23/10/27(金)22:50:06 泥のハ... のスレッド詳細
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23/10/27(金)22:50:06 No.1117388513
泥のハロウィン
1 23/10/27(金)23:27:41 No.1117406746
「しかしアレだね、ハロウィンってのは日本のお盆みたいなものかと思ってたけどマジで死者が蘇るんだね」 ヴァルカン浄火騎士団団長代行代理(函館での失態で降格処分)玖導日向は、あははははと乾いた笑いで墓から這い出す動く死体の群れを眺めていた。 「そんな訳はありません。あれは死者を蘇らせる異端です、即刻燃やすべきです」 「だよね…」 動く死体…仮にゾンビとするに冷たい視線を送り、命令はまだかと日向を見つめるアリアナに日向は溜息をつく。 「団長代行代理、まさか、異端を見逃すわけではありませんよね?」 「冗談キツいね。流石に信心が怪しまれて僕2000年代21世紀に教会から破門されかけた僕でもあんなモノを見逃すつもりはないよ。これ以上の失態は洒落にもならないしね」 一瞬向けられたゴミを見るようなアリアナの視線を肩を竦め冗談めかして躱すと日向は立ち上がる。 「総員、防護装備装着。 僕が先陣を切る、後に続き全てを燃やせ。……Amen」 「……Amen」 破門されかけたと言うのに相変わらず信心については怪しい人だ。だが、少なくとも戦いにおいては信頼出来る。 その背を見ながらアリアナは心の中で呟いた