも」 「ブルーがやらせてるんじゃないか」 「そうね。ごめんなさい」
7 23/11/13(月)00:45:07 No.1123610288
怒っているわけでもなく、単に談笑という口調。 そんなやりとりと、脚の感触を楽しむ。 「レッド、ちょっと手つきがエッチじゃない?」 「マッサージにいやらしいとかあるのか?」 「少なくとも、顔はいやらしかったわ」 「そうなんだ…」 自覚はなかったが、言われるとそうかもと思ってしまう。 心にやましいものが現れたのは事実ではある。 それが顔に出てしまったのかもしれない。
8 23/11/13(月)00:55:48 No.1123613990
「全く、エッチな彼氏ねー。 最もアタシが魅力的すぎるのかしら」 ブルーが笑みを浮かべる。 色気に満ちた、妖艶な笑顔。 単に笑うだけでなく、目元や口の開き方。 首や肩の位置まで計算された、自分の魅力を最大限に引き出す笑い方だった。 「…どっちもだと思う。 オレ、ブルーの身体も好きだし」 「素直でいい子。 ますます好きになっちゃう」 「同い年だけどな」
9 23/11/13(月)01:07:42 No.1123617841
マッサージを終えて、彼女の隣に座る。 「ありがと」 礼を言うブルーに笑いかける。 「お願い聞いてくれたし、お礼しなくっちゃね」 「お礼?」 聞き返すと、ブルーが突然立ち上がった。 そして、シャツを脱ぎ出した。 「うわぁ!!」 思わず、声を上げてしまう。 「どうしたのよ。急に大声出して」 「いや、いきなり目の前で脱ぎ出したらびっくりするって!」
10 23/11/13(月)01:11:30 No.1123619108
抗議するが、ブルーは愉快そうに笑う。 上はブラジャーのみしか身につけていないのに、動揺することなくいつも通りにしている。 そんな彼女に見惚れてしまう。 言っていた通り、レースのついた下着やそれに包まれた胸にも目が行ってしまう。 「アタシの下着姿見せててもいいんだけど、寒いからまた今度ね」 そう言うと、ブルーは持ち込んでいたバッグから服を取り出して着込んだ。
11 23/11/13(月)01:19:48 No.1123621506
袖の長い黒いセーター。 温かそうなニット生地と、それを内側から押し上げる胸元が目を引く。 服の中に収まっていた長い髪を出し、下ろすと彼女は一息ついた。 「アタシもちょっと寒かったし、ちょっとは厚着しないとね。 もちろんレッドも」 彼女がまたバッグから何かを取り出す。 それをこちらに差し出した。 「え、オレに?」 薄い紙に包まれたそれを受け取る。 目線で促されたため、包みを剥がしてみる。
12 23/11/13(月)01:23:55 No.1123622730
「え、これって」 中にあったのは、セーターだった。 それも、彼女と同じ黒い色。 「ペアルック、一度やってみたかったの。 サイズは目測だけど、生地が柔らかいし多少の違いは大丈夫よね」 「あ、うん。ありがとう」 予想外の贈り物。 それに戸惑って、判断が乱れる。 「ほら、ぼうっとしてないで着てみて。 タグもないからそのまま着れるから」 「う、うん」 彼女に促され、セーターを着込む。
13 23/11/13(月)01:27:04 No.1123623646
温かい。 身体に違和感もなく、フィット感が心地よかった。 「どう?」 「うん。すごいいいよ。 こんないいセーター、高くなかったか?」 「値段は高くもないわ。 単に編んだだけだし」 「え、手編みなのか!?」 その事実に驚く。 「そこまでびっくりすること?」 「そうだよ。 だって売ってるものとそんな差もないみたいだしさ」
14 23/11/13(月)01:31:47 No.1123624805
ファッションに疎いレッドでも、これを手編みで作ったことがすごいとは判断できる。 丁寧に編み込まれて、売り物と比較しても遜色ない出来だった。 「気に入ってもらえてよかった」 満面の笑みで、ブルーが抱きついてきた。 「ちょ、ちょっと!」 「寒いし、好きな人の温もりが恋しいの。 それとも、今からしちゃう?」 「まだ!まだ早いから!」 振り解こうにも、意外と強い力で引き剥がせない。
15 23/11/13(月)01:35:33 No.1123625754
それ以外にも、彼女に抱きつかれること自体は好ましいことだ。 だから自分自身も力が入らず、形ばかりの抵抗となっていた。 「アタシの愛を、レッドは受け入れてくれないの?」 潤んだ瞳で、こちらを見上げてくる。 そう見つめられ、言われると断れない。 徐々に迫ってくる、恋人の顔。 軽く突き出した彼女の唇が、こちらのそれを狙ってくる。 レッドは、それを拒むことなどできなかった。
16 23/11/13(月)01:35:47 No.1123625804
以上です 閲覧ありがとうございました
17 23/11/13(月)01:39:51 No.1123626693
基本的に肩出し生足のブルー姉さんだけど厚着も似合うと思ってタイツとセーター着用させてみました 厚着でもブルーなら多分身体のライン出る服を好むと思います
18 23/11/13(月)01:39:59 No.1123626734
毎回追ってるけど今回も良かった…